(1)喘息で母親から暴言を吐かれました。

【014】32歳女性(会社員)から

<質問>

32才の会社員です。

子供のことから苦しかったんですが、母親が働いていたため初めて喘息といわれたのが18才高校3年の時です。そのために、両親は私がどれだけの発作を起こしたのか知りません。

21才で長男、23才で次男を産みました。その頃は、あまりそんなに大変な病気とは気付かず、次男の妊娠9ヶ月で大発作をおこし、まだ長男が2才になっていなかったので病院にもかかれず1週間座って寝てました。

それから3年ぐらいは全然発作が起きなかったんですが、26才ぐらいから秋になると発作をおこし、そのたびに近所の個人医院にかかっていました。だんだん年をとるたびに症状がひどくなります。

今は呼吸器専門のA病院にかかってます。ベコタイド100を4パフ朝晩(合計8パフ)、テオド−ル(200 mg)1錠、オノン2錠、ゼスラン1錠を朝晩飲んでます。ピークフローは、だいたい400から500あります。

今一番きついのは喘息に関係あるのか判らないんですが、体調がすぐれないと左の耳下腺が痛くなるのです。12月の初め、頭痛がひどくなり、それが喘息の前触れなのか、疲れてなのか、蓄膿症がひどくなってなのかが判らず、結局は扁桃腺が腫れていてリンパ腺が腫れていたためでした。1週間ダラシンという抗生物質を点滴して、予防でネオフェリンも注射したら余計に動悸が激しくなり、それを抑える薬(名前は判りません)も打ちました。(心臓が口からでそうなくらい動悸が激しかった1週間でした)それからずっと耳下腺が痛いんです。疲れると両方痛いんです。耳下腺が痛いので余計に疲れるんです。

喘息は薬が効いているせいか発作は起きていないんですが、耳下腺が痛いせいで日常生活が出来ません。母子家庭なので働かないわけにはいかないんですが、会社もやめようと今考えてます。子供も前の主人に渡すことも考えています。両親は前にも書きましたが、全く喘息という病気がどれだけ大変なのか知らないために、ただのなまけ病と思っています。特に母親にはどれだけの暴言をはかれたことか

毎日、耳鼻科で吸入はやっていますが、一向に良くなりません。

このような症状でも今のA病院で診てもらったほうが良いのでしょうか?

アドバイスおねがいします。

<応答>

メールありがとうございます。いくつかアドバイスさせていただきます。

>>子供のことから苦しかったんですが、母親が働いていたため初めて喘息といわれたのが18才高校3年の時です。そのために、両親は私がどれだけの発作を起こしたのか知りません。

高校3年の時は、ご両親とは離れていたのですね。両親が喘息を理解してくれないというのは困ったものですね。

>>21才で長男、23才で次男を産みました。その頃は、あまりそんなに大変な病気とは気付かず、次男の妊娠9ヶ月で大発作をおこし、まだ長男が2才になっていなかったので病院にもかかれずに1週間座って寝てました。

このような状態で、母子ともに生きていられたわけですから奇跡でしたね。母親の喘息治療が不十分で母子ともに命を落とす方もいるのです。くれぐれも注意して下さいね。

>>それから3年ぐらいは全然発作が起きなかったんですが、26才ぐらいから秋になると発作をおこし、そのたびに近所の個人医院にかかっていました。だんだん年をとるたびに症状がひどくなります。

喘息の悪化は年をとったことが原因ではなく、長い間、喘息の元である気道炎症を放置したことにあります。しかし、あきらめてはいけません。あなたのように長期間患った重症喘息でも、良くなった方はたくさんおります。

>>今は呼吸器専門のA病院にかかってます。ベコタイド100を4パフ朝晩(合計8パフ)、テオド−ル(200 mg)1錠、オノン2錠、ゼスラン1錠を朝晩飲んでます。

標準的な治療であると思います。一般的には、テオドールが1日1錠とすれば、少ないような気がしますが、恐らくネオフィリン(テオドールと同じような薬剤)でひどい動悸が起きているようですから、減らされたのでしょうね。オノンやゼスランは抗喘息薬とか抗アレルギー薬とか呼ばれる喘息予防薬です。

