020:幼稚園へ行かせるべきでしょうか?
(平成10年5月30日・3歳3ヶ月の喘息児の母B&呼吸器内科医A)
<質問>
ご質問したいことがあります。
3歳3ヶ月、身長93センチ、体重14キロの男児です。
昨年2月より咳がいつまでも止まらず吐いてしまうような激しい風邪を5月頃まで繰り返していました。
そして6月に初めて喘鳴がでました。1回の喘鳴では喘息とは診断できないのでしばらく様子をみましょうと言われました。
その後風邪でもないのに突然咳き込んでゼイゼイ言うようになりました。ゼイゼイがでるとメプチンシロップを飲むと1時間くらいですぐ治まりました。念のためゼイゼイがでると4日くらいは飲み続けました。しかし、薬がなくなって3−4日するとまた咳き込んでゼイゼイが始まり、また4日くらい薬を飲むと言う状態を2ヶ月くらい続けました。
そしてあまり長く続くので喘息と診断されテオロングとセルテクトを朝夕2回、発作があってもなくても飲み続けるようになりました。週に1回通院していました。
9月、10月は風邪がなかなか治らず吸入は何度かしました。
風邪を引くと多少のゼイゼイは出ましたが、7月から12月まではあまり発作もなくよくコントロールされていると言われていたのです。
ところが今年の1月よりちょくちょく発作がでるようになりました。テオロングが効いていないのかと血中濃度をはかりました。6時間後で6.6と言われ、少し低いので0.4グラムから0.5グラムに増えました。そして発作がでたときはメプチンミニを服用するように言われました。
発作はテオロングの効き目もあるのか、本当に小発作ですが、頻度が多いので心配なのです。決まって夜7時から10時くらいの間に突然咳が増え、ゼイゼイ言い始めます。メプチンミニは飲んでいてもいなくてもこの時間に起きます。そして10時頃をすぎて寝てしまうと咳もゼイゼイもピタッと止まってしまいます。夜中は一度も発作はありません。たまに朝起きることがありました。
喘息とわかってから環境も整備しました。畳の部屋は全てフローリングに変え、布団は山清と言う会社のダニアレルギー用の布団に全て変え、じゅうたん、ぬいぐるみも全て処分し、1日2回は掃除をし、空気清浄機も2台備えました。
ところが以前より発作の回数が多くて、4月から幼稚園に行かせていいものか悩んでいます。
喘息は気管支の過敏症が原因で起こると聞きました。繰り返すと悪循環になると。
小発作だけですが頻度が多いと気管支の過敏症が亢進しないか心配なのですが、コントロールできていないのでしょうか?
ちなみに好酸球は3.6、ハウスダストがプラス2、ダニがマイナス、でした。このような場合軽症なのか中症なのかどちらなのでしょうか? またテオロングはどのくらいが適量なのでしょうか。
長々と申し訳ありません。このページを見つけてすがるような気持ちでメールいたしました。ご多忙なので、お手すきの時に読んでいただけたらうれしく思います。
<応答>
遅くなりました。コメントの前にいくつか質問させて下さい。
まず、現在通院しているのは小児喘息専門施設でしょうか? 担当先生は、喘息やアレルギーを専門にしているかご存じですか? また、担当先生には、病状や幼稚園のことなどどう相談されて、どういう返事を頂いているのでしょうか? 簡単にお教え下さい。
できれば、担当先生はこう言うのだけれども、この点が理解できないとかなど、具体的な相談であると、わかる範囲でなら、お答えできると思います。
以下は、私からの意見やコメントです。
