(6)イエローページで喘息・アレルギー専門医探し。

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール5>

昨年は、大変お世話になりました。本年もよろしくお願いします。

さて、さっそくですが近況です。12月の後半に5日間ほど久しぶりに仕事に出たせいか、ちょっと痰が出るようになり、また薬と吸入回数がふえてしまいました

年末年始も寒い中、バタバタしていました。主人の実家は、義母が台所でストーブをつけるのを嫌うので寒いのです。ですから、身体にいくつもホッカイロを貼って台所仕事をしていました。

しかし年末年始は、やっぱり痰が絡んだり少し咳も出たり、おまけに胃の調子も悪くてムカムカして気持ち悪かったりと調子はもう一つでした。

この1〜2ケ月、どうも胃がムカムカすることが多くなったような気がします。初めはテオロングを飲んだときだけでしたけど、この頃は気管支拡張剤を飲まなくても特に朝は気分が悪いですね。

先月も気分が悪くて「もしかして、つわりか?」なんて思ったほどです。アイピーディーカプセルは、ずっと飲んでいるので、やっぱり薬で胃が荒れてきているのでしょうか? 年末年始は、ずっと胃がもたれている感じでした。(それは単なる食べ過ぎ?!)

今月も今日から10日間ばかり仕事に出ていますが、昼食の前ごろには、気分が悪かったんです。今月も「まさか つわり?」と思ったりしているとことです。気をつけてはいるので、違うとは思うのですが…。ただ100%避妊できている保証もないので心配になるんですね。

基礎体温も下がってきたようだし、ここ数日で始まりそうな気配はするんですけどね。

毎月、そういう心配するだけで疲れてしまいますね。

それから、やっと昨日ピークフローメーターを注文しました。来週には届くそうなので、今年はピークフローの記録もつけてみたいと思います。(薬局の人に「それは何するものですか?」と聞かれて、注文するのも一苦労でした(笑))

さて、今日は七草粥の日です。ほっと一息、胃も休めましょうかねぇ…。

それでは、また。

<追加応答5>

あけましておめでとうございます。メールありがとうございます。

ピークフローメーターようやく注文しましたか。手元に届いたら値などぜひ教えて下さい。できれば、機種と身長(体重は必ずしも必要ではありません)もお願いします。

胃のむかつきは何なのでしょうね? 昨年暮れに私もしばらく風邪が胃腸に来て、ムカムカする日々が結構長く続きました。周囲の人間も同じような症状でした。

生理が来るのか来ないのかはっきりして欲しいですね。ご懐妊ならそれはそれでめでたいことですが…。

それでは、仕事あまり無理しないで下さいね。


<追加メール6>

胃のムカムカですが、実は暮れに実家によったところ両親共に数日前から胃がおかしかったらしく

母が、ちょうど胃腸内科に行って薬を貰って帰ってきたところでした。

私もそのときには、すでに胃がムカムカしていましたのでやはり風邪からのムカムカなのかもしれませんね。

ピークフローの記録は必ずまたご報告させていただきますね。昨日、病院に行ったのですが、まだ大きな呼吸をすると喘鳴が聞こえるそうなので、今の状態でいくらぐらい吹けるのか自分でもすごく興味があります

やはり実際に数値で見ることが出来るというのは、自分にとっても目安が出来ていいと思います。

ホームページの「質問と応答」コーナーにまた新しい方からのメールが増えましたね。特に彼女のために一生懸命ホームページを読んで勉強されているかたには大変感心し、また羨ましく思いました。

その彼女の方のメールも読ませていただきましたが、私も小さいときに喘息だと言われたものの曖昧な診断と治療だったので、先生のホームページを読むまでは本当に喘息についてロクな知識がありませんでした。やはり「こんなものだ」という感じで喘息のことを受け止めていたところなど似てるなと思います。もしかして子供の頃から喘息だった人は、こういう状態の人が多いのでは? と思ってしまいます。

子供のうちから適切な治療を受けている方はいいのですが、今でも小児科の先生は吸入ステロイドを使用することに抵抗を持っている方が多いようですので、大人になって「喘息の治療とはこういうものだ」なんて思うことがないように願いたいものです。

実際、私の知人でも「うちの子供は喘息気味なの」という人が結構いるのです。はっきりと「喘息なの」と言われる方は少ないのです。そう聞くと「喘息ギミ」という、この「ギミ」の部分は何なのか? と最近は思います。詳しい治療の内容は聞きませんが、お母さん自身あまり喘息のことも薬のこともわかっていらっしゃらない面があるように感じます。