もう一つ、ベコタイドはスペーサーを使用していますか? 吸入はゆっくり吸っていますか?ぜひ1度このホームページの「特集・吸入療法」を参考にして下さい。

>>ピークフローはだいたい400から500あります。

ピークフローメーターを記録しているのは、失礼ですが私には驚きでした。ただ、いくつか質問があります。身長はどのくらいですか?(体重は無理に教えて下さらなくて結構です)。あなたの使用しているピークフローメーターでは、ピークフロー値基準値はどのくらいですか?できれば機種も教えて下さい。機種がわからなければ、色や形でも結構です。

もう一つは、ピークフローメーターはほぼ毎日記録していますか?1日2日は抜けることはあるでしょうが、長期的に継続していますか?この400から500という値は大体の値ではありませんか?また、調子が悪いときは、どのくらいまで低下しますか?

通常、400から500くらいの値が吹けているのなら、突然発作を起こすことは滅多にありません。この値は、発作止め吸入や点滴をした後の良いときの値ではないでしょうか?ピークフロー値はこれら薬剤の影響のない時に測定するのが原則で、そうでない場合は参考値にしかならないのが原則です。もし、通常状態でこのくらいの値が維持できているのに、すぐに調子が悪くなるとすれば、あなたのベスト値は600近くであると推定できます。その場合、現在のあなたの400から500という値は、まだまだ不完全ということになります。

>>今一番きついのは喘息に関係あるのか判らないんですが、体調がすぐれないと左の耳下腺が痛くなるんです。12月の初め、頭痛がひどくなり、それが喘息の前触れなのか、疲れてなのか、蓄膿症がひどくなってなのかが判らず、結局は扁桃腺が腫れていてリンパ腺が腫れていたためでした。1週間ダラシンという抗生物質を打って、予防でネオフェリンも注射したら余計に動悸が激しくなり、それを抑える薬(名前は判りません)も打ちました。(心臓が口からでそうなくらい動悸が激しかった1週間でした)それからずっと耳下腺が痛いんです。疲れると両方痛いんです。耳下腺が痛いので余計に疲れるんです。

耳下腺というのは、医者から言われたのですか?おたふくでもない限り耳下腺が痛くなる病気はそんなにあるものではありません。痛いのは耳の下のリンパ腺ではないでしょうか?だとすれば、耳下腺ではないと思います。

また、この症状は、何カ月も何年も前からあるのですか?それともここ2、3週間の症状ですか?または、かなり以前からあるさほどひどくない痛みがここ2、3週間でひどくなったのではないですか?

急性のものであれば、抗生物質の点滴をしたようなのでそのうち良くなるでしょうが、かなり以前からあるとすれば、膠原病などの何か全身の病気が潜んでいる可能性もあります。この種の病気を疑われて検査されたことはないですか?

>>喘息は薬が効いているせいか発作は起きていないんですが、耳下腺が痛いせいで日常生活が出来ません。

やはり、ピークフローが400から500くらい吹けているので、喘息は悪くないようですね。いずれにしても、耳下腺が痛いのは喘息の悪化とは関係ないと思います。

>>母子家庭なので働かないわけにはいかないんですが、会社もやめようと今考えてます。子供も前の主人に渡すことも考えています。

色々な事情があり転職は仕方のないことかもしれませんが、喘息の調子が思わしくないことで転職を考えているとすれば、もう少し生活を規則正しく無理のないものにし、吸入ステロイドを見直すことで、現在の仕事の継続は可能であると思います。現在よりも、楽な仕事でもやって行けるなら転職はむしろ勧めたいくらいですが、現在の状態よりさらに条件の悪い職場に移るとしたら、喘息を良くすることに対して、それは好ましくないことなのではないでしょうか?

