2021年7月に将来臨床検査技師を目指しているという県内の高校生から、当検査部宛てに下記のような内容のインタビューが寄せられました。
これに対し、同じ高校の先輩技師3名より回答を頂きました。
今後臨床検査技師を目指す方の参考になればと紹介させていただきます。
拝啓 盛夏の候 ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度、私は将来、臨床検査技師になりたいと思っております。つきましては、お話をぜひお聞かせいただきたく、インタビューにご協力をお願い申し上げます。お忙しいところ恐縮ですが、何卒宜しくお願いします。お願いいたします。
1. 臨床検査技師を目指したきっかけ
2. 大学で大変だったこと
3. 臨床検査技師の具体的な仕事
4. 臨床検査技師のやりがい
5. 臨床検査技師が直接患者に接するのはどんな時か
6. 優秀な臨床検査技師とは
7. 臨床検査技師として喜びや辛さを感じたこと
8. 臨床検査技師という仕事の魅力
9. チーム医療における臨床検査技師の役割
10. 医者にとってよい検査技師とは
12. コロナ禍の今臨床検査技師としてどうあるべきか
13. 高齢化社会と臨床検査技師との関わり
14. 臨床検査技師ができる社会貢献
15. 臨床検査技師という仕事をする上で大切なこと
16. 臨床検査技師としての資質【回答@】
インタビュー依頼ありがとうございます。私はまだ経験年数も浅くあまり期待して頂いた回答はできないかもしれませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。
1. 臨床検査技師を目指したきっかけ
特別なきっかけはありません。幼少期から漠然と医療職に就きたいと思っていました。医師、放射線技師、理学療法士と医療職の選択肢は多くありましたが、その中でも臨床検査技師を目指したのは職の中での選択肢の豊富さです。血液や尿、細菌や遺伝子など検査技師の学べる範囲は多く、より広く医療に関われると思い目指しました。最初のきっかけはそんなものです。
2. 大学で大変だったこと
間違いなくレポートです。座学のレポートに実習のレポートと毎日のようにレポートを書いていました。これに関してはどこの学部でも同じようなものだとは思いますが冗談ではなく寝ずに書いてたこともあります。ただレポートを書く過程で得られる知識や調べる力、文の書き方は就職後の学会発表や論文を書く際に活きると思うので是非真面目に取り組んでみてください。
3. 臨床検査技師の具体的な仕事
検査技師の仕事にも分野があります。患者から採血した血液を検査して肝臓や心臓など身体の様々な位置の異常を数値として医師に報告したり、顕微鏡を使って赤血球や白血球を観察し異常がないか検査したり、最近となっては知らない人がいないほどとなったPCR検査も検査技師の仕事です。他にも健康診断で心電図をとったり、超音波検査で心臓を見たり、治験なんかも担当したりします。〇〇さんも実はいろんな場所で検査技師に会ったことがあるかもしれません。そのくらい広い分野で仕事をしています。
4. 臨床検査技師のやりがい
検査技師は患者に直接処置をすることは基本的にはないので、患者の命に関わっているというイメージが持ちにくいと思います。しかし検査データは治療の方針に大きく影響し、病院にいらっしゃる患者で検査をしない方はいません。つまり我々検査技師は間接的にすべての患者の治療に関わっていると私は思っています。そして検査データに誰よりも先に触れるのが検査技師という職業です。全てではありませんが治療は検査から始まります。その医療の起点であるということが私にとってのやりがいです。
5. 臨床検査技師が直接患者に接するのはどんな時か
生理検査(心電図や超音波検査、脳波検査等)で接することがほとんどです。それ以外の検査で直接患者とやり取りすることは少ないです。
6. 優秀な臨床検査技師とは
現場の医師やそのほかの職種と意見を交わせる検査技師だと思います。検査技師は医師や看護師のように直接患者と接するわけではないため、患者の家族構成や本人の心情、治療に際しての様子はカルテからしかわかりませんしそれが全てではありません。その他にも医師が考えていることや欲しい情報、そのために必要な検査など、文面だけではわからないことがたくさんあります。そんな時に電話や検査技師側からアプローチによって治療が円滑に進み、医療の質そのものの向上につながると考えています。知識は大切ですがそれを臨床の現場に還元することがさらに大事だと思います。
