◇ 生理機能検査室 ◇
生理機能検査室・滝村 芳子(内線2241)
外来看護師さんの研修会担当の方より、救急外来患者様の心電図を記録することがあるので、心電図の正しい記録方法についてお話をして欲しいとの要請がありました。心電図では、正常の波形が分からないと、異常なのかアーチファクトなのか判断がつきません。
そこで、心電図波形の成り立ち、電極の装着方法、よくあるアーチファクト、典型的な心電図波形を中心にお話をさせて頂きました。慣れないことで上手く伝わったかどうか不安でしたが、「知らなかった、聞いてよかった。」とのお言葉を頂きました。こちらとしても、お話をするにはそれなりの勉強をすることになるので、お引き受けして良かったと思いました。その後、第2内科の主任さんより、胸痛を訴える一次二次患者様の看護ということでお話がありました。そのお話を聞いて、私たちも少しでも早急な対処の手助けとなれるよう、一次二次外来での状況や対応についての最低限のことは習得しておいた方がよいと感じました。
今後はもっと交流を深め、意見交換をし、患者様に喜んで頂けるよう努力していかなければならないと感じた研修会でした。
◇ 細菌検査室 ◇
細菌検査室・辻村 正雪(内線3746)
近年、MRSAを初めとする抗菌薬耐性菌は高度かつ複雑になり、適正な抗菌薬の使用推進など院内感染対策がより強化されてきています。細菌検査が専門化、複雑化する傾向に対し、看護部から細菌検査について勉強会を持ちたいという強い要望があり、合同勉強会を開催しました。勉強会の内容については、看護部感染対策委員と話し合いを持ち、下記のように日程とテーマを決めました。
H15. 6/05 第1回「細菌検査の流れについて」....................... 小畑 律子
H15. 6/11 第2回「主な耐性菌と薬剤感受性試験」............... 山田 友紀
H15. 6/19 第3回「腸管感染症について」............................... 黒田 牧子
H15. 6/25 第4回「抗酸菌について」.......................................
山端久美子
延べ600名の参加があり、立ち見の人が出るほどで2回目以降は広い会場に変えることになりました。耐性菌が検出された時、誰が院内感染対策室に届けをするのか? 耐性菌による院内感染を防ぐには具体的にどのようにすればよいのか? 非定型抗酸菌のなかで感染症を起こすのはどのようなものがあるのか等多数の質問があり、多くの看護師が院内感染に関心を持ち、感染症、特に新しい耐性菌についての情報や知識を得たいと望んでいることが分かりました。
院内感染は医療スタッフ全員の問題として捉える必要があり、部門を越えた支援が求められます。今後、病院内の感染に関する疫学情報、耐性菌などの最新情報を広く臨床に提供することが必要となります。また今回の合同勉強会は、他部署とのコミュニケーションを持つという点でも有意義でした。
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