>>両親は前にも書きましたが、全く喘息という病気がどれだけ大変なのか知らないために、ただのなまけ病と思っています。特に母親にはどれだけの暴言をはかれたことか。

まったく同情します。こういう誤解のためにひどい被害を被っている方がたくさんいるのです。私は、現在、そうした誤解を解くことに全力を注いでいます。

>>毎日、耳鼻科で吸入はやっていますが、一向に良くなりません。

これは、鼻(蓄膿症)の治療ですか?喘息の治療ですか?良くならないのは喘息ですか?鼻ですか?あるいは耳下腺ですか?また、何日くらい続けて、「一向に」良くならないのでしょうか?くどい質問の繰り返しのようですが、実はこのような経過が非常に重要になってくるのです。

>>このような症状でも呼吸器専門のA病院で診てもらったほうが良いのでしょうか?

少なくとも喘息自体の治療は、うまく行っているような気がします。だとすれば、今のA病院での治療は継続すべきです。それとも他に他の病院へ移るような不満な点はあるのでしょうか?

以上、もう少し詳しい病状や質問したい点などに的を絞ってまたメール下さい。

では。


<追加メール1−1>

昨日あまりに動悸が激しいので夜間外来で診てもらったんですが、やはり脈拍や心電図、どこも異常ありませんでした。明日予約取ったので、主治医の先生に診てもらいます。薬が効きすぎているんのではないでしょうか?12月に同じ様な状態で動悸を抑えるために行った点滴は精神安定剤だったそうです。1週間飲んだ薬もそうでした。

耳鼻科はやはり毎日通ってます。扁桃腺の腫れがなかなか治らず、ずっと喉と鼻の吸入をやっています。耳下腺(リンパ腺?)が痛かったのでトミロン(抗生物質)とソランタール(消炎鎮痛剤)を飲んでいましたが、もうそれも出せないと耳鼻科で言われました。以前より痛くはないのですが、疲れると耳の下(特に左側)が痛くなります。

お正月もほとんど寝たままで日常生活もままならない状態でした。会社は今日から始まったんですが仕事になりません。まあ、仕方がないとは思っているんですが…。


(2)私はそんなに無理をしていませんが…。

【014】32歳女性(会社員)から

<追加メール1−2>

先生にメール送ってからまた一段と具合が悪くなり、仕事も生命保険の外交なんですが、朝出社してから毎日耳鼻科か接骨院かA病院か内科に出社(笑)してます。耳鼻科はアレルギー鼻炎でずっと通ってます。耳も目もかゆいです。やはりリンパ腺が腫れているとのことです。耳下腺じゃなかったです。

隣が以前に通っていた内科なので膠原病とリウマチの検査してもらったら大丈夫でした。接骨院ではこれで3回目なんですが、「テニスエルボー」の一歩手前で通ってます。1番はじめはあまりに治らないので1度リウマチの検査しました。私はテニスなんて生まれてから3回位しかしたことないのにそんなに腱鞘炎のひどいのにかかることがおかしいので、リウマチの検査をしました。大丈夫でしたけど。ただ母の父(祖父)がリウマチで亡くなっているので可能性は高いですよね。

動悸もなく脈は早くなく心電図も何にもありません。それでも我慢できなくなって先週からテオドールをやめて、ベコタイドを10パフに増やしました。そうした途端に気管が狭くなるのが、判るんですね。

痰が異常に多くなり月曜日に内科で、ソルデム200cc、ユナシン200 mg、ネオフェリン10cc、ソルコーテフ100 mg、ビソルボン1Aを点滴しました。本当に覚醒剤患者みたいに薬が入ると元気になるんですよね。

でも、やはり今日もダウンして、A病院で、薬は判らないんですが点滴しました。これで効かなかったら入院て言われました。点滴時間も入れて4時間ほど寝てきました。ただ寝ていても、周りの電話の音や呼び出しの音で、余計に心臓がどきどきしてしまったので、主治医の先生が胸の音はきれいだから神経科の方だって言ってました。