7. 臨床検査技師として喜びや辛さを感じたこと
喜びは最近だと検査技師からの報告で診断の助けになったときです。私が発見した所見を医師に電話連絡し患者の疾患が判明し治療につながったことがあり、今までより明確に患者のためになったという実感がありました。
辛さはあまり感じたことはありませんが、強いて言えば勉強大変です。まだまだ知らないことだらけですが、辛さであり、楽しさでもあると思います。毎日が同じことの繰り返しほどつまらないことはないです。
8. 臨床検査技師という仕事の魅力
4.に述べた内容と同じです。
やりがい以外の魅力となると研究などでしょうか。医療はいまだに現在進行形でいつまでも学び終わるということがありません。新しい知識はどんどんやってきますし、大学病院のような大きい施設になると珍しい症例に出会うことも多いです。今までわからなかったことが分かるようになったり、蓄えた知識の点が線となって広がっていく感覚は飽きることがありません。そういった面も魅力といえるかもしれません。
9. チーム医療における臨床検査技師の役割
チーム医療は多職種が連携して医療にあたることで、当院では感染制御、栄養サポート、糖尿病診療などが該当します。検査項目を患者に説明したり、糖尿病患者に対しての指導を行うことが多いため、治療や食事指導に対して患者の理解が得られるかに大きく関与します。さらに普段検査データに触れる機会の少ない看護師なども検査データの詳しい見方には不慣れな場合があります。そこで検査技師の役割としては患者や医療チームの検査項目への理解度をあげ、より円滑に医療を進めることではないかと思います。
10. 医者にとってよい検査技師とは
私は医師ではないので詳しくはわかりませんが、前に話した時には気になったり発見したことをしっかり伝えてくれるのはありがたいと言われたことがあります。医師にとっても積極的なアプローチができる検査技師は良い検査技師なのかもしれません。11. 臨床検査技師をしていて感じる現在の医療の課題
チーム医療という言葉が出できて久しいですが、まだまだ他職種との情報交換が足りていないと感じます。業務を進める中で職種間のすれ違いは少なくなく、インシデントと呼ばれる患者に不利益が発生する事態につながる場合もあります。当院では診療科によって多職種カンファレンスと呼ばれる意見を交わす場が設けられたりと改善の兆しはありますが、まだまだ道のりは長いです。
12. コロナ禍の今臨床検査技師としてどうあるべきか
今回新型コロナウイルスが流行しPCR検査が世に広く知られました。PCR検査をするのは検査技師であり検体から感染する確率が低いとはいえ、コロナ陽性の検体を扱う場合もあります。もし感染し職場内で感染の連鎖が起きると検査が不可能になり病院の運営がままならなくなってしまいます。これはどこの職場でも同じかもしれませんが、我々医療従事者はその場合患者の命に関わるということを忘れずに業務に当たらなければならないと思います。
13. 高齢化社会と臨床検査技師との関わり
高齢化社会が進むと問題になるのが病床の圧迫です。医療が必要な人が増え、ベッドが必要なのに空きがないなどの状況が続けば在宅医療化が進み、検査も病院ではなく家での時代が来るかもしれません。検査技師はこれまでに業務範囲の拡大として採血業務ができるようになりました。これからの時代は医師に同行し採血を行い、検体の採取から検査までが検査技師だけで完結するようになるかもしれません。
14. 臨床検査技師ができる社会貢献
医療行為そのものが社会貢献だと思うのでまずは仕事を一生懸命にやることですかね。その上で研究、発表、学会参加などを通してより医療の発展に寄与できればいいのかなと思います。
15. 臨床検査技師という仕事をする上で大切なこと
「広く深く」学ぶ意欲が大切だと思います。検査技師はかなり広い分野の知識が必要です。狭くても浅くても十分ではありません。
16. 臨床検査技師としての資質
必要な資質はないと思います。やりたいと思う欲求と実行に移す行動力があればなんとかなりますし楽しいと思います。
回答は以上です。いつか一緒に働ける日を楽しみにしています。勉強も大事ですが就職前(特に大学)は自分の時間を自由に使える数少ない期間です。サークルや短期留学など時間をフルに使ってぜひ楽しんでください。また何かあれば力になれればと思います。勉強頑張ってください。
【回答A】
1.臨床検査技師を目指したきっかけ
病院で働きたいと思っていてどんな職業があるのか調べていた時に知りました。
