(6)娘の喘息について。
【088】38歳女性(主婦)の方から
<追加メール6>
新年明けましておめでとうございます。
お久しぶりです。こちらは雪が沢山降りました。私の住んで居る所は、このあたりでも特に雪が多いのです。
フルタイドにして1ヶ月たちました。この1ヶ月の間、沢山の事が起こりました
何年ぶりかな〜? 4〜5年ぶり!? 私風邪をひいてしまいました。熱と下痢と吐き気。2日で治ってしまいました。(仕事を辞めてデブになってからは、風邪をひかなくなりました。)貴重な体験でした。おかげ様で喘息の発作もありませんでした。フルタイドを使い初めてから喉の痛みも無くなり、冷たい空気を吸えるようになりました。ベロテックも一本が一週間弱もつようになりました。テオロング1日400 mgに減らしていましたが、最近、昼過ぎより息苦しいので、2〜3日前より200 mg増やしています。今は、アレルギー性鼻炎と結膜炎でかゆい毎日です。
娘の喘息は軽いから大丈夫!!と思っていた私。テオドールの量を増やして2週間…。きちんと飲んでいるのにコンコンと咳をし始めたのですぐ病院へ。血中濃度しっかり下がっていたようです。薬も処方通り飲ましていたのですが、なぜ血中濃度が下がってしまったのでしょうか? 私の喘息がひどいので、娘もひどくならないようにと、吸入器を購入し、吸入療法をはじめました。
娘…2,222gで帝王切開で産声をあげました。(生まれるまでずっと逆さま)2月で10才になります。11ヶ月で突然の発作…その後大きな発作も無く、1才半〜5才半までアトピーだけでした。こちらに越してきてから両方です。ピークフローは、起床時より就寝時まで260〜270と変動がありません。
1日量…テオドール370 mg、セルテクト20 mg、ホクナリン、ムコダイン、朝と寝る前に飲むようになりました。(抗アレルギー剤は4年半服用)吸入は、1日3回…インタール1A、ベネトリン0.2 ml です。娘は軽いから大丈夫と思っていた私…。運動誘発型では無いので安心していたのですが…ちょっとショックです(ラベンダー畑に30分居たら、30分〜1時間後に発作が起きます)。
アレルギー検査も、IgE=234。カンジタ、たんぽぽ、よもぎ、が2プラで、他は陰性です。ドクターは、どう見ても、外見アトピーと喘息なのに不思議ですね、と…。「遺伝」と言う言葉でまとめて良いのでしょうか?
きっと誰よりも主人がショックを受けていることでしょう!? 二人の医療費を考えると…。
それと…私、一日中眠くて困っています。もともと他の人より睡眠時間が長いのですが、夜中、喘息で苦しくて何回も起きていたからだと思っていましたが…(夜中、喘息起きていないし〜)。とにかく眠いし、眠れるんです。こんな事が時々あるのです。寝正月しています。
いつもくだらないメールを読んで下さってありがとうございます。
今年も、どうぞ宜しくお願い致します。
<追加メール6>
>>フルタイドを使い初めてから喉の痛みも無くなり、冷たい空気を吸えるようになりました。ベロテックも一本が一週間弱もつようになりました。テオロング1日400 mgに減らしていましたが、最近、昼過ぎより息苦しいので、2〜3日前より200 mg増やしています。今は、アレルギー性鼻炎と結膜炎でかゆい毎日です。
→フルタイドの効果は出ていると思いますが、ベロテックが1週間で1本というのはやはりまだまだですね。もっと良くなって下さい。
>>血中濃度しっかり下がっていたようです。薬も処方通り飲ましていたのですが、なぜ血中濃度が下がってしまったのでしょうか?
→テオドールは様々な併用薬によって血中濃度が影響を受けます。しかし、十分な血中濃度を維持していても発作が起きることはよくあります。そのようなときは早めに炎症を取る吸入ステロイドを使用した方がいいですね。10歳ならもう十分です。
>>アレルギー検査も、IgE=234。カンジタ、たんぽぽ、よもぎ、が2プラで、他は陰性です。ドクターは、どう見ても、外見アトピーと喘息なのに不思議ですね、と…。「遺伝」と言う言葉でまとめて良いのでしょうか?
