(1)胎児異常は喘息薬のせいだったのしょうか?
パーロデル(乳汁分泌抑制剤)は喘息に悪いですか?
【068】36歳女性(主婦)の方から
<質問>
はじめまして。突然のメールで失礼します。
先生のホームページを見つけ大変興味を持ち、思わずメールを送りました。
私は、3歳から小児喘息になり、現在は慢性気管支炎という喘息人生を歩んでるものです。子供の頃は天候が悪いとき、運動をした時、風邪を引いた時、などに発作が起こるという典型的な喘息児でした。また、たまに入院もしました。中学生、高校生になると、発作が起きても多少のことでは親に報告をせず、自分の判断で内服薬が効かないと、すぐ発作止めの吸入(たぶんベロテック)に頼り、それでもだめなら病院へ行っていました。通院はずっとしてましたが、年齢を重ねるごとに、インタールをさぼり、喘息日記は適当につけ、ベロテックは隠れて使用限度を超えて吸ったりと、すごい悪い患者でした。そのつけがまわったのか、18歳の頃夜中に大発作を起こし病院に運ばれ、そのまま意識障害、心臓停止まで行き、ICU(集中治療室)でお世話になりなんとか奇跡的に息を吹き返しました。先生がそろっていなかったら死んでました。
ところが退院後は不思議と非常に体調が良く、26歳までの発作回数は数える程度で、点滴も入院も1度もしませんでした。ベロテックも出かけるときは必ず持っていましたが、退院後はまったく必要なくなっています。テオドール、ブロンコリンなどの内服薬も徐々にいらなくなりました。
ところが、私は懲りずに(ベロテックは懲りてますが)、ピークフローを毎日つけるのと、アルデシンを1日2呼吸するのをいつの日からかまたさぼっていました。主治医は私のことをとても真面目な良い患者さんだと信じています。私も先生に大発作のときに助けてもらってすごく信頼しています。だからこの事はどうしても言えません。
天罰か、妊娠を(その間薬はアルデシン、発作時のみテオドール)したのですが、胎児異常が分かり泣く泣く中絶しました。アルデシンは妊娠中はやはり吸うのが怖くて、ごくたまにしか吸ってなく、妊娠前より風邪を引きやすくなり、引いたときにはうがい薬(イソジン)で2週間くらい咳をしてました。夏から秋にかけて喘息の軽い発作と、咳が日中夜朝と何日も続くので、テオドール100を数回1錠飲んでいました。産婦人科の先生は喘息の主治医を提携してみてくれていたので、赤ちゃんはお母さんのせいでも、薬のせいでもないと言ってくれましたが、はたしてそうなのでしょうか? テオドールや、10日間くらい続いた咳は影響しなかったのでしょうか? また、中絶後、喘息が思い出したようにでてきて、明け方苦しくなります。いまのところ、テオドール100を1錠か2錠でおさまっています。
先生のホームページをみてアルデシンを今慌てて吸っています。ピークフローも今度こそ落ち着いたら始めようと思います。また、母乳を止める薬で、パーロデル2.5 mgを1日2錠から1錠飲んでいます。この薬は気管を収縮する作用があると薬剤師から聞いた気もするんですが本当でしょうか? また来年の春には妊娠を強く希望しています。今のこんな状態は(明け方の軽い発作)続くのでしょうか? 中絶のショックや妊娠が原因なんでしょうか? とても不安です。
主治医にも産婦人科の先生にも夫にも誰にも相談できず、藁をつかむおもいで、先生にメールを出しました。ずうずうしいとは思いますが、先生の暇なときでかまいません。良かったらお返事下さい。
<追加メール>
お忙しいところすみません。また突然の一方的なメールをお許し下さい。
吸入ステロイドをやる前に、全身ステロイドを行い、炎症をとってからとありますが、私は今、テオドールやビソルボンしか手元に持っていないので、この2つを飲んで1時間くらいたってから、アルデシンを2吸入してますが、これでは効果は期待できないのでしょうか? また、まだパーロデルは飲んでいます。ちなみに発作で息苦しいというのは今は無く、軽い喘鳴と、痰が少しあります。テオドールとビソルボンを飲むとなくなるので、その後アルデシンを吸ってみることをここ3〜4日やってみているところですが…。
