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中央臨床検査部は平成13年5月に私が部長として就任して以来、「開かれた検査室」を合い言葉に患者様、医師や看護師をはじめとする医療従事者に文字通り開かれたより貢献のできる検査室造りをめざして活動を繰り広げております。その実現へ向けて、まず患者様や臨床側のニーズを知るために、昨年の暮れに大規模なアンケート調査を行いました。年末のお忙しいところ、アンケートに協力下さった医師や看護師の方々には心よりお礼申し上げます。 今回のアンケート結果からは、臨床の現場において検査に関し不明な点や疑問点がたくさんあることが分かりました。特に看護師の方は患者様と向き合うなかで検査内容の説明や相談など色々な苦労や戸惑いがあるようです。この点に関し検査部として今後貢献できる役割が明確になってきたと思います。 必要な検査項目は、いつでも、できるだけ早く、正確に行われなければなりません。このアンケート結果から24時間感染症検査や凝固検査などを臨床側が早急に必要としている現状が浮き彫りにされました。こうした項目の緊急検査への導入は単に私が指示して行うよりも、臨床側の後押しがあってこそ当検査室の技師が真剣に取り組む糧になるのだと思います。 中央臨床検査部には最新の分析機器がたくさん装備されています。「開かれた検査室」の柱の一つに、岩手医科大学を訪れる患者様に内部を積極的に公開し、採血された検体がどのような過程を経て結果として生み出されるかを見学してもらおうと簡単な見学ツアーを企画していました。私が驚いたのは、このツアーへの参加の意志を医師と看護師に投げかけたところ、なんと「参加したい」と答えた医師が26.3%、看護師が40.9%もあったことです。しかし、このアンケート結果は逆にこれまでの検査室がいかに病院内部に開かれていなかったか反省材料とも受け取れます。 今回のアンケート結果を踏まえて、より臨床に開かれ、そのニーズに速やかに対応できる検査室造りを心がけたいと思います。その意味でも今後とも検査室運営にはご理解とご協力を頂きますよう宜しくお願い申し上げます。 |
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