>>風邪を引くと多少のゼイゼイは出ましたが、7月から12月まではあまり発作もなくよくコントロールされていると言われていたのです。
→このような小児科の先生の判断には、私は常々疑問を抱いております。発作がないからよくコントロールされているとの判断は不十分であると私は考えています。
>>ところが今年の1月よりちょくちょく発作がでるようになりました。テオロングが効いていないのかと血中濃度をはかりました。6時間後で6.6と言われ、少し低いので0.4グラムから0.5グラムに増えました。そして発作がでたときはメプチンミニを服用するように言われました。
→テオドールの有効血中濃度は、血液1cc当たり10から20マイクログラムです。ですから、薬剤は不足しているかもしれませんね。
しかし、テオドールを増量しても、メプチンミニを服用しても、程度の差こそあれ、基本的な病態である気管支の炎症は完全には抑えられません。
一般的には、気管支拡張作用のあるベネトリンと気管支炎症を抑えるインタールを発作の有無に関わらず、定期的に吸入する方法が、現在小児科領域では最もポピュラーでしょう。とにかく、発作を止めなければ、気管支の炎症はますます悪化するからです。
これでも発作が続くときは、吸入ステロイドを使用するようです。このホームページの「特集・小児喘息」でも、述べていますが、私はこの考えにはあまり賛成しておりません。もっと早く吸入ステロイドを導入した方がいいと考えていますが、小児科の先生とは意見が合いません。
よくお考えになり、もし吸入ステロイドを受け入れるのであれば、しかるべき小児科の先生をアレルギー学会の認定医名簿(小児喘息関係の参考書に一覧表が載っている)やイエローページで探しては如何でしょうか?
>>そして10時頃をすぎて寝てしまうと咳もゼイゼイもピタッと止まってしまいます。夜中は一度も発作はありません。たまに朝起きることがありましたが。喘息とわかってから環境も整備しました。畳の部屋は全てフローリングに変え、布団は山清と言う会社のダニアレルギー用の布団に全て変え、じゅうたん、ぬいぐるみも全て処分し、1日2回は掃除をし、空気清浄機も2台備えました。
→夜はぴたりと発作がないのは珍しいですね。いろいろとお金をかけた効果が出ているようですね。ただ、やはり気管支炎症が悪化してくると、単にダニを回避しただけでは発作を予防することはできませんから、せっかく投入した資金を無駄にしないためにも、早く喘息をコントロールした方がいいかもしれませんね。
>>ところが以前より発作の回数が多くて、4月から幼稚園に行かせていいものか悩んでいます。
→発作をコントロールできるようになれば、行かせるべきでしょうが、今のままではお母さんとしても不安が残るのではないでしょうか? もっと積極的にコントロールする必要があるのではないかと思います。
>>喘息は気管支の過敏症が原因で起こると聞きました。繰り返すと悪循環になると。小発作だけですが、頻度が多いと気管支の過敏症が亢進しないか心配なのですが、コントロールできていないのでしょうか?
→そのとおりです。まず発作をなくすこと、そしてインタールや吸入ステロイドで予防策を講じることですね。
>>ちなみに好酸球は3.6、ハウスダストがプラス2、ダニがマイナス、でした。このような場合軽症なのか中症なのかどちらなのでしょうか?
→ダニは明らかに環境整備の影響が出ていますね。これらの検査は、喘息の原因を推定するための検査ですから、この結果から、軽症とか中等症とか判断はできません。あくまで、発作の頻度が重要です。
>>テオロングはどのくらいが適量なのでしょうか?