テオドールやビソルボンなどの内服薬を飲んでない時期がわりとあったので、またこれらが手放せない生活になると、怖いとも思っています。今までの私は、喘息はできるだけ薬にたよらない生活を送るのがベストだと思っていたので、ちょっとの喘鳴、痰など全然気にせずほっておきました。それがきっと今、病状が悪化しているんでしょうね。
少しでもかまいません。アドバイスがあればどうかお願いします。
<応答>
初めまして。
>>18歳の頃夜中に大発作を起こし病院に運ばれ、そのまま意識障害、心臓停止までいきICU(集中治療室)でお世話になりなんとか奇跡的に息を吹き返しました。先生がそろっていなかったら死んでました。
→大変な病歴をお持ちですね。
>>ところが退院後は不思議と非常に体調が良く、26歳までの発作回数は数える程度で、点滴も入院も1度もしませんでした。ベロテックも出かけるときは必ず持っていましたが、退院後はまったく必要なくなっています。テオドール、ブロンコリンなどの内服薬も徐々にいらなくなりました。
→アルデシンは退院後から使い始めたのですか? コントロールが良くなったのはそのせいだったのでしょうか? それともたまたま調子が良かったとか?
>>ところが、私は懲りずに(ベロテックは懲りてますが)、ピークフローを毎日つけるのと、アルデシンを1日2呼吸するのをいつの日からかまたさぼっていました。主治医は私のことをとても真面目な良い患者さんだと信じています。私も先生に大発作のときに助けてもらってすごく信頼しています。だからこの事はどうしても言えません。
→気持ちはよくわかりますが、主治医の先生のために喘息の自己管理をしているわけではありませんから、正直に伝えるべきですね。医療を商売のひとつと考えれば、先生にしてみれば、コントロール不良で度々発作を起こして来院したり入院した方が儲かるのです。また、あなたが苦しくても先生は何も苦しくありません。私も、度々自己管理が悪い患者さんから、「すいません。今度からきちんと付けます」と謝られることはありますが、決して怒ったりはしません。しかし、患者さんが管理をさぼったことで、私が苦しむならそれは頭ごなしに怒るかもしれませんが…。当たりまえのことですが、自己管理は自分のためにやるものです。きちんとやってないときは正直に伝えて下さい。(しかし、私はだいたい自己管理をさぼっている方はすぐわかりますが…)
>>天罰か、今年の春妊娠を(その間薬はアルデシン、発作時のみテオドール)したのですが、10月に胎児異常が分かり泣く泣く中絶しました。アルデシンは妊娠中はやはり吸うのが怖くて、ごくたまにしか吸ってなく、妊娠前より風邪を引きやすくなり、引いたときにはうがい薬(イソジン)で2週間くらい咳をしてました。8月から9月は喘息の軽い発作と、咳が日中夜朝と何日も続くので、テオドール100を数回1錠飲んでいました。産婦人科の先生は喘息の主治医を提携してみてくれていたので、赤ちゃんはお母さんのせいでも、薬のせいでもないと言ってくれましたが、はたしてそうなのでしょうか? テオドールや、10日間くらい続いた咳は影響しなかったのでしょうか? また、中絶後、喘息が思い出したようにでてきて、明け方苦しくなります。いまのところ、テオドール100を1錠か2錠でおさまっています。
→中絶ですか? なんとも可哀想な話しですね。
通常、胎児異常と中絶が問題となるのは、ダウン症などに代表される先天性あるいは遺伝性疾患で、それ以外の発育不全や奇形などでは普通は中絶はしないものです(が、結果として難産や死産ということは起こりえます)。そして、喘息のコントロールが悪い場合、あるいは薬剤による影響で胎児に影響が及ぶのは、ほとんどが後者の場合です。前者は、受精した瞬間に遺伝子異常が決まってしまいますから、喘息やその薬剤による影響ではないと私も思います。その意味では、あまり気を落とさないで欲しいと思います。
>>母乳を止める薬で、パーロデル2.5 mgを1日2錠から1錠飲んでいます。この薬は気管を収縮する作用があると薬剤師から聞いた気もするんですが本当でしょうか?
