喘息に良いと言われるものは何でも試して見るのは良いことでしょう。しかし、注意して欲しいのは、発作が起きている最中に例えば“乾布摩擦”や“運動療法”などは絶対禁物であるということです。発作を我慢することは喘息の病態を悪化させるからです。いずれも発作のない比較的状態の良い時に“発作が起きない”ように行うべきものです。また、ある療法を試してみて、“しばらく発作が起きないこと”のみで判断しないことです。精神的な安心感から、発作が起きないことはしばしば認められることです。しかし、残念ながら“風邪”をきっかけに発作を起こすことが多くの場合に見られます。効果の判定は、発作という自覚症状でなく、できればピークフローメーターなどの客観的指標で行うべきでしょう。ピークフローメーターを有意に改善できない療法はやはり有効とは言えないと思います。「医者に行くのはいやだ。」、「絶対に薬に頼りたくない。」とおっしゃるあなたでもピークフローメーターなら取り入れられるのではないでしょうか?
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