→他でも同じ事を述べていますが、IgEは必ずしも喘息の重症度の指標にはなりません。また、抗原に対する感受性は遺伝もさることながら、同じような環境で生活していることも影響しています。
>>きっと誰よりも主人がショックを受けていることでしょう!? 二人の医療費を考えると…。
→今後きちんと管理して行けば、ショックを受けることはありません。環境整備を心がけて下さい。
【088】38歳女性(主婦)の方から
<追加質問7>
お久しぶりです。お元気ですか?
こちらは、今日も雪が寒い日です。雪もまだまだ沢山あります。フルタイドを使い調子良くいましたが、2月の雪祭りで主人が転んで、手首骨折(-_-;)。ついでに、パソコンまで調子悪くなり、やれやれ一息…娘がインフルエンザ…熱…咳…大変!!
私は、今年に入ってベロテックの使いすぎで(多分)、心臓がドキドキして、眠れなくなったり、息が苦しくなって2〜3回病院へ。テオロング200 mgを6時間おきに飲んだら、ゼーゼーはしなくなったのですが、上記の通りです。
副作用は落ち着きましたが、咳と痰がひどく、ちょっと入院(3月6日〜10日)していました。夜中、咳は止まったのですが、まだ、咳と痰が止まりません。でも、フルタイドが効いているのか、ピークフローの数値も290〜350あり、咳き込んでもゼーゼーしていません。(退院してからはベロテックの回数は減っています)
空気はもう春です。鼻炎と結膜炎がちょっとでてきました。今は、咳が早く止まってくれるとい〜なぁ。
ホクナリンテープ使ってみました。ゼロゼロした感じがなくなりますが、苦しいのはあまり変わりませんでした。
先生も、お体に気おつけてお仕事頑張って下さい。
<追加メール7>
入院していたのですね。
>>副作用は落ち着きましたが、咳と痰がひどく、ちょっと入院(3月6日〜10日)していました。夜中、咳は止まったのですが、まだ、咳と痰が止まりません。でも、フルタイドが効いているのか、ピークフローの数値も290〜350あり、咳き込んでもゼーゼーしていません。(退院してからはベロテックの回数は減っています)
→症状が残っているうちに退院したのですね。家庭の事情にもよりますが、せっかく入院したのですから、できればもう少し入院して、最低でも症状は取ってからにした方が良かったですね。焦って退院しても、喘息の場合、症状が不完全だと、またしばらくして入院なんてことはよくあるからです。
>>ホクナリンテープ使ってみました。ゼロゼロした感じがなくなりますが、苦しいのはあまり変わりませんでした。
→ホクナリンテープでは、気管支の炎症は取れません。今は仕方ないにしても、それだけに頼らないことです。フルタイドでしっかり炎症を取ることです。
以前にも申し上げましたが、現在のベロテックを多用している状態ではピークフロー値はあてになりません。また、苦しい苦しくないの自覚症状による判断も現在は適切ではありません。単に苦しいのになれているだけだからで、病状はもっと悪いと自覚していた方が大きな失敗はしないものです。
ピークフロー値を記録する理由は、発作がおきないように気管支炎症の悪化をモニターするためで、発作をモニターするわけではありません。発作がおきている状態、またベロテックを多用している状態では、ピークフロー値で病状を評価することは意味がなく、参考値として捕らえておいた方が無難です。今は、まず発作ゼロを目指すべきです。徹底した安静、できればフルタイドの増量(400から800へ)、あるいは経口ステロイドの短期使用などによって、とにかく今の状態を脱出することに全力を注ぐことです。
ピークフロー値は、発作がなくなり、ベロテックを使用しなくなってから、少しづつ上がってくるはずです。そうなれば、今度はピークフロー値が信頼できるようになります。ピークフロー値を付けていないと、多くの方は、これくらいでもう良くなったからと普通の生活に戻ってしまうのです。それが一向に喘息が良くならない方のパターンです。しかし、ピークフロー値を付けていれば、それでもまだまだと意識できますから、無理はできないはずです。この状態を乗り切れた方が、真の喘息克服(ただし完治ではありません)へ到達できるのです。
どうか現在の状態に決して満足することなく、もう一度ご自身の生活パターン(性格も関連する)を見直して、大きく飛躍して下さい。フルタイドはそのための良きパートナーでしかありません。フルタイドを吸っているから安心という考えでは、また同じ失敗を繰り返してしまいます。
頑張って下さい。