先週からメイラックスは飲んでいたんですけど。あさって紹介された精神科に行って来ます。確かに1年ぐらい前からドキドキはあったんです。それで呼吸が激しくなって疲れるんだと思うんです。今日もビニール袋で息を吸ったり吐いたりしたら少し落ち着きました。今は薬が効いているので、こうやってメール書いたりご飯作ったり出来ますが、また調子に乗ると具合悪くなるのでもう寝ます。

<追加応答1>

喘息の状態の方、あまり芳しくないようですね。しかし、きっと良くなれますからあきらめないで下さい。あきらめたら喘息は悪くなるだけです。

耳下腺の方は、リウマチなどの基礎疾患がなく、リンパ腺のようでしたので、恐らく何らかの感染なのでしょう。こちらの方は無理をしないで、適宜抗生物質を服用すれば何とかなるでしょう。

>>それでも我慢できなくなって先週からテオドールをやめて、ベコタイド10パフに増やしました。そうした途端に気管が狭くなるのが、判るんですね。

ここのところが、良くわからないのですが、気管が狭く感じるのはテオドールを止めたからなのですか? それとも、吸入ステロイドの回数を減らしたからなのですか? 両方ですか? 吸入ステロイドで気管が狭くなるとしたら、よほど喘息の状態が悪いと考えられ、吸入ステロイドを増やすよりも、プレドニンなど経口のステロイドを一定期間服用しなくてはなりません。この点は、ぜひ主治医に相談すべきです。また、吸入ステロイドの吸入方法は、このホームページの「特集・吸入療法」でチェックされましたか?

毎日のように病院通いでは考えものです。あなたがその状態でも構わないなら、私はこれ以上アドバイスをする意味ないと思います。しかし、決してあきらめないで、頑張って欲しいと思います。瀕死の状態で生活していた方でも、心がけ一つで健康人以上の生活が送れるようになるのです。

>>今日もビニール袋で息を吸ったり吐いたりしたら少し落ち着きました。

これは過換気症候群ですね。喘息の患者さんでも、確かに合併することはありますが、こちらは精神的なものが原因ですから、とにかく喘息のコントロールをまずつけることです。喘息が良くなって健康に自信を取り戻せるようになれば、気持ちも変わってくるでしょう。

たくさん病気があるようですが、とりあえず喘息を良くしてみませんか?

では。


<追加メール2−1>

今日は大雪だったので1日中寝てられました。大分症状は落ち着いたみたいです。今までのメールで大分抜けていたところがあるので補足します。

ベコタイドの吸入はインスパイア・イースを使って1日10パフです。ドキドキが激しいので 先週からテオドールをやめてその量にしました。そうしたら痰の量、濃さが異常に多くなり、笑えなくなったり、長電話が出来なくなったりました。仕方がないのでネオフェリンを注射したところやっと元に戻りました。しかし、2日しか普通に過ごせなくってまたA病院に駆け込みました。

ピ−クフローメーターはアメリカのヘルススキャン社のパーソナルベストです。身長156cm、体重は??kgです。前にも書きましたが、だいだい調子悪いときで350位、普段で400から500弱位ふけます。 

昨日先生のメールに書いてあったプレトニンを1週間分もらいました。以前にドキドキがあったときのはドグマーチル、今回はメイラックスという安定剤もらってましたが、明日は紹介された精神科に行って来ます。

昨日は点滴を打つ前は、「これで効かなかったら入院」といわれましたが、大丈夫だったので少し休んで帰りました。

悲しい主婦の宿命で、その後雪に備えて石油18リットル、お米5キロ、その他の食料しっかり買いこんでしまいました。こういうとき誰か他に人がいると助かるんですが、仕方ないですよね。


