喘息の苦しさゆえに点滴の痛さ厭わぬ話が子いとし

【104】4歳半になる小児喘息の男児のお父さんから

<質問>

4才半になる小児喘息の男子の父親です。

いつも仕事中ヒマを見てはアクセスしています。本当に勉強になるHPだと思っています。私の場合、次男が生後1年ほどで咳がでて、入院。喘息といわれました。「アレキザール」「スロービット」の内服を続けましたが、年に4〜5回は入院していました。「家で吸入した方がいいんでしょうか?」と聞いても「吸入に頼ってはだめだ」と、納得のできない答えばかりでした。内服薬を飲み、発作が出れば入院という生活に疑問を感じていたころ、ちょうど私の高校の同級生Aが近所に小児科を開業しました。次男が3歳半になったころでした。

日ごろから思っている疑問をぶつけたところ、「とにかくつれて来い」ということで転院しました。Aは「もっと積極的に治療しなければたいへんなことになるぞ!」と言い、すぐ吸入器を買わせられました。テオドールの内服、メプチン・インタール混合液の吸入、ベコタイドの吸入を1年続けています。転院して3ケ月目に1回発作で入院しました。その後は本当に好調です。その入院の際、Aの所は入院施設はないため以前通っていた総合病院に入院したのですが、前の主治医からさんざんイヤミを言われました。

やはり医師とのコミュニケーションは大事ですね。私は本当に恵まれていると思います。病気に悩んでいる方々が疑問に思ったことをすぐ聞ける環境が本当に必要だと思います。このHPはそんな方々の大きな力になっていると思います。これからもがんばってください。応援しています。

最後に、発作が起きたとき4才にもならない息子が点滴の針を刺される姿をみて、思いついた、つたない歌です。

“喘息の苦しさゆえに点滴の痛さ厭(いと)わぬ話が子いとし”

<応答>

はじめまして。

今回は暖かい励ましのメールありがとうございました。

最近は、過去に何度かメールをやり取りしている方からのメールが多いので、あなたのような初めての方からのメールもとても励みになります。

>>「アレキザール」「スロービット」の内服を続けましたが、年に4〜5回は入院していました。「家で吸入した方がいいんでしょうか?」と聞いても「吸入に頼ってはだめだ」と、納得のできない答えばかりでした。

吸入に頼っては駄目というなら、他の方法でもいいですからとにかく良くして欲しいですよね。良くならないのにあれは駄目、これも駄目では話しにならないですね。小児科の先生ですか? このように、小児科の先生の一部には極端に吸入を嫌う先生がいるのです。自分の好き嫌いより患者が良くなることを第一に考えて欲しいものです。

>>その入院の際、Aの所は入院施設はないため以前通っていた総合病院に入院したのですが、前の主治医からさんざんイヤミを言われました。

→「寄稿集(22)・4歳男児」と似ていますね。私も彼に吸入ステロイドを処方しましたが、それでも発作を起こし、入院できる以前の病院を紹介しましたところ、お母さんに「吸入ステロイドは賛成できない」と言われました。

>>“喘息の苦しさゆえに点滴の痛さ厭(いと)わぬ話が子いとし”

→これは本当に実感です。普通なら子どもは注射と聞いただけで泣き騒ぐものです。喘息のお子さんは、点滴をしてもらうと楽になるのが分かるので、じっとこらえるんですよね。でも、やはりこの姿は異常なのです。喘息児でも、注射で泣き叫ぶくらいに良くしてあげたいものですね。

では、お大事に。