化学や生物が好きだったので、なんとなく向いているかなくらいの入り口でした。
2.大学で大変だったこと
実習の授業があるのですが、そのレポートを毎日のように提出しなければならないことが大変でした。
3年生になると病院での実習もありますが、実際の技師さんの業務を教えてもらったり、患者さんと接したりすることがとても勉強になりましたが、それと同じくらい緊張もしました。
3.臨床検査技師の仕事は具体的にどのようなことをするのか
医師からの指示で患者さんの治療に必要な検査を行います。
検査の内容は大きく検体検査と生体検査に分かれます。
検体検査は患者さんから採取もしくは排泄された検体(血液、尿、便、髄液、組織片など他様々です)を使って検査をします。例えば、体の分析をすることで臓器の異常、炎症や貧血の程度、細菌やウイルスの特定、がん細胞の存在、血液型、輸血製剤との適合などが分かります。これ以外にも沢山の細かい検査があります。機械で分析するものが多いですがそのデータの妥当性を目で見て確認し、医師に伝えます。自分で試薬と反応させたり、顕微鏡を見て結果を出す検査も沢山あります。分析器の精度を管理することも大事な仕事です。また、検査に使用する検体を採取することもできます(採血など)。
生体検査は患者さんの体を直接検査します。例えば心電図、超音波(エコー)検査、脳波検査、呼吸機能検査(肺活量など)といったものですが、この他にも沢山あります。
4.臨床検査技師のやりがい
自分たちが検査した結果が、医師が治療の選択肢を決める一つの根拠となり患者さんの為になることです。生体検査では「病気見つけてもらっておかげさまでした」といった言葉をかけて頂くこともありますし、入院中容態の悪かった患者さんが次外来にきたときは元気になっているのを直接見られるのもとても嬉しい気持ちになります。
5.臨床検査技師が直接患者に接するのはどんなときか
3で記載したような検体の採取、生体検査の場面です。
6.優秀な臨床検査技師とは
的確な検査結果を、できるだけ患者さんに苦痛を与えず、迅速に医師に伝えられることだと思います。 加えて医療はチームですので、チームプレーができることも大事だと思います。
7.臨床検査技師をしていて喜びや辛さを感じたこと
喜びは4で記載したような、患者さんの治療の役に立っていることを感じられたときです。 逆にちょっとしたミスも患者さんに直結してしまうので、注意することがすごく多いです。生体検査や検体の採取では、患者さんに苦痛を与えてしまい文句を言われることもあり、ふがいなく思います。
8.臨床検査技師という仕事の魅力
医師や看護師さんのように直接関わるわけではありませんが、検査を通して患者さんの人生に触れることは魅力だと思います。
9.チーム医療における臨床検査技師の役割
いわゆる専門性を持った技師が参加するチーム医療(感染対策や栄養サポートなど)がありますが、広い意味で医療はいくつもの職種がチームとなって患者さんを取り囲むものという考え方があります。ですので、日常業務の中でも質の高い検査が提供できる、客観的な検査の説明ができるといったことが検査技師の役割なのではないかと思っています。
10.医者にとってよい臨床検査技師とは
6に記載したような技師が医師にとっても良いのだと思います。
11.臨床検査技師をしていて感じる現在の医療の課題
検査機器にもAIが応用され、自動化が進んでいますが日常検査で広く受け入れられているとはまだ言えません。あればかなり効率化が図れると思うのですが、将来的に実際の臨床でどのように役立っていくのか、どの程度信頼できるものになっていくのかといったところが個人的には気になるところです。
12.コロナ禍のいま臨床検査技師としてどうあるべきか
PCR検査や抗原、抗体検査などは直接検査に関るところだと思います。また、生体検査や検体の採取時は患者さんと直接話をしたり、個室で検査をしたりするので感染のリスクが高いです。これらのどの場面でも基本的な感染対策をしっかり行い、なるべく最少人数で短時間の検査を心掛ることで、必要な検査を患者さんにとっても検査者にとっても安全に確実に行っていくべきだと思います。
13.高齢化社会と臨床検査技師との関わり
検査技師はあくまで医師の指示のもとに検査を行いますので、それが高齢者でもそうでなくてもしっかりと検査をしていきたいと思います。ただ、増えてくることが予想される疾患については知識を増やしていく等のことをしていきたいです。また、将来人手不足が予想されますので、検査の効率化を考えることは大事だと思っています。