前に述べたとおりですが、テオロングは、発作を起きなくする効果しかありません。原因となる気管支の炎症を除くことを第一に考えることです。
以上、一般的で申し訳ありませんでしたが、またわからないことがあれば、遠慮なくメールを下さい。
では、お大事に。
<追加メール1>
こんなにもご丁寧に質問に答えて下さって本当にありがとうございます。すごくよくわかり納得できるので患者としてこのような先生が近くにいて下さったらと思います。
かかりつけの病院は、最初喘息らしい診断がでたときは大学病院の小児科のアレルギー外来にかかりましたが、このくらいで大学病院に来るほどではないと言われました。現在は近くの小児科内科にかかっています。個人病院なのですが5人の先生がいらして私のかかっている先生はアレルギーを専門としているらしいです。喘息の患者さんも結構います。
とてもいい先生で子供もなついていて病院にいくのもすすんでいきます。いろいろお話ししてうちの子は吸入がなぜか好きなので吸入器を備えたいと言うことなどをお話ししたのですが、癖になると言われて拒否されてしまいました。
お話はよく聞いて下さるのですが、おおらかな先生なのか「うちの子も喘息で2度死にかけたけれど全然平気だよ」と、いつも言われてしまうのです。
私が神経質すぎるのか、やはりゼイゼイ言っていると気になってしまうのです。
他のことには結構過保護にはしていないつもりですが、喘鳴が聞こえるとどうしても心配です。
これからもいろいろとよろしくお願いいたします。
<追加応答1>
>>吸入器が癖になると言われて拒否されてしまいました。
→これには驚きです。そんなに深い意味で言ったのではないのでしょうが、その先生は発作の苦しみがわかっているのでしょうか?
>>お話はよく聞いて下さるのですが、おおらかな先生なのか「うちの子も喘息で2度死にかけたけれど全然平気だよ」と、いつも言われてしまうのです。
→これにも驚きです。励ますつもりで言っているのでしょうが、私には喘息を甘く見ているとしか受け取れません。自分が医者だからたまたま自分の子は助かったのではないでしょうか? すぐに治療を受けれない一般のお子さんは、不安で一杯のはずです。
>>私が神経質すぎるのか、やはりゼイゼイ言っていると気になってしまうのです。
→このホームページの「診療日記」で「009:喘息のお母さんは本当に過保護?」でも扱っています。子どもが苦しんでいるのを見て神経質にならない親などどこいいるでしょうか? 元々神経質なのではないはずです。まず、喘息を良くコントロールし、早く安心できる日々を送って下さい。
先日はいろいろとお忙しいのに、質問に答えていただきありがとうございます。
先生のメールをいただいてもう一度かかりつけの先生とじっくり話し合いました。
もちろんインターネットのことは内緒で。今ステロイドの吸入治療がいいと聞きましたがととりあえず続いている発作を止めたいと言うことと、炎症を抑える治療をしたいと言うことをお話ししました。
が、ステロイドやゼロレベルなどの事はよくご存じらしく、知っているがやはり勧められないということでした。せめてインタールなどの吸入だけでもできないかとお聞きしたのですが、この程度の喘息には必要ないといわれました。親があまり心配すると子供も敏感になるのでおおらかにしなさいと。
うちは喘息以外ではどちらかというと非過保護に育てているつもりなのですが…。冬も薄着で過ごし、子供同士の中にも進んで毎日だして、喧嘩もさせたり、運動も制限していないのです。もちろん自分でできることもすべて時間がかかってもやらせています。でも発作がでるとやはり気になってしまいます。
あまりしつこく言ってしまったせいか、血中濃度をもう一度測りました。今度は12.5あります。血中濃度が高くても発作がでるのでしょうか?
喘息の重症度を知る表などがありますが、薬を飲んでいるときのものなのか、飲んでいないときのものなのか教えて下さい。
別な話になりますが、嘔吐してかかると必ず自家中毒と言われ点滴をされますが、こちらもちょっと気になるのです。
<追加応答2>
メールありがとうございます。
今回の小児科の先生とのやり取りは私にとっても衝撃でした。吸入ステロイドを嫌う先生がたくさんいることは知っていましたが、まさかインタールまで嫌う先生がいるのは驚きです。なぜなら、インタールは、小児科領域では十分浸透し有効性が確立されている安全な薬剤だからです。
失礼ですが、その先生は喘息やアレルギーがご専門なのでしょうか? 若い先生ですか? そうでなければそういうこともあるかな?という感じですが、専門とするとそれもなおさら驚きです。このような考え方の先生が、まだたくさんいらっしゃるのでしょうね。小児喘息の喘息死が減らない理由もわかるような気がします。
近くに、他の小児科や総合病院はないのでしょうか? あなたの場合は、可能ならぜひ他へ移った方がいいと思います。これは私だけの考えではなく、一般的に考えてもどうしてもおかしいと思います。
>>せめてインタールなどの吸入だけでもできないかとお聞きしたのですが、この程度の喘息には必要ないといわれました。親があまり心配すると子供も敏感になるのでおおらかにしなさいと。
喘息の病状判断の甘さ、あるいは喘息が精神的因子で発症するという誤った認識の古い考えの先生とお見受けしました。
>>血中濃度をもう一度測りました。今度は12.5あります。血中濃度が高くても発作がでるのでしょうか?