お医者さんの見つけ方は、私の場合、内科循環器科、内科呼吸器科、耳鼻咽喉(気管食道)科、とめぐって良くならず、先生のホームページを見て相談のメールをさしあげてから総合病院に行くつもりでしたが、その前にいちかばちか今度は電話帳(イエローページ)で病院の広告を見て探したのです。イエローページに広告を出している病院は、何科なのかとか診察曜日時間なども書いてあるので目安になりました。

そのときに「アレルギー科、呼吸器科」と書いてあるところがあったのです。まだアレルギー科を揚げている病院って少ないと思うのですが呼吸器科と両方書いてあったので、もしかしたらと思って行ったのが現在の病院です。(因みにアレルギー学会の認定医の先生です)

そこで治療を始めてから発作は一度も出ていません。もっとも私の場合、春秋(特に秋)に発作が出るので今年の春が一つの山場かなと思っていますが…。

でも昨年と違って吸入ステロイドもありますし主治医の良い先生も見つかったし、こうして諏訪部先生とも巡り会えましたし精神的な安心感があります。もし運悪く発作が出ても「大丈夫」っていう安心感があります。

それだけでも今までと大きく違います。

余談ですが、今年、A神社とB神社というところで、おみくじを引きましたら、
A神社「病気…なおる」
B神社「病気…気長に保養せよ」
と出ました。

そういえば、後厄だった去年のおみくじは、
A神社「病気…悪し」
B神社「病気…良い医者をさがせ」
だったのです。

どうも去年も今年も当たっているような気がしますねぇ(笑)。特にB神社のおみくじは、去年も今年も的を射ているかも…(笑)。

それでは、長くなりました。この辺で…。

<追加応答6>

参考になるメール、またまたありがとうございました。

>>ピークフローの記録は必ずまたご報告させていただきますね。昨日、病院に行ったのですが、まだ大きな呼吸をすると喘鳴が聞こえるそうなので、今の状態でいくらぐらい吹けるのか、自分でもすごく興味があります。やはり実際に数値で見ることが出来るというのは、自分にとっても目安が出来ていいと思います。

→そのとおりですね。良いときの値悪いときの値の両方を知っておくことが重要です。できれば、悪い値から、自分が何をすれば脱却できるかを試行錯誤することです。安静を保持する、感冒薬を早めに飲む、吸入ステロイドの回数を増やす、早目に受診して点滴を受ける、などです。

>>子供のうちから適切な治療を受けている方はいいのですが、今でも小児科の先生は吸入ステロイドを使用することに抵抗を持っている方が多いようですので、大人になって「喘息の治療とはこういうものだ」なんて思うことがないように願いたいものです。

まったくです。小児科の先生も吸入ステロイドを頭ごなしに否定するのではなく、ひとつの選択肢として頭に入れて欲しいと思います。そして、メリットとデメリットを比べて、場合によっては使った方がいいこともあるという情報を両親に流して欲しいと思います。ただその時どうしても、その先生がステロイドで過去に痛い目にあっていたりすると、色を付けてしまうのですね。

>>そう聞くと「喘息ギミ」という、この「ギミ」の部分は何なのか? と最近は思います。詳しい治療の内容は聞きませんが、お母さん自身あまり喘息のことも薬のこともわかっていらっしゃらない面があるように感じます。

これは良い指摘です。他の方の質問でも、「喘息様気管支炎」と「喘息」の違いで述べたように、喘息の初期症状を「喘息ギミ」と捕らえるのかもしれません。心理的には「はっきりと喘息と認めたくない」という気持ちも含まれているのでしょう。また、喘息は発作以外では、一見健康人と変わらないように見えますから、発作の間隔が長かったり、程度が軽かったりすると、「喘息ギミ」と考えるのでしょう。臨床的にも、はっきりこの両者を区別することは難しいのですが…。

>>いちかばちか今度は電話帳(イエローページ)で病院の広告を見て探したのです。

これは、面白い方法です、他の方にも参考になるでしょう。

>>A神社とB神社というところで、おみくじを引きましたら…。

両方ともすごく当たるのですね。さすが全国的に有名なだけあります。今度、何か大きなことをしようとしたら、その運勢を占ってもらいたいものです。

では、お大事に。


(7)ピークフロー値は500まで吹けました。

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール7>

昨日ピークフローメーターを入手しました。バイタログラフ社のアズマプラン・ピークフローメーターです。(機種は薬局の人におまかせでした)