14.臨床検査技師ができる社会貢献
災害時派遣チームへの参加などが思いつきますが、病院に一度も行かないという人はほとんどいないと思いますので日常臨床における業務をしっかりこなすことが社会貢献になるのではないでしょうか。
15.臨床検査技師という仕事をする上で大切なこと
6で述べたような検査技師に近づくことを基本として仕事をすることかと思います。
ひとつは技術・知識の向上です。ベテラン技師さん達の知識はとても深くて技術も足元にも及ばないものです。検査技師は知識と技術(経験も含め)をもって医師の診断・治療の一助とならなければいけないということが身をもって感じられます。
もうひとつはチームプレーです。例えば医療の中心にいるのはもちろん医師ですが、その他にも患者さんを担当している看護師さんの協力がなければ検査もうまく回りません。さらに、検査技師が行う検査だけでは分からないことも放射線技師さんや臨床工学士さん達が検査してくれて初めて分かることも沢山あります。そのような職業の方々と一緒に、検査技師としてできることをしっかりやっていくことだと思います。
最後は患者さんへの思いやりです。患者さんは自分が病気かもしれない、これからどうなるのだろう、検査ってどんなことするのだろうといった不安を抱えているかもしれません。できるだけ不安を与えないように接して検査をしたいものです。患者さんに接することのない検体検査も同じです。検体1本の裏には患者さんがいることを忘れてはいけないのだと思います。
16.臨床検査技師としての資質
基本的な社会人の資質に加えて、患者さんへの思いやり、患者さんの命に関ることへの責任感が大事だと思います。
【回答B】
いただきました質問に回答させていただきます。参考になれば幸いです。
1、 臨床検査技師を目指したきっかけ
医療系に就職しようと思ってました。
高校生の頃に入院しました。
その時に、医師、看護師、薬剤師以外のコメディカルの職種を知りました。
化学や数学が好きだったので、興味を活かせる、特化した仕事はないかと調べ、臨床検査技師の魅力に惹かれました。
2、 大学で大変だった事
高校までの学習と違い、興味あることを勉強するので、基本全てが楽しかったです。
病院実習は毎日緊張でした。
3、臨床検査技師の仕事は具体的にどのようなことをするのか
臨床検査技師は医療現場での臨床検査のプロです。
業務内容は大きくわけて、検体検査、生理検査の二種類あります。
検体検査は、血液、尿などを分析したり、顕微鏡で観察する業務です。
生理検査は、患者さんに直接触れて検査する業務です。
採血業務の他、最近では喀痰や鼻腔検体などの検体採取も業務になりました。
現在の業務内容を記載します。
基本的には、生理検査に従事しています。
心電図検査、呼吸機能検査、超音波検査などを行っています。
通常は心臓超音波検査に従事しています。
心臓・血管疾患の診断、治療方針の選択、治療効果の判定などが目的です。心血管領域では欠かすことのできない検査です。
超音波の通りをよくするためにゼリーをつけ、プローブという器具を患者さんに当てて行います。検査時間は約30分ほどです。
心臓の動いている様子を体外から観察します。心臓の大きさ・形・動きの異常、弁の異常、血流の異常などを評価しています。
高齢化社会で大動脈弁狭窄症が増加しています。当大学附属病院では、外科手術だけではなく、カテーテル手術も行っているため、精度の高い治療を選択し、受けることができます。
手術前診断として、術後の経過観察として、心臓超音波検査は大変需要があります。
超音波検査は簡便で低侵襲性で、放射線被爆もありません。
技術の習得に時間を要します。医療は日進月歩なので、知識のアップデートは不可欠です。
4、臨床検査技師のやりがい
生理検査は老若男女とふれるので、人として勉強になります。優しくなれます。
超音波検査に関して言えば、自分が病気の第一発見者になります。それを医師へ伝える大役を担っています。
医師に信頼されます。医師や看護師から質問されたり、感謝されます。時には超音波検査について医師や医学生に教えることもあります。
疾患を治療し、症状が軽減した患者さんが経過観察の検査でいらっしゃると、嬉しくなります。患者さんに感謝されます。
珍しい症例を学会発表することで、知識を深めることが喜びでもあります。
医療の現場にいると、医師、看護師、事務員、業者、と自分にはできない部分を支えていただいていることに気づき、尊敬心を抱くようになります。
5、臨床検査技師が直接患者に接するのはどんなときか