もちろんあります。テオドールなどの血中濃度を維持するだけで喘息発作をコントロールできるくらいなら、誰も苦労はしないのです。私のホームページの「ガイド」から、テオドールについてや「特集・小児喘息」のコーナーを読んでみて下さい。
テオドールが効くような喘息はまだ軽いと認識した方がいいでしょう。テオドールには、発作を鎮める作用がありますが、喘息の基礎にある気管支炎症を取る作用は弱いので、次第に炎症が悪化するといくら血中濃度を維持できても発作が起きてしまいます。それでも発作が起きるからと、さらに血中濃度を上げようと薬を増やす先生がおりますが、根本的解決にはならず、動悸や吐き気などの副作用を招いてしまいます。
>>喘息の重症度を知る表などがありますが、薬を飲んでいるときのものなのか、飲んでいないときのものなのか教えて下さい。
最初は無治療時の状態で重症度を判定します。しかし、治療によって症状が軽快すれば、重症度は下がることはよくあります。ですから薬を飲んでいるといないとにかかわらず、その時の症状が重症度として判定されます。
ホームページでも述べていますが、私はこの重症度分類に猛反対しています。それは、この基準は単に「発作の回数」だからです。小発作を起こすような喘息様気管支炎や喘鳴のみなど、喘息予備群はまったく問題にされていないからです。あなたのお子さんのように発作の不安や行動制限などはまったく問題にされていません。「寄稿集」の「主治医のひとりごと」をぜひ読んでみて下さい。
>>嘔吐してかかると必ず自家中毒と言われ点滴をされますが、こちらもちょっと気になるのです。
これはテオドールを飲みはじめてからではないでしょうか? たまに、有効血中濃度内あるいはそれ以下でも、副作用が出ることがあります。また、喘息の咳が続くと横隔膜が刺激されて嘔吐してしまうこともあります。他の全身性疾患や胃腸系の障害がなければ、自家中毒でもいいと思いますが、あまり繰り返すときはきちんと調べた方がいいですね。
それでは、お大事に。
<追加メール3>
またまた早くのお返事ありがとうございます。
私も現在転院を考えております。そろそろ1年になりますので。だんだん発作も増えだしていますからやはり不安です。現在の先生も優しくてとてもいいのですが…。
喘息の患者さんは沢山来ているようです。行くたびに喘息患者が誰かしら吸入なり点滴なりしています。転院にもどこからさがしてよいものやら悩んでいます。
先生に診ていただければ本当は一番安心なのですが、とても通える距離ではないし。残念です。
私の友人も小児科を開業してアレルギーの認定医を持っていますが、治療法に関しては現在の先生と同じ様です。
メプチンは長く飲んではいけないのでしょうか?テオロング1つのみで治療をしたいということもいわれましたが、テオロングだけではとてもおさえられないのです。
一度小児専門医を訪ねてみようと思いますが、治療法が事前にわかるととてもうれしいですが、そうもいかないところが残念です。
<追加応答3>
>>メプチンは長く飲んではいけないのでしょうか?
