![]() |
|
9月12日から13日の間、神戸国際会議場において開催された第34回日本臨床検査自動化学会に参加した。医療財政の逼迫から出来高払い制から定額払い制への移行をひかえ、また4月の保険改訂を受け検査部の運営はますます困難を究めている。とはいうものの臨床側からは精度の高い検査データをより迅速に、そして患者様からは待ち時間の短縮等のニーズに応えていかなければならず、ただ漫然と仕事をこなす時代ではなくなった。 (株)A&Tは「検査室改善へのアプローチ」と題し共通検査項目を施設間で比較する手法(代表項目平均コスト指数)を紹介した。バランスシートという手法もあるが、まるめ、判断料、加算料など保険請求の仕組みが複雑になり検査部の収入が把握しにくいため、人件費、設備費、試薬代、消耗品費等によるコスト比較を行い自施設の経済面を評価する物差しとして使うものであり、試薬消耗品、機器選定、人員配置等の再考材料となり得る。また、病院評価機構の内部版ともいうべく検査部を臨床側がどのように評価しているかを見る検査室機能面評価(ユーザー満足度)もある。提案方法とは多少異なる手法かもしれないが双方が同じ設問に答えることにより今日まで行ってきた検査部運営が評価に値するものなのか自己満足で改善が必要なものかが見えてくるような気がする。 |
|
![]() |