◆あいうえお◆

 

ACE阻害剤→副作用に咳を起こす可能性のある血圧降下剤。

・慢性の咳に悩んで病院を受診するとこの薬剤を服用している場合がある。

・他剤に変更するとピタッと咳が止まることは有名。

・カプトリル、レニベース、インヒベースなどがある。

・最近は、咳を誘発しない同系統の薬剤が発売されている(ex. ニューロタンなど)

 

RTC療法→Round The Clockwise療法。

・徐放性の気管支拡張剤であるキサンチン製剤を発作のあるなしに関わらず定時に内服し発作を抑える治療方法。

・小児科領域で用いられることが多い。

 

FEV1.0→Forced Expiratory Volume in the 1st second→一秒量(率)へ。

 

FVC→Forced Vital Capacity→努力肺活量へ。

 

IgE→Immunoglobulin E。

・免疫グロブリンには、A、B、C、D、Eの5つがあり、そのひとつ。

・即時型アレルギーに関与し、アレルギー検査に使われる。

・総IgE量をRIST、抗原特異的IgEの測定法をRAST法と呼ぶ。RIST値は抗体量を表し、RASTは各抗原に対する陽性の程度がスコアで表される。

→「知識」「5. 喘息発症のメカニズム。(2000/1/23)」参照。

 

MDI→ metered dose inhalerの略→定量噴霧式吸入器へ。

 

アイピーディー→抗アレルギー剤。

・一般名:トシル酸スプラタスト。

 

アイロミール→サルタノールと同じ定量噴霧式のβ刺激剤。代替フロン使用が特徴。

・一般名:硫酸サルブタモール。

 

アスピリン喘息→鎮痛薬アスピリンによって引き起こされる薬剤誘発性喘息。

→「ガイド」「喘息の雑学」「アスピリン喘息」

 

アセス→ピークフローメーターのひとつ。

→「付録・感想」「(2)ピークフローメーターの勧め」

→「ガイド」「喘息の自己管理」「ピークフローメーター」

 

アゼプチン→抗アレルギー剤。

・一般名:塩酸アゼラスチン。

 

アトック→経口β刺激薬。気管支拡張剤。

 

アトロベント→抗コリン性気管支拡張剤。

・一般名:臭化イプラトロピウム。

 

アミノフィリン→水溶性のキサンチン製剤で、テオフィリンなどと同じ気管支拡張剤。

・喘息の発作時などに点滴や注射に用いられる。

 

アルコール誘発喘息→飲酒時に誘発される喘息発作。

・アルコールの分解産物のアセトアルデヒドが気道刺激作用があるとされている。

→「ガイド」「喘息の雑学」「アルコールと喘息」

 

アルデシン→吸入ステロイド。

・一般名:プロピオン酸ベクロメタゾン。

・1噴霧50マイクロ、100マイクロ(60噴霧)、100マイクロ・ダブル(120噴霧)の2種類がある。

・ベコタイドやタナウスとまったく同成分。

→「特集・吸入療法」参照。

 

アレギサール→抗アレルギー剤。

 

アレジオン→抗アレルギー剤。

・一般名:塩酸エピナスチン。

 

アレルギー→本来からだに害のない物質に対して働く過剰免疫反応。

・従来、喘息はアトピーや花粉症と同じアレルギー性疾患に分類されてきた。

・最近では、アレルゲンによって誘発される慢性のアレルギー性炎症が病気の根底にあると考えられるようになっている。

・感染型喘息といってアレルギーが関与しない喘息もある。

→「知識」「5. 喘息発症のメカニズム。(2000/1/23)」参照。

 

アレルゲン→アレルギーを誘発する原因物質。

・ハウスダストやダニが有名。

・IgEのRAST法によって定性検査(スコア化される)が行われている。

 

アロテック→β刺激性気管支拡張剤。

・一般名:硫酸オルシプレナリン。

・錠剤とスプレー式がある。

 

一秒量(率)→肺機能検査で一気に努力呼出を行ったときに一秒間で吐き出せる量(割合)。

・フローボリューム検査から算出される。

・喘息のように気管支が細くなっていると、肺の容積である肺活量は正常でも、気道に抵抗があるので、一気に全部吐き出すのに時間がかかってしまう。その結果1秒間で吐き出せる量は低下する。

・通常は、一秒率(%)=(一秒量/肺活量)*100で表される。

70%以上で正常だが、喘息では70%以上あっても気管支拡張剤などで改善の程度が大きいなら気管支の炎症が残っていると判断される。

→このコーナーの「か」「呼吸機能検査」参照。

 

インスパイアイース→吸入ステロイドの吸入効率を高めるスペーサーのひとつ。

・吸入ステロイドのひとつアルデシンの吸入補助用。

・アルデシンが処方されれば無料でもらえる。

→「特集・吸入療法」参照。

 

インタール→非ステロイド性抗炎症剤。

・一般名:クロモグリク酸ナトリウム。

・エロゾルの他に、カプセル、ネブラザー用吸入液がある。

・小児科領域で予防薬として使われている。

 

運動誘発喘息→安静時は何ともないが、運動すると引き起こされる喘息の総称。

→「ガイド」「喘息の自己管理」「喘息と運動」

 

オノン→抗ロイコトリエン拮抗薬という抗喘息薬。

・一般名:プランルカスト水和物。

・気道収縮や気管支炎症を仲介するロイコトリエンが受容体に結合するのを抑制することで効果を発揮する。