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平成15年12月1日から、西村看護部長のご理解を得て、中央臨床検査部では各外来と各病棟に担当の検査技師を割り当てました。 臨床検査の最近の進歩は著しく、検査方法が高度化・専門化し、特定機能病院である本院ではその傾向はますます強くなってきています。採血ひとつをとってもどのチューブにどの程度取ったらよいのか、どのように保存したらよいのか判断に迷う場合が少なくないのが現状です。検体は、適切に取り扱われませんと誤った結果を生じ、いつ医療事故の原因となるかも知れません。先日の報道で問題となった真空採血管の逆流問題のように、検査に関する臨床側や患者様へのすみやかな情報の提供は、病院の評価にも大きな影響を与えます。 医療事故を未然に防止し本院の評価を高めるためにも、看護部と検査部との綿密な連携が必要と考え、外来・病棟に担当の検査技師を割り当て、看護部と検査部とのパイプ役を務めることにしました。 今回の試みは、検査技師が病棟採血や出張の生理検査など実際の検査業務を行うものではありません。将来的にはこのようなことを実施したいと考えてはおりますが、現段階で検査技師が皆出払ってしまいますと、検査業務ができなくなってしまいます。しかし、近い将来、現在のルーチン業務をできるだけ簡略化し、検査技師が積極的に臨床の現場で業務を行うようなシステムを造りたいと考えています。 まず、担当の技師の顔と名前を覚えて下さい。彼らは検査に関してのいわば「クラス担任」のような存在です。毎日赴くことは無理ですが、積極的に外来や病棟でのミーティングに参加させていただきます。そして、検査に関する疑問や意見は気軽に彼らに投げかけて下さい。即答できない場合もありますが、現場での重要な問題と受け止め、検査部に持ち帰り、すみやかに検討し回答します。また、忘年会、新年会、歓送迎会、暑気払い、芋の子会など、各部署での行事があればぜひ声をかけて下さい。お互いの親睦をはかることもこの制度の大きな狙いだからです。 看護師の1日の業務の約6割は検査に関わるものであるとのデータがあります。この担当技師を通じて、看護部と検査部とが強く連携し、より安全でより質の高い患者サービスを展開していきたいと思います。 |
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