<追加メール2−2>

昨日、またあまりに苦しくて、A病院に駆け込みました。過換気症候群等は精神科ということなので、大雪の後のぐちゃぐちゃ道を、紹介された病院に行って来ました。

今まで夜寝る前に飲んでいたメイラックスは、正直言って効いてませんでした。1年ぐらい前から症状はあったんですが、まさか精神的とは思いもよらず、ずっとこれが当たり前だと思っていたから楽になりました。12月にやはり同じようになって、その時はドグマチール飲んだんですが、それは効きました。

昨日もらった薬は、ドグマチール、ソラナックスで、不安時にセルシンをもらいました。

A病院でもらっプレドニンは中止しました。今度のA病院の診察日に、精神科の薬を持っていって、大丈夫ならテオドールが元のように飲めるようにしてもらいたいです。テオドール飲まないと痰が多くなるし、階段の上り下りとかしゃべったりとかすると苦しくなるんです。精神的かな?

私はこんな事じゃへこたれません

浜田省吾は大好きで、今度コンサート見に行くんです。省吾がいるからこんな事で、負けているわけにはいかないんです。毎日、どこかの病院通っているけど、その待ち時間でも本を読んだり、うまく時間利用して割と楽しんでます。


<追加応答2>

メール拝見しました。

>>昨日もらった薬は、ドグマチール、ソラナックスで、不安時にセルシンをもらいました。

精神科の薬は、申し訳ありませんが、私からはコメントできません。

>>A病院でもらったプレドニンは中止しました。

これはどのような判断ですか? 副作用が出たのでしょうか? A病院からの指示はどのように服用するとのことでしたか? 自己判断による中止は望ましくないと思います。

>>テオドール飲まないと痰が多くなるし、階段の上り下りとかしゃべったりとかすると苦しくなるんです。精神的かな?

テオドールでこの症状が改善するなら、立派な喘息の悪化で、精神的なものではありません。このような時、テオドールはもちろん大切ですが、吸入ステロイドを正しく吸って、適度の安静を保っていれば、必ずこのようにテオドールがないと苦しくなることはないはずです。ましてやテオドールで動悸が起きるようですから、テオドールなしでも苦しくなくなるように、吸入ステロイドを一生懸命頑張らなくてはいけません。

>>私はこんな事じゃへこたれません。

へこたれないことはとても大切なことだとは思いますが、あなたのメールから伝わってくる印象は、“苦しいのを必至に我慢して頑張っている”という、後手後手の対処ばかりのような気がします。せっかくピークフローメーターをつけているのに、自己管理に役立っていないのではないでしょうか?

苦しいからと病院で点滴を繰り返すのは、喘息コントロールで最も好ましくない状態です。危険でもあります。色々楽しみたいことはあるかと思いますが、一度良くしてからでないと、身体が持ちません。

自分で喘息を治すのだと言うしっかりした心構えを持って下さい。その前提がなければ、私がいくらアドバイスをしても意味がありません。

では。


<追加メール3>

今日、A病院に行って来ました。

プレドニンやめたのは私の勘違いで、先週から飲み始めていました。20 mgです。飲むのをやめたのはメイラックスという安定剤でした。すみません。

今日は胸の音もきれいでした。薬は1日にベコタイド100を10パフ、テオドール400 mg、ゼスラン2個、プレドニン10 mg、喘息の薬はこれだけです。メプチンエアーは持っていますが、ほとんど使っていません。その他、胃の方でセルベックスです。(12指腸潰瘍も昔やりました)

安定剤の方で一日にドグマチール3個、ソラナックス3個、症状がひどいときにセルシンを飲んでます。

自分では別に苦しいのを必死で我慢しているつもりはないんですが、そう見えちゃいます?