身長は153センチです。昨日の夕方さっそく計ってみました。最高450でした。

今朝も440ぐらいでしたが、夕方計りましたら最高500までいきました。

内服薬は現在、朝昼夜にアイピーディーカプセル1つと寝る前にユニフィル錠を1錠飲んでいます。

以上、とりあえず、ご報告します。

では、また。

<追加応答7>

ついにピークフローメーターを入手しましたね。おめでとうございます。

バイタログラフで出しているピークフローメーターの基準値は、私の手元のデータでは、「150 cmの30歳女性で368155cmの35歳女性で387」ですから、この間にあれば正常と考えて良いでしょう。

ただし、もしかしたら添付の書類に基準値が載っていませんでしたか?  私のは少し古いかもしれませんので、添付書の方が正確でしょうからそちらを参考にして下さい。

もし、私のデータが正しいとしますと、450〜500というのはとても良い値ですね。ちなみに状態は如何ですか?  先日と同じあまり良くない状態にも関わらず、この値が吹けるとしますと、あなたのベストはもっと高いことになりますね。

しかし、私の経験では、機種の違いを無視しても、450以上ある方でいつも具合が悪いという方はほとんどいませんから、最近の調子は良い方なのではないでしょうか?

今後、色々なことが分かってくるでしょう。何か発見したらまた教えて下さいね。

それでは。


(8)ピークフロー値は安定しています。

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール8>

巷ではインフルエンザが流行しているようですがお元気ですか?

私のほうは、1週間ほど前に腸感冒にかかったらしく嘔吐下痢で苦しみました。

インフルエンザのほうは今年は幸い、かかっていませんが、まだまだ油断できませんね。

喘息は症状もなく安定しています。ピークフロー(バイタログラフ社)の状況をお知らせしますね。

       朝   夜     

1月12日 440 470
  13日 470 500
  14日 460 450
  15日 440 450 
  16日 450 460
  17日 440 460
  18日 430 450
  19日 430 450
  20日 400 450
  21日 430 450
  22日 450 450
  23日 450 450

1月24日〜27日が飛んでいますが腸感冒にかかったようで、体調が悪くて測定できませんでした。

       朝   夜
1月28日 470 500
  29日 470 470
  30日 470 470
  31日 470 480
2月 1日 470 480
  2日 480 470

という具合です。

最初、ピークフローをつけ始めたとき主治医の先生がびっくりされましたが、早々にピークフロー日記をくださってグラフをつけています。主治医の先生の話では、グラフが上がったり下がったりするうちは、よくないと言われました。(一日の中で変動が大きいとよくないのですか? )

今日も病院に行って来ましたが1月20日すぎからグラフもほぼ横ばい状態になっているし、胸の音も良いということで今まで週に1度の通院が今度から2週間に1回ということになりました。

内服薬は、かわらずアイピーディーカプセルを朝昼夜に1カプセルとユニフィルを寝る前に1錠です。ベコタイドは今日まで朝と夜に各4吸入(1日8パフ)でしたが、明日からは、朝と夜に各2吸入(1日4パフ)ということで様子を見ることになりました。

だいたいにピークフローの数値が高いので(緑のラインは300〜380になっています)主治医の先生の経験の中ではめずらしいみたいで、今日も「すごいですねぇ」と驚いておられました。

だいたいにピークフローそのものも今のところ重症の患者さんだけに記録することを指示していらっしゃるそうで、そんなに重くない患者さんには言ってもてうるさく思われて記録してもらえないので指示されないようなんです。

そう言われてみればそんなもんですよね。たまたま私は、このホームページを見て喘息という病気に興味関心を持てたし、病気に向き合う気持ちになったのですが、何も知らなかったらピークフローをつけてみろと言われてもめんどくさくて、かえってうるさく思って通院もやめてしまったかもしれません。

でも私は熱心な患者と思われたようでインターネットをやっているとわかったら「じゃぁアレルギー学会のアドレスを教えてあげるから見てみなさい」とかNHKで放送された喘息発作の予防の番組ビデオを貸して下さったりします。

ということで、長くなりましたね。

では、また。

<追加応答8>

お久しぶりです。

こちらは、年度末が迫っていて、〆切の報告書やらなんやらで、チョー忙しい日々が続いています。

>>私のほうは、1週間ほど前に腸感冒にかかったらしく嘔吐下痢で苦しみました。インフルエンザのほうは今年は幸い、かかっていませんが、まだまだ油断できませんね。

→私は、12月に一度かかりましたので、以後風邪を引いていませんが、まだ要注意ですね。

>>喘息は症状もなく安定しています。

→ピークフロー値がとても良いですね。500近くで安定しています。

>>主治医の先生の話では、グラフが上がったり下がったりするうちは、よくないと言われました。(一日の中で変動が大きいとよくないのですか? )