→この点は、私も専門外なので、詳しい資料もなく、現在薬剤師さんに問い合わせています。わかり次第報告します。ただし、この薬の注意書きには、喘息には使わないなどのコメントはありませんね。もし気管支を収縮させるとしたら、真っ先に喘息には使うなと載るはずです。
>>また来年の春には妊娠を強く希望しています。今のこんな状態は(明け方の軽い発作)続くのでしょうか? 中絶のショックや妊娠が原因なんでしょうか? とても不安です。
→アルデシンがあるようなので、しっかり吸入すればきっとよくなります。このホームページの「特集・吸入療法」をよく読んで下さいね。
>>吸入ステロイドをやる前に、全身ステロイドを行い、炎症をとってからとありますが、私は今、テオドールやビソルボンしか手元に持っていないので、この2つを飲んで1時間くらいたってから、アルデシンを2吸入してますが、これでは効果は期待できないのでしょうか?
→吸入ステロイドを効果的に作用させるために全身ステロイドを投与する方法は、まだあまり広く行われていません。発作がひどくなったときに、レスキュー・ユーズとして緊急措置的に使われることはがあります。従って、どの患者さんでもできる、またどの医者でも処方してくれる、という段階ではまだありません。
またおっしゃるように、調子の悪いうちは、テオドールやビソルボンなどは欠かせませんね。それらで、もっとも気管支が広がっている時間を狙ってアルデシンを詰め込んで下さい。ベロテックなどの発作止めはありませんか? それがあれば、調子が悪いうちはアルデシンの前に1回吸って気管支を広げた方が良いかもしれませんね。
それにしても、アルデシン2吸入は少なすぎるような気もしますね。主治医の先生と話して増やしてもらってみては如何ですか?
>>まだパーロデルは飲んでいます。ちなみに発作で息苦しいというのは今はなく、軽い喘鳴と、痰が少しあります。テオドールやビソルボンを飲むと無くなるので、その後アルデシンを吸ってみることをここ3〜4日やってみているところですが…。
→これで良いと思います。しかし、1〜2週間して大きな変化がないときは、吸入方法が悪いか量が足りないかどちらかですから、漫然と続けないで、主治医に相談してみて下さいね。
>>テオドールやビソルボンなどの内服薬を飲んでない時期がわりとあったので、またこれらが手放せない生活になると、怖いとも思っています。今までの私は、喘息はできるだけ薬にたよらない生活を送るのがベストだと思っていたので、ちょっとの喘鳴、痰など全然気にせずほっておきました。それがきっと今、病状が悪化しているんでしょうね。
→そうかもしれませんね。しかし、喘息が悪くなったからもう薬から離れられなくなるということはありません。少なくともテオドールやビソルボンなどは、気管支炎症が取れてくると真っ先に不要になる薬剤です。アルデシンがずっと止められるかどうかは、それは可能だと思いますが、もう少し良くなってから考えることですね。
では、このくらいで。
<追加応答>
パーロデルの件ですが、ある薬剤師さん(→「小嶋君のおうち」参照)に問い合わせたところ、以下のようなコメントでした。
『おたずねのパーロデルですが、調べてみたところ、当初の副作用集計では、呼吸器に関しては呼吸困難の副作用が1件報告されています。詳細は不明です。なお鼻閉塞が10名以上報告されています。これは収縮等より、分泌物が多くなったため(?)のような気がしますがいかがでしょうか。調査例数は530名くらいなので、その中の1名が呼吸困難が起きたということは、これまでにも何例かあったのかもしれませんが、少なくとも報告としてはあがっていないようです。その他の副作用の方がよく現れるのでそちらに眼がいっているだけかもしれませんし、副作用とは気づかないだけ、という可能性は否定できませんが、手元にある資料を調べた限りでは少なくともメインではありません。フロンガスで発作が起きる方がいるくらいですから、0ではないと思いますが…』
呼吸困難の副作用は、例数も少なく、またこの1例も気管支痙攣によるものかどうかは不明です。従って、とりあえず現在副作用なく服用しているとすれば、必要な薬剤なのですから継続して構わないと思います。その間に気管支炎症を取ることですね。
では。
【068】36歳女性(主婦)の方から
<追加メール1>
お忙しい中お返事ありがとうございます。ものすごくありがたいです。先生は1人なのに、大勢の人からのメールを読んで返事を出すというのはとても大変なことだと思います。そうと分かっていながらまたメールを送ってしましました。
>>アルデシンは退院後から使い始めたのですか? コントロールが良くなったのはそのせいだったのでしょうか? それともたまたま調子が良かったとか?