以前、個人病院通っていた頃の方が苦しかったし、盲腸やったときも40度の熱だしても全部家の中のことやってから入院したし、足首骨折したときには折って10日目で車運転して仕事したし(その時は入院しなかったですよ)、全部家の中のこと松葉杖ついてやってました。だから今はそんなに我慢しているつもりはないんです。

今はプレドニンが効いているので、また無理しちゃうのでおとなしくしていようと思ってます。

<追加応答3>

メール拝見しました。

自分では無理をしているとは思わないということですが、一つだけコメントさせて下さい。

喘息で大分苦しんでこられた方でも、うまく治療をすれば、吸入ステロイドをうまく吸うだけで、かなり無理をしてもなんともなくなる方がいます。これは、喘息治療のゴールであり、私はどんな喘息の患者さんでも、この状態に達することができると思っています。

しかし、多くの方は中途半端に良くなると、もうすっかり良くなったと思いこみ、無理をしてしまうので、また発作を起こすようになってしまうのです。

あなたは、無理をしていないといいます。しかし、無理をしているかどうかの基準は人さまざまです。いつも肉体労働をしている方にとって、ジョギングや庭いじりなど軽く体を動かすことは、無理をしていることにはなりません。しかし、いつも寝てばかりいる方にとって、ジョギングや庭いじりをすることはこれは大変な肉体酷使です。

私の患者さん(→「寄稿集(12)」の方)で、ピークフロー値が下がってきているので、「何もしないで家で大人しくして下さい」というと、「何もしていません」と言う方がいました。しかし、何もしていないのに喘息はどんどん悪くなり、最後には入院してしまいました。何もしていないとは言っても、家事はもちろん、孫を抱っこしたり、店の番をしたりしていたのです。確かにこれらのことは、普通の人間から見れば、無理をしているなんて言えるはずはありません。

しかし、喘息が不完全で悪化している状態では、入院に匹敵するくらいの安静が保てないとその状態から回復することはとうてい無理なのです。

あなたの喘息は、苦しくて病院で点滴を打ってもらうくらいですから、良い状態であろうはずはありません。苦しくなくて動ける、またあなたのレベルでは無理をしていない、とは言っても、いざ喘息の状態を良くしようとしている人間は、極力安静を保たなければならないのです。

今は、ステロイドを飲んでいますから動けます。でも、動いたらまた薬が切れて発作を起こします。これでは何にもなりません。これは10年以上前の古い時代の喘息治療です。せっかく吸入ステロイドを10吸入も吸っているのに、また発作を起こすのは、良くなるまでの安静が保てないからです。

喘息の方は皆我慢強い方ばかりです。しかし、それが災いして発作に苦しめられるのです。私は、「これくらい何ともありません」という我慢強い方より、少しでも苦しいと「苦しい」と言える方の方がずっと人間らしいと思います。苦しいと感じるのは正常な感覚なのです。苦しいのを苦しいと感じないことがおかしいのです。苦しいのを苦しいと感じる方がずっと人間らしいと思いますし、生きている証拠なのだと思います。

このホームページには、こうして良くなった方がたくさん紹介されています。皆同じような経過で良くなったのではありません。皆、様々の紆余曲折の結果良くなったのです。中には、恐らくあなたの教訓となるような方の体験談が載っているはずです。時間があるときじっくり読んでみて下さい。

一生のうち、ある一時期だけでも、神様が自分に授けてくれた喘息という病気とまじめに取り組んでみませんか? (少し、宗教じみていますが…)

発作がなくあまり苦しくない今こそ、十分身体を休め、吸入ステロイドを正しい方法でたっぷり吸ってみて下さい。ピークフロー値は600をめざして下さい。そうすれば、浜田省吾のコンサートで思いきり騒いでもなんともなくなることでしょう。

頑張って下さい。


(3)次男の喘息について。

【014】32歳女性(会社員)から

<追加メール4>

今日は私の事ではなくて、次男が軽い小児喘息なのでメールしてます。

今3年生で9才の男の子です。最後に中発作位起こしたのが幼稚園年中位なので、4年間ほど大丈夫でした。去年から、喘息発作を起こす私のアレルギーマーチと全く同じ様になって、11月頃より泣くと小発作位を起こすようになりました。