→そのとおりです。特に喘息では朝方の値が低い傾向にあります。これを朝の落ち込み(モーニング・ディップ)と呼びます。良い値が出たことは、それは自分がそのくらいふけるのだと自信を持つには良いですが、コントロールする上では、悪い方の値に気を配って行かなくてはなりません。朝方の値が良くなってくる「底上げ」が大切です。朝の値が上がってきますと、ピークフロー値の記録は全体的に高いところで安定してくるようになります。

あなたも一生懸命頑張ったかいあって、大変良い値が吹けていますが、勝って兜の緒を締めよ、ですのでさらに高い値を目指して下さい。

>>だいたいにピークフローの数値が高いので(緑のラインは300〜380になっています)主治医の先生の経験の中ではめずらしいみたいで、今日も「すごいですねぇ」と驚いておられました。

→これは、大変嬉しい知らせですね。先生の驚く顔が浮かんできます。実は2年くらい前までは私もそうでしたが…。喘息の方はここまで(いやもっと)良くなる病気なのだということを、担当先生が分かってくれたら、喘息治療に明るい光が見えてきますね。

>>だいたいにピークフローそのものも今のところ重症の患者さんだけに記録することを指示していらっしゃるそうで、そんなに重くない患者さんには言ってもてうるさく思われて記録してもらえないので指示されないようなんです。

→そのとおりです。本当は、軽症のうちからつけた方が悪くならないのですが、ほとんどは悪くなってから吸入ステロイドやピークフローメーターを始めるのです。軽いうちは、なかなかピークフローメーターはつけてくれません。やはりそこには、「患者教育」の徹底が必要なのでしょう。

>>そう言われてみればそんなもんですよね。たまたま私は、このホームページを見て喘息という病気に興味関心を持てたし、病気に向き合う気持ちになったのですが、何も知らなかったらピークフローをつけてみろと言われてもめんどくさくて、かえってうるさく思って通院もやめてしまったかもしれません。

→私が、ピークフローメーターを勧めるタイミングは、(1)調子が良いとばっかり言う割には、しょっちゅう発作で点滴を受ける人が、外来に来て「今日は調子が良いです」と言ったとき、(2)「最近調子が良いのですが、今の薬をいつまで続けたらいいですか?  止められますか? 」と聞かれたとき、です。とくに(1)の場合は「ではちょっと吹いてみて下さい」と切り出しますと、自信を持って吹いた値が平均値の半分も行かないことにがっかりし、自分の病状をしっかり把握してくれるようになります。やはり、何かしら実感できるメリットがないと継続は難しいですね。

>>でも私は熱心な患者と思われたようでインターネットをやっているとわかったら「じゃぁアレルギー学会のアドレスを教えてあげるから見てみなさい」とかNHKで放送された喘息発作の予防の番組ビデオを貸して下さったりします。

→熱心な先生で良かったですね。でも、あなたも先生に色々なことを教えて上げて下さいね。それが、他の患者さんのためにもなり、ひいては日本社会の喘息に対する偏見をなくすために大きな役割を担うことになるからです。

では。


(9)仕事を始めました。

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール9>

3月の声が近づいてきましたね。お忙しそうですが、お身体の方は大丈夫ですか?

私の方は、去年の12月以来、毎月2週間ぐらいづつ仕事をするようになりましたが、発作も出ることなくかえって体調が良いくらいに感じます。3月も前半は仕事です。

2月半ばから病院がよいも1週間に一度が2週間に一度になりました。ユニフィルも中止になり2月18日からアイピーディカプセルとベコタイド(朝夜、各2吸)だけになりました。

先日、再び1秒率の肺機能検査をしてもらいました。初診のときに77.4%だったのが83.6%になっていて主治医の先生に「これなら、まぁ合格点かな」と言われました。(普通の人は90%ぐらいまでいくそうですが、喘息を繰り返してきた人は、なかなかそこまではいかないとか…? )

ということで、私の状況は今は順調です(問題は梅雨に入る頃ですけど…)。

さて、次々にこのホームページにも質問が寄せられますね。非常に興味深くいつも読ませていただいています。

体育の授業で嫌な思いをされた高校生の方、その気持ち私もわかります。私は高校のときには治ったものとされていましたので、自分で苦しいと思っていても喘息のせいじゃないか? ということさえ親にも先生にも言うことはできませんでした。自分でも喘息のせいにしてはいけないと思っていたんですね。