>>それにしても、アルデシン2吸入は少なすぎるような気もしますね。主治医の先生と話して増やしてもらってみては如何ですか?
アルデシンは、退院前から処方されていて、退院後はアルデシンから、ベコタイドに変更したり、その後両方処方される日々が長く続き、24歳くらいから、アルデシン1本になりました。その頃、体調も絶好調で(この頃はスキーや海外旅行に行っても風邪引いても台風来ても、発作どころか喘鳴もなかった)、また結婚のことと、妊娠のことを先生に相談していたので、薬の量を減らしていく方向に行き、アルデシンも1日4吸入から2吸入になりました。
ところで、吸入法はずっと間違ったやり方をしていました。スペーサーがある事実も知らず、息を吐いてから吸入器を直接くわえ、シュッと押すのと同時に勢いよく吸いこみ、5秒くらい息を止めて口と鼻から吐いていました。
どうも吸入した後数回軽く咳き込み、少し息苦しい感じがするので、こんな吸入薬使う意味があるんだろうか?と先生のホームページを読むまで思っていました。おかげさまで、読んでからすぐスペーサーは近所の耳鼻咽喉科で手に入れ(無料のソフトタイプですけど)正しい吸入法を実行してみたら、咳き込みも息苦しさもまったくありませんでした。この年まで知らなかったのが怖いですね。知ってたら今は再度悪くなってないかと思うとくやしいですね。主治医の先生に、発作が出てきた事を報告し、(中絶後まだ受診していないので)アルデシンの量を相談してみます。
ところで、また初歩的な質問で恐縮ですが、アルデシンを吸入した後飲食は30分以上たってからのほうが良いとかはあるのでしょうか? 喉に物をすぐ通すと薬の効き目がないとか? なんかばかみたいな質問ですみません。
パーロデルの件、納得しました。これを飲んでるから気管支が細くなっていて現在気管支炎症が起きているというのはないですね。
<追加応答1>
>>アルデシンを吸入した後、飲食は30分以上たってからのほうが良いとかはあるのでしょうか? 喉に物をすぐ通すと薬の効き目が無いとか?
→内服薬と違って、まったく吸入ステロイドは食事の影響は考えなくて結構です。吸入ステロイドは気管支粘膜に到達したものだけが効果を発揮します。口腔内に付着した薬剤は副作用の元にこそなれ、まったく不要です。吸入後直ちにうがいで洗い流して下さい。従って食べたもので胃の中へ洗い流されるのではないか、との心配は無用です。
【068】36歳女性(主婦)の方から
<追加メール2>
こんにちは、ここんとこ毎日のように先生のホームページを開いています。なんとかこの悪い状況から脱したいです。
気持ちとは裏腹に、昨日の夜にテオドールとビソルボンを飲んだのに、夜中の2時ごろから痰と咳が出始め、テオドール100を1錠追加で飲みましたが治まらず、ベロテックを持っていないので、以前耳鼻咽喉科でもらった「ホクナリン」というのを1錠飲んだら治まりました。ホクナリンというのは初めて手にしたのですが、これはどういう薬なのでしょうか? 発作止めとは聞いてますが。副作用とかテオドールより強いのでしょうか? 宜しければ教えて下さい。また薬を調べるホームページを自分で探しはしたんですが、なかなか見つかりません。先生は知ってますか?