私も、夏に目がかゆくなる、9月に中発作が起きる、それから半年間点滴の生活、というのが今までの私の喘息パターンだったのですが、今年はAICHANや先生に出逢って考え治し、子ども共々努力して治そうと思って頑張ってます。

周囲にはうちの子供よりひどい小児喘息児はたくさんいるけど、母親がその人は一生懸命治しているつもりだけど、立派な喘息患者の私から見て全然治る方向に行ってないんですよね。たとえば、喘息日記ちゃんと付けていない、ピークフローって何? アトピーがひどいのにそのままとか、アレルギーに対して全然勉強不足なんですよね(その人は一生懸命やっているつもりだけど)。子供の内にちゃんと治療してあげれば、私みたいな思いはしなくて良いのにっていつも思います。でも言っても解らない人にそのパワーを向けるのは無駄なこと、って割り切ってうちの次男だけでも治してあげようって思うようにしました。

今小児専門病院に通っています。そんなにひどい喘息じゃないんだけど、今まで通っていた小児科の先生が、本当に治してあげたいんだったら行った方が良いと言われて遠いけど頑張って行ってます。今は治検薬やってます。これって実験ですよね。症状がひどいんだったらやめておいたんだけど、軽いのでそれに6週間で終わるのでやってます。代わりにピークフローメーターをもらいました。痰がからむので、完全に治っている訳じゃないと思いますが、運動発作や、苦しいってことがないので薬効いていると思います。

ところで、私は1月に点滴してからずっとプレドニン飲んでます。最初20 mgそれから少しずつ減って今は5 mg飲んでます。ただプレドニンって飲み続けて良いのかなぁ? 過換気症候群のほうは、精神科に毎週通ってます。結構こっちは薬飲み続けなきゃいけないみたいですね。発作は1月から出てないんだけど痰がからんでそれが今は困っていることですね。

あとは恐怖の花粉症。私は杉や檜じゃないんだけど通年耳が痒く鼻が詰まっているので耳鼻科とは手が切れないんだけど花粉症の患者さんで混み合って時間がかかるんです。それがめんどくさいですね。

1日12時間は寝るようにしています。なるべく身体休めるようにがんばってます。5月までに治さないとコンサート行けなくらないようにがんばって寝てます。

<追加応答4>

お久しぶりです。

治療に専念するとのことでしたので、ほっとしていました。

お子さんも喘息なのですね。

>>今は治検薬やってます。これって実験ですよね。

→確かに人体実験といってしまえばそうですね。私も、昔はたくさんの薬の効果を試す治験をやってきました。ただ、これは、その薬に害があるかどうかの試験ではなく、害はないことは(他の試験で)わかっているが、喘息に対して効果があるかどうかを調べるためのものです。喘息患者さんにしかお願いできないことです。最近は、拒否する権利がありますから、嫌ならはっきり拒むべきですね。それで不利益になることは何もありません。

>>私は1月に点滴してからずっとプレドニン飲んでます。最初20 mgそれから少しずつ減って今は5 mg飲んでます。ただプレドニンって飲み続けて良いのかなぁ?

→5 mgくらいならほとんど害はないはずです。

>>発作は1月から出てないんだけど痰がからんでそれが今は困っていることですね。

→痰は吸入ステロイドの作用を邪魔しますので、水分補給などなるべく除去するべきです。

>>1日12時間は寝るようにしています。なるべく身体休めるようにがんばってます。5月までに治さないとコンサート行けなくらないようにがんばって寝てます。

→安静を守っているのですね。吸入ステロイドも頑張って下さい。

では。


(4)吸入ステロイドでピークフロー値が100も上昇しました。

【014】32歳女性(会社員)から

<追加メール5>

昨日次男(9才)の県立子供医療センターの予約日だったので行ってきました。

治検薬が、6週間昨日で終わりだったので、それで行ってきました。その後の治療をどうするかという話しになって、私はもしこの年齢と体重で吸入ステロイドが出来るのならば希望したいと言いました。担当の先生はそれほどひどい症状でないし、今度4年生になるのですが、この年齢に治る子が多いので、飲み薬だけで良いのではと言いました。(担当の先生のお子さんは1才の時からベコタイド吸っているそうです)