そのせいもあって私は運動には自信が持てず、体育は大嫌いでした。特に走るものは、あの息苦しさを思っただけで身体が動かないのです。でも普通の人でも走れば息苦しいのは普通のこと。だから喘息だからと言ってみたところで理解してもらえるものでもありませんでした。

子供のときの記憶とは恐ろしいもので、そのことは非常に今でも心に深く残っていますし、「心の傷」とまでは言いませんが、あまり気持ちの良い残り方ではないことは確かです。思い出す度に「理解してくれなかった」という想いで一杯になります。

お子さまが喘息でご自身も喘息というかたのメールもありましたね。是非、ご自分の治療をしっかりされて、お子さまが喘息のために自分に自信を持てなくなるようなことがないように上手にコントロールしてあげて欲しいなぁと思います。

私は小児喘息でありながら適切な治療はしないまま大きな発作がでなくなって「治った」とされてしまいました。それがいかに半端で実は生活の端々に影響していたのか、今になってわかりました。ですから、よけいに小児喘息の子供たちが喘息がハンディにならないようにお医者さんにも親御さんにも学校の先生にも喘息を理解して欲しいなと思います。

それでは、今日はこの辺で…。

<追加応答9>

いつも、暖かい応援ありがとうございます。とても励みになっています。

1月末にインターネットの検索の「YAHOO JAPAN」に登録してから、急にアクセスが伸び、舞い込んでくるメールが多くなったのは事実です。しかし、たくさんの方に関心を持っていただいているのは有り難いことです。

>>私の方は、去年の12月以来、毎月2週間ぐらいづつ仕事をするようになりましたが、発作も出ることなくかえって体調が良いくらいに感じます。3月も前半は仕事です。

→お仕事を始めたのですね。大変良いことだと思います。

>>2月半ばから病院がよいも1週間に一度が2週間に一度になりました。ユニフィルも中止になり2月18日からアイピーディカプセルとベコタイド(朝夜、各2吸)だけになりました。

→これは、理想的ですね。両者とも予防薬です。

>>先日、再び1秒率の肺機能検査をしてもらいました。初診のときに77.4%だったのが83.6%になっていて主治医の先生に「これなら、まぁ合格点かな」と言われました。(普通の人は90%ぐらいまでいくそうですが、喘息を繰り返してきた人は、なかなかそこまではいかないとか…? )

→私も同じ意見ですが、できればもっと欲を出して、90%を目標に頑張って下さい。この値は、ピークフロー値が増加すれば、それに比例して増加する値です。常に上を目指すことが、油断せず悪くならないようにするための最良の手段です。攻撃は最大の防御といいます。

>>ということで、私の状況は今は順調です(問題は梅雨に入る頃ですけど…)。

→逆に梅雨時を乗り切れれば大きな自信につながるでしょう。ピークフロー値さえ安定していれば、低気圧でも持ちこたえられると思います。頑張って下さい。

それでは、また。


(10)喘息薬の副作用で腸の病気になることはありますか?

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール10>

私はこの数日自宅で安静状態です。

喘息ではないのですが、ある腸の病気にかかりまして、1週間ほど安静を言いつけられました。再発することは少ないと言われましたが、何か原因があって、再発を繰り返すようなことがあれば次は食べものが食べられませんので入院してもらいますとのこと。

お医者さんの話では原因はよくわからない病気なんだそうですが、喘息の発作(といっても重症の場合)にも関係があるときもあるのだそうです。私の場合は最近は発作もないので喘息が原因ということではないと思いますが…。薬(飲み薬)の影響もあるのかしら? とつい不安に思ってしまいます(お医者さんは、そういうことは言われないですけど)。

喘息の方の病院でも一応お話をしてみます。

でも大丈夫ですと言われても薬というのはずっと飲んでいると不安がありますね。

という調子の悪さだったもので、いけないとは思いつつアイピーディカプセルも飲まずにいます。ベコタイドも吸ったり吸わなかったりの1週間です。明日、もう一度、腸の診察して貰って順調なら腸の方は終わりで普通の生活に戻れそうです。