・採血する場面
・生理検査の場面(心電図、呼吸機能、超音波、脳波検査)
・糖尿病教育入院チーム、感染対策チームICT、栄養サポートチームNSTなどに臨床検査技師が参加し、チーム医療の一員として検査について説明する場面
6、優秀な臨床検査技師とは
・日進月歩する医療に対し、知識・技術を習得しアップデートすること
・常に向上心をもつこと
・人と人の関係性において調和を保てること
・謙虚な姿勢でいること
7、臨床検査技師をしていて喜びや辛さを感じたこと
技術の習得に時間を有するため、一人前で検査ができるようになるまで苦しかったです。
いつも励ましてくださった先輩がいました。
こつこつやっていれば必ず成果はでてくるよ、大丈夫だよ、と。
自分が人に教えるとき、教わっている技師が前向きになれるような振る舞いを心がけています。
お世話になっている医者に声かけていただき、ドイツで開かれている国際学会に参加させていただきました。貴重な経験でした。
8、臨床検査技師という仕事の魅力
当院では臨床検査技師免許取得後、さらに専門的な資格を取得することができます。
私は超音波検査士の資格を取得しました。
他にも、細胞検査士、緊急臨床検査士、認定輸血検査技師、認定血液検査技師、二級臨床検査士、一級臨床検査士、日本糖尿病療養指導士、、、など多岐にわたります。
9、チーム医療における臨床検査技師の役割
糖尿病教育入院チーム、感染対策チームICT、栄養サポートチームNSTなどに臨床検査技師が参加し、患者さんに聴講したり、検査について説明したり、チーム医療の中で意見を求められたり、検査に関する専門家としての需要が高いです。
10、医者にとってよい臨床検査技師とは
・責任をもって品質の高い検査結果を提供できる技師
・医師へ質問したり、その後の患者さんの経過を聞いたり、コミュニケーションをとり信頼関係を構築できる技師
11、臨床検査技師をしていて感じる現在の医療の課題
最近の医療は品質担保を求めています(国際標準化機構ISOや病院機能評価など)。
岩手医科大学付属病院では2021年にISO15189を取得しました。
品質の高い検査を維持していくことが大切です。
12、コロナ禍のいま臨床検査技師としてどうあるべきか
最近では、検査技師はコロナ時代にPCR検査で日本の医療に貢献しています。今後も検査技師へのニーズにいち早く対応していくことが大切です。
感染対策への意識です。自分が感染しない、感染させない行動を心がけることです。
13、高齢化社会と臨床検査技師としての関わり
入院期間が短くなり、外来通院での治療が主となっています。
外来で病院スタッフと会い話すことが活力となっている高齢者の方が多いです。
日常の検査での振る舞いが高齢者に勇気を与える場合もあります。
高齢化社会で大動脈弁狭窄症が増加しています。当大学附属病院では、外科手術だけではなく、カテーテル手術も行っているため、精度の高い治療を選択し、受けることができます。手術前診断として、術後の経過観察として、心臓超音波検査は大変需要があります。
14、臨床検査技師ができる社会貢献
最近では、検査技師はコロナ時代にPCR検査で日本の医療に貢献しています。
15、臨床検査技師という仕事をする上で大切なこと
・医療はすべて「患者様」のために という精神
・原因探求する姿勢
・他職種へのリスペクト
16、臨床検査技師としての資質
人間として生まれた以上は、人の役にたちたい、という気持ちがベースにあります。他に尽くす精神が必要です。仕事は社会貢献の手段です。
仕事でのいろいろな出来事(成功も失敗も)は、検査技師としての向上だけではなく、人間としての資質の向上にもなります。
自身が善い因であれば、善い縁が寄ってきます。誠実な人でありたい、といつも心がけております。
ピンチはチャンス、なので、「今」という瞬間が、明日の私を、未来の私を作ります。自分で考え、起こした行動には責任を持って歩んでいきたいと思っています。
好奇心を大切に、アクティブでありたいと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高校三年生で今後の進路への不安や葛藤があると思います。受験勉強が大変だと思いますが、お身体ご自愛ください。将来同じ道でご活躍されることを楽しみにしております。もしよかったら当職場へご就職いただけますと幸いです。困ったことがあれば、ご相談ください。この度は依頼いただき、ありがとうございました。未来の臨床検査技師の卵さんを応援しています。乱文で申し訳ありません。