041:テレサ・テンと喘息死。(平成9年11月10日)

昨日、関口浩の人気番組「知ってるつもり」でテレサ・テンを扱っていました。

彼女は肺炎を拗らせ喘息死したと言われていますが、私はその死因が納得できないでいるのです。

肺炎を拗らせたとはいえ、小児期に患った喘息が一瞬にして悪化するとはどうしても考えられないのです。また、もし喘息死するほど喘息が悪いなら、慢性治療をしない限りあのようなすばらしい歌声は出せないのではないのでしょうか? 彼女はいろいろ政治活動をしていたようですので、政治的な臭いがなくもありません。

これは私の勝手な類推としまして、ここで述べたかったのは、この番組で喘息で死ぬことがあることが、あまり驚かれていなかった点なのです。さも当然のように扱われていたのです。今の日本で喘息で死ぬことがあることが社会通念になっているとは思えないし、もしそうなっているなら喘息死はもっと減っているでしょう。何故なら、喘息を患えば死ぬことがあるかもしれない、と考え皆用心するようになるはずだからです。

「喘息で死んでしまうことがあるんですね」この一言があっても良かったのではないかと、何故か腑に落ちませんでした。それとも喘息のことなどどうでも良かったのでしょうか?

私は、勝手に「テレサ・テンの謎の死に迫る」という内容の番組を期待していたので、いっそうそう感じたのかもしれません。