そうしたらピークフローも再開します。

ちょっと喘息治療の方は怠けたような状態なので、どのくらい吹けるか気になります。

ということで、近況報告でした。

<追加応答10>

腸の病気は、私の専門外なのでコメントできませんが、この病気は癌のような重篤な疾患ではないようですので、一定期間の安静でよくなるようですね。

>>喘息の発作(といっても重症の場合)にも関係があるときもあるんだそうです。私の場合は最近は発作もないので喘息が原因ということではないと思いますが…。

→喘息の発作などでも酸素が全身に取り入れられなくなると、全身疾患の一部として、腸への虚血性変化が現れることもあるようですね。しかし、最近はそのような重症な喘息発作はないわけですから、喘息が原因とは考えにくいでしょう。

>>薬(飲み薬)の影響もあるのかしら? とつい不安に思ってしまいます(お医者さんは、そういうことは言われないですけど)。

→これも不明ですね。喘息薬の副作用としても私は聞いたことがありません。やはり経過を見て繰り返すようなら入院して血管の検査などすべきでしょうね。

それでは、お大事に。


(11)男性医師にはなかなか妊娠のことは切り出しにくいです。

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール11>

しばらくごぶさたしていました。

先生の方は学会続きだったようですね。お疲れさまでした。

さて、腸炎のほうはその後なんともないようです。本来はお年寄りに多い病気だそうですが、最近時々若い女性がこの病気にかかると胃腸科の先生はおっしゃっていました。様々な原因が関係していて特定の原因は不明らしいのですが、ある日突然かかって多くの場合、再発することは少ないと聞きました。

喘息の主治医の先生のほうでは、アイピーディカプセルの副作用として虚血性腸炎の報告は聞いたことはないけれど、今まで腸が丈夫だった人が、突然、こういう病気にかかって原因もはっきりしないということであればまったく薬の影響がないとはいえないので、もう少し作用のマイルドな抗アレルギー剤に替えましょうと「アレギサール」という薬を出されました。

アイピーディは良い薬ではあるけれど、ちょっと特殊な薬なのでということもおっしゃっていました。3月の半ばから4月いっぱい、「アレギサール」を朝と夜に1錠づつ飲んでいましたが、もし妊娠したらという不安があったので(初診の時から妊娠希望ということは言っていたのですが…)、再度4月末の受診の時に、そのことをお聞きしたら抗アレルギー剤は妊娠初期にはちょっと問題があるので、ピークフローも安定しているし、調子も良いので、ベコタイドだけでコントロールしましょうということになりました。

意外とあっさりとベコタイドだけにしてもらえたのでほっとしました。今まで内服薬があるというだけで妊娠に関してピリピリしていましたので、これで一安心です(かといって妊娠するかどうかわかりませんが…。どうもできにくい体質みたいで…)。

男性のお医者さんには、なかなかこういう女性の心情は理解してもらえないのかもしれませんが、初診の時とその後も一度「これから妊娠を希望してます」という話はしていたので、もう少し先生の方でも気にかけてほしかったなぁとは思います。

やはり、なかなか異性であるお医者さんには何度も切り出しにくい話です。お医者さんとしては病気を治すための治療というのが先決だと思っていらっしゃるとは思うのですが、「女性と妊娠と薬」ということは、できるだけ頭の中に入れていただけたらなぁということを思いました。

独身の女性でも長期に渡って薬を服用するようになると、必ず不安になると思うのです。その不安が治療の妨げになることも少なくないのでは?  その不安をなかなかお医者さんに話せない人も多いと思います(妊娠に関することは独身女性なら尚更でしょう。)。「恥ずかしがっている場合じゃないでしょう。ちゃんと相談しなさい」と言われても、相手が異性となれば、なかなか気安く話そうという気にはなりません。もたもたしているうちに発作が出なくなってしまえば、不安から受診もやめてしまうかもしれません。

「患者教育」という言葉を聞きますが、こういうデリケートな部分も大切なことだということを異性のお医者さんには心に止めておいて欲しいなぁと思いました。

最近、医学生の方がこのホームページを読まれるようですが、知識だけのお医者さんではなく、心のこもった治療のできるお医者さんが増えますように願っています。

<追加応答11>

お久しぶりですね。その後順調のようで、また吸入ステロイドだけになったそうで何よりです。

ある程度、発作の不安や薬剤副作用の不安から解放されると、それが精神的誘因となって妊娠がうまく行くかも知れませんよ。頑張って下さい。

妊娠の話とても貴重だと思いました。特に相手が独身の男性医師だとなおさらでしょうね。女性心理には十分留意しなくてはなりませんね。

では。


<追加メール12>

こんにちは。

いつものことながら早々にお返事いただいてありがとうございます。

妊娠とお薬のこと、先日、思いつくままに簡単に書いてしまったので、一方的な希望みたいになってしまいました。

女性の患者がそうであるように男性の医師も話しにくい話題ですよね。多くの男性医師は不得手としていらっしゃるんだろうなぁと思いました。

医師に限らず私の主人を見ていても生理と排卵のサイクルの実感がないからもう一つ女性の身体に対して理解できない部分があるんだなぁというのは感じていますからいくらお医者さんが知識として持っていても実感することができないと女性の患者に対して何をどう説明すべきか、また治療との兼ね合いをどう考えるべきかというのは難しいのではないかということを察します。