基本的に、メプチンもβ刺激作用と呼ばれる気管支拡張作用を有しています。テオドールと連動して気管支を広げる働きがあります。長く飲んではいけないと言うことはないと思いますが、普段から飲んでいるとベロテックやサルタノールなどの同系統の発作止めの吸入薬が効き難くなるという話を聞いたことがあります。
やはりインタールか吸入ステロイドが必要であると思います。
>>テオロング1つのみで治療をしたいということもいわれましたが、テオロングだけではとてもおさえられないのです。
そのとおりだと思います。
>>一度小児専門医を訪ねてみようと思いますが、治療法が事前にわかるととてもうれしいですが、そうもいかないところが残念です。
電話して聞く方法もあるようですが、教えてくれないところもあるようですね。でも、まずどこか見つけて受診されて、はっきり治療方針を聞いてみては如何でしょうか?
また、これまでの経緯や親としての考えなどもはっきりと伝えるべきだと思います。治療方針に納得できたら、継続してかかればいいと思います。
ただ、近くに選べるほどの医療機関があれば良いのですが…。ちなみに山形は、小児アレルギー専門医は2、3人しかおりません。
悲しくなるような実情ですが、めげずに頑張って探してみて下さい。
では。
<追加メール4>
とうとう転院しました。あまり遠くだと通えないのでとりあえず母が勤めていた大学病院の喘息専門外来に通うことにしました。とりあえずインタール吸入から始めました。
それと発作の時にはネオフィリンの内服をいただきましたが、テオドールを基礎薬として飲んでいるので血中濃度があがらないか心配なのですが、いかがなものでしょうか? それと570、IgE157とありましたがどうなのでしょうか?
喘息になって9ヶ月になりますが、喘息というのは発病してどのくらいまでに一番ひどくなるという基準などはあるのですか?好酸球などは増加しても減ることはないのですか?教えて下さい。
<追加応答4>
>>とりあえずインタール吸入から始めました。
これはまず良かったですね。予防効果がでてくるといいですね。
>>それと発作の時にはネオフィリンの内服をいただきましたが、テオドールを基礎薬として飲んでいるので血中濃度があがらないか心配なのですが、いかがなものでしょうか?
これは、テオドールを前の先生から基礎薬としてもらっている上に、大学病院から発作時の頓服として頂いたのでしょうか?
テオドールを飲んでいる方でも発作が起きるということはある程度作用が弱いわけですから、多少血中濃度が上がっても、追加して飲むことはあります。外来でネオフィリンの点滴をするのと同じですね。
テオドールの血中濃度が増えても重篤な副作用はないのですが、吐き気や手が震えたり動悸がしたりする場合などは、あまり長く続けず、主治医に相談してみて下さい。
できれば、ベネトリンか何か発作時の吸入剤があるといいのですが…。その方が作用が早いからです。
>>それと570、IgE157とありましたがどうなのでしょうか?
570って何の値でしょうか? IgE157は、検査方法にもよりますが、べらぼうに高いというわけではないと思います。基準値がわかれば教えて下さい。
>>喘息になって9ヶ月になりますが、喘息というのは発病してどのくらいまでに一番ひどくなるという基準などはあるのですか?
これはいい質問ですが、人によってそれぞれです。アレルゲンへの被爆量や被爆期間、繰り返す発作の程度、生活上の無理などによって様々です。とにかく、今は発作を抑え、インタールが効いてくるのを待つことです。それで駄目なら、早めに吸入ステロイドを導入すべきでしょう。
>>好酸球などは増加しても減ることはないのですか?
