小児喘息専門の医師は非常に少ない!

 内科ではその患者数の多さから呼吸器専門の医師がそれなりに存在しておりますが、小児科の先生はオールマイティーに小児を診療しなければならない側面があり、はっきり申し上げて、喘息(アレルギー)専門の小児科医は非常に少ないのが現状です。これは、最近の喘息児の増加の傾向にとって憂えるべき状態と考えられます。喘息の初期治療の重要性を考えると、なるべく早い時期に一度は専門医の診断を受けるべきだと思います。最近は種々の単行本の巻末などに、全国の小児アレルギーの専門医が紹介されていますので、是非参考にして欲しいと思います。また、内科でも同じことが言えますが、専門医だからといって皆同じ考えの医師ばかりとは限りません。例えば吸入ステロイド療法に積極的な医師もいれば、頑固に受け付けない医師もたくさんおります。また、専門医でなくても最近の喘息治療の最先端医療を行っている医師も多数おります。一度かかった医師の指示にそのまま従うのではなく、色々な医師の考えを聞いて自分の考え方と同調でき信頼できる医師を主治医とすべきだと思います。

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