ただ女性が長期的に内服薬を飲まなければいけない治療をするときは、妊娠を希望するしないを別にして、治療と妊娠についての説明や注意を初診の際にあるいは、何度かに一度の診察で触れていただけると何か不安があったときに患者さんの方も切り出しやすいのでは? と思います。

最近では独身でも妊娠して結婚するというケースもめずらしくなくなってきていますしね。

私の場合、調子が良ければ減薬していきますという説明は受けていましたが、今飲んでいる薬は、もし妊娠の可能性が出てきたときにはどうしたらいいか、いつまで飲まなければいけないのか全く先が見えませんでしたので、いつもどこかで不安に思っていました。

妊娠希望だと伝えてあったので、「このくらい薬を飲んでみて調子が良ければ、吸入ステロイドだけにしてみましょう」とか「今はこの薬は必要ですから妊娠には注意してください。この期間まではとりあえず我慢してください」とか前もって説明をしてもらえればと思いました。

もちろん治療経過によって薬の増減はあるわけですが、診察時にこれからの治療方法や期間の一応の目安や薬の妊娠に関する影響など説明や注意をしてもらえるだけで安心感が違うと思いますし、また患者側からも質問しやすい環境になるのではないでしょうか?

何しろ生理と排卵のサイクルは診察時期とは関係なしに流れているものなので、もし妊娠しているかもしれないと思ってもはっきり自分で妊娠を確信できるまではお医者さんに相談するのは迷ってしまう女性が多いと思います。

そうすると発作が起きていない限り自分で勝手に薬を飲まなかったり、受診さえやめてしまったりしてしまうのではないでしょうか?

今は妊娠は待った方がいいのか、妊娠してもいい状態なのか、患者自身が把握して喘息の治療を受けなければ適切な治療にならないような気がするのです。

正直な話をしますと、私も今まで飲み薬を出されていましたが、実際「もしかして妊娠するかも?」と思ったときには、勝手にしばらく薬を飲まなかったりしたこともありました。そして生理が始まるとまた飲んだりして、決してまじめにお医者さんの言われるとおりに薬を飲んでいたわけではありません。

毎月のようにそんなことを繰り返していました。排卵日と思われる日から生理がくるまで約2週間ですよね。単純に言うと2週間薬を飲んで2週間飲まずというわけです。

吸入ステロイドについてはそういう心配はしていないので、勝手にやめたりはしなかったせいか、まずまず順調に調子よく生活してきましたが、主治医の先生が知ったら怒られるだろうなぁって思っていました(笑)。

なかなか「妊娠」という話は、産婦人科でもないと医師、患者とも切り出しにくい話題だとは思いますが、これもやっぱり普段からどのくらいコミュニケーションが取れているかということになるかもしれませんねぇ。

本当は診察の時にちょっとした雑談でも世間話でもできる余裕があれば、意外ときっかけが掴めるものかもしれないのですけど…。病院では、なかなか病気以外の話ってお医者さんとする時間がないですものねぇ。

私も主治医の先生とどれだけコミュニケーションが取れているかというとそんなに取れていないような気がするんです。インターネットでここのホームページがあるのでフォローされているようなもので主治医の先生だけだったらこんなに真面目に受診しているかなぁって思います。

というわけで、しょっちゅう小憎たらしい意見を申しますが、どうぞご勘弁を…(笑)。

<追加応答12>

メールありがとうございます。

妊娠を希望している女性の心理と申しますか、大変参考になりました。確かに、喘息はいくら母体第一主義とは言っても、母親の心理として、もしかしたら赤ちゃんがいるかもしれないと思えば、現在飲んでいる薬は心配になるでしょうから、さほど状態が悪くなければ、あまり重要と思えない薬剤なら自己判断で中止してしまうお気持ちはわかります。(もちろん、あまり重要と思えない薬剤が出回っていること自体も問題と言えば問題なのですが…)