これは、アレルゲンが除去されたり、ステロイドなどで治療したりすると下がることはあります。しかし、今は検査値にはあまりとらわれず、発作の回数を少しでも減らすことですね。
では。
血液検査で犬が最高値の4と出てしまいました。
先生は猫は出るけれど犬は比較的あまりでないと言って検査を渋っていたのですが、しつこくおねがいしたところ4の数値がでてしまい。
すぐさま手放すように言われました。こまめに掃除をし、シャンプーなども週に1回以上はし、空気清浄機も2台おき気をつけていたのですが、さすがに高値を示してしまったのでは手放さざるを得なくなりました。と言っても処分するわけにもいかず、とりあえず別に家を借りしばらく主人と犬はそちらで暮らすことになりました。
くだらない質問をして申し訳ないのですが、手放したからといってもすぐにアレルギーがなくなるわけではないのでしょうか? もう犬に対してはずっとだめなのでしょうか? 教えて下さい。ここのところ目をかゆがり花はムズムズするらしく、くしゃみばかりしています。頬もカサカサボロボロ状態なのですが、子供でも花粉症があるのですか。
転院した病院ではインタールを補助器具のようなもので吸入するようにいわれ、そのようにしていますが、できたら吸入器を購入して吸入したいと思うので現在先生に交渉していますが、なかなかオーケーがでません。それならネオフィリンを夜に飲むようにと言われてしまいました。大学病院のアレルギー外来の教授に見ていただいているのですが、苦しくなければ喘鳴があってもほっておいていいと言われ少しがっかりしてしまいました。
そんなものなのでしょうか?
<追加応答5>
>>くだらない質問をして申し訳ないのですが、手放したからといってもすぐにアレルギーがなくなるわけではないのでしょうか。もう犬に対してはずっとだめなのでしょうか。教えて下さい。
→やはりすぐにはアレルギーはなくならないでしょう。数カ月から年の単位で減少すると思います。また、もしこれまで家の中で飼っていたとすれば、家の中の家具その他についた犬の毛やふけが完全に消えるまでには相当時間がかかるでしょうね。ただいくらゼロになっても、また犬と接するとアレルギー反応は戻ってしまいます。アレルギーの記憶はなくなりません。
家の外で飼うことができればいいのですがね。そうすれば、接するときだけマスクをするとかすれば抗原暴露量は減ると思います。また、家の中でも、犬がいる区域を限って、そこへ入るときだけマスクをするなどの方法もあるでしょう。味気ないといえば味気ないことですが…。
ただ、せっかく犬の抗原から解放されてもそれだけで喘息が良くなるかと聞かれれば、それははっきりわからないでしょう。犬にアレルギーがあることは事実であっても、それが喘息の原因かどうかはわからないのです。
>>ここのところ目をかゆがり花はムズムズするらしく、くしゃみばかりしています。頬もカサカサボロボロ状態なのですが、子供でも花粉症があるのですか。
→これはあり得ると思います。花粉症の発症は、アレルギー体質とそれまでの花粉への被爆量に比例すると言われております。子どもだから花粉症にならないとは言えませんね。
>>転院した病院ではインタールを補助器具のようなもので吸入するようにいわれ、そのようにしていますが、できたら吸入器を購入して吸入したいと思うので現在先生に交渉していますが、なかなかオーケーがでません。それならネオフィリンを夜に飲むようにと言われてしまいました。大学病院のアレルギー外来の教授に見ていただいているのですが、苦しくなければ喘鳴があってもほっておいていいと言われ少しがっかりしてしまいました。
→私もがっかりです。ただし、まったく考えの異なる小児科の先生もいることは事実です。従って、自分の考えと合わなければ、病院を変えてみるのも一策です。大学病院がすべて正しいと言うことはありません。
吸入ステロイドを積極的に使用している先生もいると思いますので、あきらめずに探してみて下さいね。
では。
こんにちは。
段々暖かくなって過ごしやすくなってきましたね。
ご質問したいのですが、喘息の発作がでているときに今までは空咳がほとんどだったのですがここのところ湿った痰の絡んだ咳になってきました。悪化したのでしょうか?
教えて下さい。
よろしくお願いします。
<追加応答6>
ホームページ頑張っていますか? 主婦業と子育て業のなか、大変でしょうけれど小児喘息児を持つ母親のためにもぜひ頑張って下さいね。
>>喘息の発作がでているときに今までは空咳がほとんどだったのですがここのところ湿った痰の絡んだ咳になってきました。悪化したのでしょうか?
