◆さしすせそ◆

 

サクシゾン→点滴用の即効性ステロイド。

・一般名:コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム。

・喘息の急性発作時に外来などで点滴として使われる。

・吸入ステロイドのような抗炎症効果よりも発作に伴う急性の粘膜浮腫などを除去する目的で使用される。

・効果は早いが時速時間も短い。

・ソルコーテフ、ハイドロコートンなどが類似薬剤。

 

ザジデン→抗アレルギー剤。

・一般名:フマル酸ケトティフェン。

 

サルタノール→吸入β刺激剤。

・一般名:硫酸サルブタモール。

 

酸素療法→喘息発作に伴う低酸素血症において酸素濃度を正常化するために行う治療法。

・動脈から採取した血液で測定する。

・簡易的なパルス・オキシメータでは、皮膚から非観血的に測定することが可能となった。

・喘息発作では必ずしも低酸素が起きるとは限らない。

・低酸素と呼吸困難は別物である。

・低酸素があれば酸素投与の必要性がある。

・喘息発作においては酸素投与は根本療法ではなくあくまで一時的な危機的状態を脱するための治療法であり、気管支の閉塞を除去することが治療の基本である。

→「知識」「7. 呼吸困難と低酸素とは別もの(診療日記・110から)」

 

自己管理→喘息治療において患者自身が行う自己管理の方法。

・喘息治療においてはピークフローメーターなど客観的指標を用いて気管支の状態を把握し、病状に応じて生活態度を見直し、医師の指示に応じて指示された薬剤を指示された量・期間だけ服用すること。

・喘息は単に薬を飲めば良くなる病気ではないとの基本理念に基づく。

→「ガイド」「喘息の自己管理」

 

ステロイド→元来体内に存在する副腎皮質ホルモンの人工産物。

→「質問と応答」「パート1」「【002】40歳男性(配達自営業)から」

 (22)ステロイドとはそもそも何なのですか?

 (23)ステロイドにはなぜいくつも種類もあるのですか?

→「ガイド」「喘息の治療」「ステロイド」

 

ストメリンD→ステロイド抗コリン剤を含むβ刺激剤の発作止め。

・気管支拡張作用のある硫酸イソプロテレノール(β刺激剤)、全身性ステロイドであるデキサメタゾン、気管支収縮を予防し痰を減らす作用のある臭化メチルアトロピン(抗コリン剤)の3種類の混合吸入薬。

・これに含まれるステロイドは、ベクロメタゾンやフルチカゾンと異なり、連用によって全身性ステロイドの副作用が出る。

→「ガイド」「喘息の治療」「ストメリンD」

 

 

スピロベント→β刺激剤。

・一般名:塩酸クレンブテロール。

 

スピンヘラー→インタールカプセルを吸入するための補助器具。

 

スペーサー→ベクロメタゾンの吸入ステロイドを効率良く吸入する補助具。

・アルデシン用のインスパイアイース、ベコタイド用のボルマティック(ソフト)などが代表的。

→「特集・吸入療法」参照。

 

スロービッド→徐放性キサンチン製剤(気管支拡張剤)。

・一般名:テオフィリン。

 

生理と喘息→女性の場合、生理前や生理中に喘息がひどくなること。

・女性ホルモンとの関連が指摘されている。

・生理に絡んで喘息発作が起きていた女性でも、吸入ステロイドで気道炎症を取り、ピークフロー値のレベルが上がると生理でも発作が起きたりピークフローメーターが下がったりしなくなることがある。

→「寄稿集」「(03)50歳女性・主婦・「よっこらしょ」と言わなくなり若返った」

 

咳(異型)喘息→主な症状が呼吸困難発作ではなく咳である喘息。

・聴診所見や呼吸機能検査などでは、喘息と同じような病態が認められる。

・治療は通常の喘息と同じである。

→「ガイド」「喘息の症状」「咳(咳喘息)」

 

ゼスラン→抗ヒスタミン剤。

 

セレスタミン→リンデロン(ステロイド)とポララミン(抗ヒスタミン剤)の合剤。

・アレルギーの薬として処方されることがあるが、ステロイド剤でもあるので中途半端な連用はさけるべきである。

 

喘息死→喘息に起因する死亡。

・痰が気道を塞ぐ窒息死がその大きな原因と考えられている。

・最近の統計では、1年間に6,000人前後の方が喘息のために死亡している。

・喘息死は、発作止めなどの一時凌ぎの治療だけで根底にある気道炎症を放置・悪化させることが原因と考えられている。

・1997年にはベロテックの使い過ぎとの関連が問題になった。

→「特集・ベロテック

 

喘鳴(ぜんめい)→軽度の気管支痙攣によって起こる気道の閉塞によって起こる症状。

・喘鳴だけでは、呼吸困難を伴わないことがあるが、基本的には喘息の特徴的な症状であるので、頻回に起こる場合は治療の対象になる。

・喘息様気管支炎でも喘鳴が聞かれることがある。

→「ガイド」「喘息の症状」「喘鳴」

 

ソランタール→非酸性の非ステロイド性消炎鎮痛剤。

・代表的な消炎鎮痛剤であるアスピリンによって喘息がおこることは有名だが、この消炎鎮痛剤は比較的安全とされている。

・しかし、絶対安全とは言えないので、アスピリン喘息や薬剤アレルギーの既往がある場合は、担当医と十分相談することが望ましい。

 

ソルコーテフ→点滴用の即効性ステロイド。

・一般名:コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム。

・喘息の急性発作時に外来などで点滴として使われる。

・吸入ステロイドのような抗炎症効果よりも発作に伴う急性の粘膜浮腫などを除去する目的で使用される。

・効果は早いが時速時間も短い。

・サクシゾン、ハイドロコートンなどが類似薬剤。

 

ソルファ→抗アレルギー剤。

・一般名:アンレキサノクス。

 

ソルメドロール→メチル・プレドニゾロン(メドロール)の注射製剤。

・一般名:コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム。

・ショック状態や各種自己免疫疾患などのパルス療法として用いられる全身性ステロイド。

・喘息の急性発作にはこれまで適応がなかったが、近々適応が取れるという情報がある。(2000年7月現在)