私の場合、「症例紹介(2)」で紹介している女性のように、妊娠を想定しているなら、「胎児の安全を考えるためにも、喘息を良くしなければならない」と治療に専念させる良いきっかけになると考えています。そして、もしまだ妊娠していなければ、喘息の調子が悪いうち、すなわち必要薬剤が多いうちは、徹底的に避妊をするようお話しします。そして、吸入ステロイドだけで良い状態が維持できるようになったら、「そろそろ頑張って下さい」とOKサインを出すようにします。しかし、そこまでざっくばらんに話し合えるようになるまでには、よほど信頼関係ができてないといけませんね。

未婚女性が、男性の内科医に妊娠のことを切り出しにくいのと同じように、こちらもなかなか初対面で、その話しに触れるのは、抵抗感があるのも事実ですね。我々の業界では、“女性を見たら妊娠と思え!”という合い言葉があります。どんなに妊娠の可能性の薄い方でも忘れてはいけないという教訓でもあります。しかし、例えば、咳がでて、レントゲンを撮らなければならない時、20代そこそこの未婚女性に、「妊娠の可能性はないですよね?」なんていきなり聞くと、いつもそういう目で女性を見ているのではないかと思われるのではないかという不安もあります。それが嫌で、次回から受診しなくなることもないとは言えません。看護婦さんにうまく仲介をしてもらうのがコツでしょうか。

もうひとつ、あなたの担当の先生の弁護をするわけではありませんが、やはり診察の混み具合なんかもそう言ったコミニュケーションに大きく影響するかもしれませんね。今日も、出張先の外来で、50人近くの患者さんを4時間ぐらいの間に診なければならないという状況下にあると、一人一人の方に十分時間を割きたいとは思いつつも、そうすることが、他の患者さんの迷惑になってしまうという、ジレンマにいつも悩まされています。そんなときは、聞きたいことはメモか何かして来てもらって、はっきり色々とテキパキ聞いて欲しいなあ、なんて思ったりします。私も、このホームページを通じて、患者さんはほとんどが外来では十分にコミュニケーションが取れていないことに不満を抱いていることがよくわかりました。

今回のメールは非常に貴重でした。患者側のそういった心理状態を医者にわかってもらいたいと思いましたし、また医者側の立場(好きで3分診療をやっている医者ばかりではないことなど)も患者さんに理解してもらえたらなあと強く感じました。

ありがとうございました。

ご懐妊を心より祈っています。じっくり頑張って下さいね。

では。


(12)吸入ステロイドを減らしてみてはと言われました。

【009】33歳女性(主婦)から

<追加メール13>

暑い日が続いたと思ったらここ数日は、過ごしやすい日が続いています。クーラーにあたりすぎた日には、鼻がぐずぐずしてしまいます。気を付けなくては…。

さて、私の喘息ですが6月中は、夏冬の布団の入れ替え、風邪によって、少し不安定な状態になりました。ピークフローには、変化はなく悪くて400、通常420−430と安定していたので、自覚症状も気管支がガサガサした感じ(うまく説明できませんが)になるくらいで、発作などは全くありませんでした。

ただ、あの気管支が変だなと感じ始めてから、その状態をほっておくと2〜3週間ぐらいしてから軽い発作が出始める、そして咳が止まらなくなるというのをこの1年で経験しているので、変だなと思ったら即、吸入ステロイドを増量して対応していました。そのせいか、悪化することはなく無事に6月を乗り切りました。暑くなってからは、気管支が変だなと感じることもなくなりました。

主治医の先生は、梅雨時期も何もなく過ごせたら夏には吸入ステロイドもやめてみようと思っていらっしゃったようですが、少し不安定でしたのでもうしばらく続けることになりました。

喘息の初期症状とか軽症の部類と言われる程度の私でさえ、もう半年以上、そのうち1年が来そうなくらい通院しているのですから根気のいる治療ですね。

でも、この梅雨時期を乗り切ってみて少し自信がでてきました。少しでも変だなと感じたりピークフロー値が下がれば、吸入ステロイドを即、増量することで発作をうまくコントロールできそうです。

今年の秋をこの調子でコントロールできたらもっと自信が持てそうです。

<追加応答13>

お久しぶりです。

無事6月を乗り切ったようで良かったですね。人それぞれに苦手なシーズンがあるのだと思います。ましてや苦しい思いをしたのであれば、なおさら不安ですよね。でも、それを乗り越えることでひとつづつ壁を越えられるのだと思います。

ただ、吸入ステロイドの中止はまだ少し早いのではないかともいます。仮に中止してもピークフロー値で注意深く様子を見守る必要がありますね。