これは少し難しい判断ですね。これと逆の場合があって、「痰がでない」という表現がありますが、これには2つの意味があります。つまり痰が作られないから(存在しないから)でないのかと、痰がつまっていて出てこないのか、ということです。この場合、前者であれば喘息の状態はいい方と考えられます。この点は、大人なら聞けばすぐわかるのですが、子どもの場合は難しいですね。
従って、お子さまの場合も、これまで溜まっていた痰が治療によって気管支が広がることで出るようになってきたか、あるいは感染や喘息自体の悪化で痰が増加してきたか、どちらかであると思います。当然前者の場合はいい傾向ですが、後者の場合は悪い傾向です。
湿った痰というのは目で見れますか? それが黄色いであれば悪化の兆候ですので、注意が必要です。感冒薬をのんだりインタールや吸入ステロイドの回数を増やしたり、何らかの処置が必要なところです。
主治医に相談してみて下さいと、言いたいところですが、わかってくれるでしょうか?
いずれにしろ水分補給などを積極的に行って痰を切る努力を続けながら、注意深く観察して下さい。
では。
<追加メール7>
こんにちは。
月曜日に3回目の喘息外来に行って来ました。
その前の診察の時に主人が会社を休んで、吸入のことについてお願いに行って、先生も考えておくと、おっしゃったそうなのですが、今日行ったら、なんと吸入どころかテオロングもやめるというのです。
インタールの吸入、それもシュッてやる携帯式のだけで、治療をするらしいのです。
発作がでたらテオロングを飲むようにと、テオロングも発作の時だけにされました。
今まで1日2回きちんと飲んでいても毎日発作がでているのにやめてしまったらどうなってしまうのか不安です。思い切って転院しましたが、なんだかがっかりです。毎週2−3時間待っても期待していたのに残念です
喘息日記も発作の回数だけカルテに記入して、時間とか薬とかは全然見ていないのですが、喘息日記とはこんなものなのでしょうか。
それではまた。
<追加応答7>
お返事遅くなりました。
>>その前の診察の時に主人が会社を休んで、吸入のことについてお願いに行って、先生も考えておくと、おっしゃったそうなのですが、今日行ったら、なんと吸入どころか、テオロングもやめるというのです。インタールの吸入、それもシュッてやる携帯式のだけで、治療をするらしいのです。発作がでたらテオロングを飲むようにと、テオロングも発作の時だけにされました。今まで1日2回きちんと飲んでいても毎日発作がでているのにやめてしまったらどうなってしまうのか不安です。思い切って転院しましたが、なんだかがっかりです。毎週2−3時間待っても期待していたのに残念です。
確かにがっかりですね。どうして治療方針が変わったかはお聞きになりましたか? また、テオロングを飲んでいても発作が起きていたことは、重要な事実です。納得するまで話し合うべきだと思います。最近、厚生省から提案された「良い医師−患者関係を築く10箇条」の最後に「治療方針は患者が決める」と唱ってあります(→「診療日記」参照)。望んだ治療を医者が施してくれない場合はありますが、納得できるまで話し合うことは大切です。
それでも駄目なら、やはり転院を考えるべきですね。大学病院から他へ転院をするというのは非常に悲しいことですが、喘息治療に関しては大学病院がむしろネックになることもしばしばあります。
>>喘息日記も発作の回数だけカルテに記入して、時間とか薬とかは全然見ていないのですが、喘息日記とはこんなものなのでしょうか。
ピークフローメーターの普及は悲しいことですが、こんなものです。しかし、そのうちきっと喘息管理には不可欠になってきます。たとえ医者が理解してくれなくても、患者さん自身にとって大変有効な道具になりますから、積極的に活用して行って下さいね。
では、お大事に。