◆はひふへほ◆

 

BDIBeclomethasone Dipropionate Inhalerの略。

・プロピオン酸ベクロメタゾン吸入。

・アルデシン、ベコタイド、タナウス。

・MDI(定量式噴霧吸入器)と下記のBDPと混同しやすい。

 

BDPBeclomethasone Dipropionateの略。

・プロピオン酸ベクロメタゾン。

・アルデシン、ベコタイド、タナウス。

・フルチカゾン(フルタイド)はFliticasone Propionate(=FP)と略される。

 

PF値→Peak Flow値の略。

→「ピークフローメーター」参照

 

PL顆粒→総合感冒薬

・比較的アスピリン喘息を起こしにくいとされる。

・発熱など感冒症状がひどくなってからは効きにくいので、風邪の引き始めに早めに服用すると良い。

 

パーソナルベスト→ピークフローメーターのひとつ。

→「付録・感想」「(2)ピークフローメーターの勧め」

→「ガイド」「喘息の自己管理」「ピークフローメーター」

 

肺活量→肺の容積、Vital Capacity=VCと略す。

・呼吸機能検査のひとつスパイログラム検査から得られる肺の容積を表す指標。

・気管支喘息は気管支の病気なので、肺活量は正常である。

・これに対し、一気に呼出したときの肺活量を努力肺活量(FVC)と呼ぶ。

・通常は、肺活量と努力肺活量はほぼ同じ値だが、肺気腫では努力呼出時に気管支が潰れてしまうので、後者の値が低く出てしまう。

→同じページの「肺活量検査」参照。

 

肺気腫→慢性肺気腫ともいう。Chronic Pulmonary Emphysema (CPE)と略す。

・主として慢性の重喫煙者の約15%に発症すると言われている。

・タバコの成分によって肺胞が破壊され伸びきったゴム風船のように不可逆的に変化する。

・この結果、努力呼出時に気道が潰れてしまい、閉塞性変化を示す。気道虚脱が高度になるとある程度以上息が吐けなくなってしまい、肺活量に比較して努力肺活量は低値を示す。

・慢性肺気腫では、ピークフローメーターによる慢性管理が不向きである。従って、喘息の慢性管理においては、喫煙歴を念入りに聴取し、呼吸機能検査や胸部CT検査を行いこの疾患を鑑別することが重要である。

・この病気は、慢性気管支炎とともにタバコによる代表的な慢性の病気として、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease=COPD)と称される。

→「ガイド」「喘息の診断」「慢性肺気腫」

 

ハウスダスト→喘息やアトピーなどの原因(アレルゲン)として重要。

・アレルギー検査(IgE検査) で、アレルゲンかどうかの判別ができる。

 

白内障→水晶体が白濁する眼の病気。

・喘息治療においては、全身性ステロイドの長期使用時に副作用として問題となる。

→「ガイド」「薬の副作用」「ステロイドの副作用」

 

ピークフローメータ→気道の閉塞状態をモニターする簡易測定器。

・ピークフロー値は、簡単に測定できるが、気道の太さの他に、肺活量や呼吸筋力の影響を受ける点で、呼吸機能検査の一秒率(FEV1.0%)よりは劣る。

・慢性肺気腫患者には呼気時に気道が潰れてしまうので、慢性管理には不向きである。

・アセス、ミニライト、パーソナルベスト、バイタログラフ、ピークマンなどたくさんの機種がある。

→「付録・感想」「(2)ピークフローメーターの勧め」

→「ガイド」「喘息の自己管理」「ピークフローメーター」

 

副腎皮質ホルモン

・外的なストレスが加わったときに放出される自己防衛的なホルモンのひとつ。

・代表的なものにコーチゾルがある。

・1日に分泌されるコーチゾルの量はプレドニン1錠(5 mg)に相当する。

・長期的に経口ステロイドを投与されると副腎皮質機能が抑制され、急に投与中止すると分泌不全が起きリバウンドが起こる。

→「ガイド」「喘息の治療」「ステロイド」

→「知識」「4. 全身性ステロイドはなぜ急にやめてはいけないのか?」

 

フルタイド→粉末の吸入ステロイド。

・一般名:プロピオン酸フルチカゾン(FP)。

・ベコタイドなどのベクロメタゾンの2倍の臨床効果が期待できる。

→「特集・フルタイド

 

ハンドネブライザー→定量噴霧式吸入器(MDI)のこと。

 

ブリカニール→β刺激剤。

・硫酸テリブタリン。

・経口剤と注射(筋肉)がある。

・子宮筋の弛緩作用があり、流産防止に使われる。

 

プレドニ(ゾロ)ン→代表的な経口ステロイド。

・一般名:プレドニゾロン。

・他のステロイド剤の効果比較の基準となる。

・プレドニン1錠(5 mg)は1日に分泌されるコーチゾルの量に相当する。

 

ブロンコリン→β刺激剤。

・一般名:塩酸マブテロール。

 

β刺激剤→交感神経刺激剤と同じ気管支拡張剤の総称。

 

ベガ→抗アレルギー剤。

・一般名:塩酸オザグレル。

 

ベコタイド→吸入ステロイド。

・一般名:プロイオン酸ベクロメタゾン。

・1噴霧50マイクロ(左)と100マイクロ(右、60噴霧)の2種類がある。

・アルデシンやタナウスとまったく同成分。

→「特集・吸入療法」参照。

 

 ベコタイド50        ベコタイド100

 

ベネトリン→β刺激剤。

・一般名:硫酸サルブタモール。

・サルタノールやアイロミールと同じ。

・錠剤と吸入液がある。

・吸入液は、小児領域でインタールに混ぜて発作時あるいは定時の吸入に用いられる。

 

 

ペミラストン→抗アレルギー剤。

・一般名:ペミロラストカリウム。

 

ボルマティック(ソフト)→吸入ステロイドの吸入効率を高めるスペーサーのひとつ。

・吸入ステロイドのひとつベコタイドの吸入補助用。

・ボルマティック(ハード)は有料だが、ボルマティックソフト(半透明で蛇腹式)は無料配布。

→「特集・吸入療法」参照。

  ボルマティック(ハード)

 

ホクナリン→β刺激剤。

・一般名:塩酸ツルブテロール。

・錠剤、エロゾル、テープ剤とがある。

・エロゾルはフロンガス撤廃に対応できないため発売中止になる予定。