私は今の内に治していれば、大人になった時に、私みたいな苦しい思いさせたくないのでベコタイド50を1日4パフ、テオドール100 mg、アレルギーがひどい時にポララミン、去痰薬としてムコソルバンをもらいました。(発作が出たときは インタール1アンプル、ベネトリン2 mlを吸入器で吸入させてます。)それでも駄目なときは私がメプチンエアーを持っているので1パフ吸入するように言われました。

今朝1回ベコタイド吸入しただけでピークフローが100上がりました

ベコタイドがこれほど効くとは、びっくりしました。

このまま何にも発作が起きず、治ってくれれば良いなと思っています。

<追加応答5>

お返事遅くなって申し訳ありません。

>>私はもしこの年齢と体重で吸入ステロイドが出来るのならば希望したいと言いました。

親としてはっきりと治療方針を希望するのは正しいことであると思います。

>>担当の先生のお子さんは1才の時からベコタイド吸っているそうです。

自分のお子さんに使っているのに、他の子に使用を躊躇するのはおかしな話ですね。

>>今朝1回ベコタイド吸入しただけで ピークフローが100上がりました。ベコタイドがこれほど効くとは、びっくりしました。このまま何にも発作が起きず、治ってくれれば良いなと思っています。

ベコタイドは喘息の初期ほど良く効くと言うことがまだ知られていないのですね。困ったことです。

ところで、最近はお子さんの相談ばかりですが、ご自身の喘息の方は如何ですか? 近況をお聞かせ下さい。

では。


(5)喘息は大夫良くなりました。

【014】32歳女性(会社員)から

<追加メール6>

しばらくメール送りませんでしたが、喘息は大夫良くなりました。

ピークフローも最高で560が1度出まして、平均で500ぐらいふけるようになりました。

今喘息よりも私を悩ませているのは、過換気症候群で精神科に罹っているのですが 過換気のために通っているのが、本当に精神科のお世話になり始めてます(もうなっているかな)。自分でもこんなに自分自身が弱い人間だったんだと驚いてます。

呼吸器の先生も今喘息の症状が落ち着いているのは、過換気症候群の薬も効いているのも1つの原因だろうと言ってました。私は母子家庭で7年間一人で頑張ってきたつもりですが、去年失恋を2回経験し、もともと持っていたうつの部分が今出ているんだと思います。7月で会社を辞めるつもりです。この業界は、私には出来ませんでした。それからの収入もどうしようかとそれも今の私の悩みに輪をかけている理由の1つです。

明日精神科の予約日なので、先生に相談しますが、過換気症候群で通っているので、そんなに強い抗うつ剤、精神安定剤はくれません。精神科より心療内科に通った方が良いと友達にも言われました(彼女も心療内科通っている人です)。両親にもタダの自立神経失調症という一言でかたずけられてしまいました。以前の私なら会社辞めたら、もっといいことあるはずだ!って思えたのに、今ではネガティブな考え方しか出来なくなってしまいました。

これで本来の喘息が悪いのなら本当にどうしようもないんですが、痰が少しからむ程度で、本当に落ち着いてます。

諏訪部先生の専門分野の呼吸器のメールとはちょっとかけ離れてしまいましたが 今本当に誰かに助けて欲しい、そんな私です。

<追加応答6>

お久しぶりです。

喘息の方は調子良さそうですね。500前後だとまず普通に生活はできますね。色々と大変なようですが、少なくとも喘息という肉体的なハンディだけは負うことなく過ごせるようになったのではないでしょうか?

大変な状況であると思いますが、ひとつひとつ問題を解決して行って下さい。

では。