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検査室は「ブラックボックス」とよく言われます。たくさん検査技師が働いているようだけれど、誰が何をどのように測定しているのかよくわからないからでしょう。そこで、検査部内を職員の方々に積極的に公開し内部を見ていただこうと、検査部見学を企画しました。さっそく看護部と相談しましたところ、まず外来看護師を対象として平成18年7月から開始することになりました。これが意外に好評で各部屋を廻るたびにたくさんの質問が寄せられ、30分の予定が1時間近くかかってしまいました。 臨床検査は、検査検体の採取や保存方法を間違えますと、不適切な検査結果(偽陽性、偽陰性など)が生じてしまいます。誤った検査結果に気がつかぬまま、治療を開始すれば、不必要または不適切な医療が行われ、医療費の無駄遣いや医療事故にも繋がりかねません。 こうした事態は、日々進歩する臨床検査に不慣れな医療従事者が検体採取や保存に関わっていることがその一因と考えられます。しかし、これらの方々は臨床検査の専門家ではありませんから仕方のないことです。そこで、この見学を通じて、臨床検査に関する意見や疑問を我々にぶつけていただければと思います。どんな小さな疑問でも放置すれば、大きなミスや事故の原因になりかねません。ぜひ恥ずかしがらずに気軽に聞いて下さい。 今回の検査室見学は、医療安全に大きく貢献する企画として、医療安全教育プログラムの1単位(Sシール1枚)が認められます。今後は外来看護師のみならず、病棟看護師や医師、事務員にも拡大する予定ですので、ぜひ時間を見つけて検査部見学にいらしてください。歓迎いたします。 |
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・毎月第1火曜日に見学を行っています。 |
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