<追加応答2>
>>気持ちとは裏腹に、昨日の夜にテオドールとビソルボンを飲んだのに、夜中の2時ごろから痰と咳が出始め、テオドール100を1錠追加で飲みましたが治まらず、ベロテックを持っていないので、以前耳鼻咽喉科でもらった「ホクナリン」というのを1錠飲んだら治まりました。ホクナリンというのは初めて手にしたのですが、これはどういう薬なのでしょうか? 発作止めとは聞いてますが。副作用とかテオドールより強いのでしょうか? 宜しければ教えて下さい。
→ベロテックでも何でも良いですから、発作止めスプレーは肌身はなさず持っていた方が良いですね。即効性がありますので。
ホクナリンはβ刺激剤と言って、気管支拡張作用を有する薬剤です。ベロテックなどと同じ部類に入ります。テオドールも気管支拡張作用がありますが、作用機序が違います。テオドールとβ刺激剤は協調して気管支を広げてくれます。単独で使ったり併用したりします。
副作用は、動悸や振戦(手の震え)などですが、テオドールより副作用が強いかどうかは人によって程度は異なります。
>>薬を調べるホームページを自分で探しはしたんですがなかなか見つかりません。先生は知ってますか?
→私のホームページのリンクから「小嶋くんちんのおうち」へ飛んでみて下さい。私と同じ山形大学医学部の薬剤師さんのホームページです。
<追加メール3>
ところで、朝晩の咳と、喘鳴がここんところ無くなりました。発作もあれからでてません。ピークフローを今週から計っています。朝の最低値が380で最高420、夜は400から450です。ちなみにテオドール等の気管支拡張剤は、ちょっと気管支が変かな?と思ったときだけ1錠飲んだ以外は使っていません。吸入がきいてきたのでしょうか?
<追加応答3>
450はまずまずですが、症状が完全になくなるようになるともっと良くなりますから、安心しないで上を見て、吸入ステロイドを頑張って下さいね。
では。
【068】36歳女性(主婦)の方から
<追加メール4>
ご無沙汰しております。ときたま先生のホームページをのぞいています。
久しぶりに先生に質問があります。先生の手が少し空いたときにでも教えて下されば幸いです。
以前から肺機能検査というものを受けていましたが、毎回検査結果が思わしくないのです。「普通の人の気管支よりもまだ細いね」と言われてしまいます。ピークフローは現在、朝450〜460、夜460〜490くらいです。内服薬は全く使用していません。アルデシンを1日に4吸入しています。発作は全くでません。なのに肺機能が悪いのはなぜですか? また、肺機能検査で努力肺活量とか検査の先生が話していましたが、これはなんなんでしょう? 肺機能検査について詳しく知りたいきもします。
そして、肺機能の結果が良くなるにはどうしたらいいのでしょう?
フルタイドという薬が発売されましたが、主治医の先生はフルタイドのフの字も口にしません。このままアルデシンで良いのでしょうか?
<追加応答4>
お久しぶりです。
>>以前から肺機能検査というものを受けていましたが、毎回検査結果がおもわしくないのです。「普通の人の気管支よりもまだ細いね」と言われてしまいます。ピークフローは現在、朝450〜460、夜460〜490くらいです。内服薬は全く使用していません。アルデシンを1日に4吸入しています。発作は全くでません。なのに肺機能が悪いのはなぜですか? また、肺機能検査で努力肺活量とか検査の先生が話していましたが、これはなんなんでしょう? 肺機能検査について詳しく知りたいきもします。
→「知識・喘息のことがよく分かるミニ・ツアー」の喘息の検査のところを参照下さい。
呼吸器系は、気管支などの管(くだ)と肺という袋の2つからできています。喘息は気管支の病気ですから、肺は通常は正常です。呼吸機能検査では、気管支喘息では一秒率が低下し、肺の病気では肺活量(努力肺活量を含む)が低下します。
肺活量の低下は、息切れなどの自覚症状がなく、胸のレントゲンさえ異常がなければ、特に心配はいりません。
>>肺機能の結果が良くなるにはどうしたらいいのでしょう?
→これは、肺の病気でなければ、成長が止まった後は良くすることはできません。元々その人間に固有の値ですから、気にしなくて構いません。
>>フルタイドという薬が発売されましたが、主治医の先生はフルタイドのフの字も口にしません。このままアルデシンで良いのでしょうか?
→フルタイドにした方がいろいろと楽です。アルデシンで安定していて、その吸入操作が面倒でなければそのままで構わないと思います。
では。