(18)71歳、女性(その2)。

(4)まだ喘息で苦しんでいる患者さんに伝えたいこと。
 <1>主治医の指示には絶対に従う。3度の薬はきちんと飲む。
 <2>発作が起きそうになったら早目にメプチンを使用する。余り酷くなってから使用しても落ち着かない。
 <3>ベコタイドは必ず指示通りに吸入する。初めは咽喉の痛さで吸ったり吸わなかったりしたが、補助器(スペーサー)を先生からお聞きして使用したら全然何の抵抗もなく、毎日きちんと指示通りに吸入ができ、だんだんと喘息が落ち着いてきた様な気がした。気道が修復したのかな、と思う。何時も外来の待合室で御一緒する方にお聞きすると、ベコタイドはいただいても全然使用していないという方がお二人居りましたので、余計なことでしたが、ベコタイドは絶対に必要で大事だということを知らせた。私は先生の指示に従わない不真面目な人間でしたが、今こうして普通の生活が出来る様になって初めて先生の指示に従うべきだと云うことが痛切に感じました。
 <4>何時も穏やかな気持ちでいる。(余り無理をしない。体は時々休める)
 <5>夜寝る前にどんな寒い時でも窓を開けて1日の汚れた空気を外に出す。
 <6>慰めかと思うが、空気清浄器を使用している。(気分的に良い)
 <7>部屋の掃除の時は必ず窓を開け、掃除が終わってもしばらく窓を開けておく。
 <8>寝具類はいつも清潔にする様心掛ける。
 <9>余計な神経を使わない。(精神安定)
 <10>喘息という病に臆病にならず、絶対に治すという気概が必要だと思う。信頼できる先生に出会えたら、先生を信じて、遠慮なく何でも相談にのって頂く。今まで病院の先生に私から話を聞いて頂く等ということはとても出来ませんでしたが、先生は何でも熱心に親身になって聞いて下さるので、つい喋りすぎることもあります。やはり先生との会話も喘息の治療にも少しは役立つのではないでしょうか。もっと早く先生に出会えたらこんなに長く苦しまないで済んだのにと思います。多忙の中を私たち喘息患者のために寄稿集を刊行して頂いたことに心から感謝申し上げます。色々な事を学ばせて頂きました。ピークフローメーターがどんなに大切かということを初めて知りました。

(5)私の喘息管理法
 <1>何事も無理をしない。疲れた時は体を横にして休む。
 <2>余計な神経を使わない。
 <3>風邪に注意する。
 <4>早寝(夜10時には必ず床に着く)、早起き(夏5時半、冬7時)必ず守っている。
 <5>夜休む前に必ず実行することは軽い運動と腹式呼吸。どんなに眠くても実行する。
 <6>夜の食事は満腹にならない様に少食。余り満腹になると呼吸が苦しくなる。
 <7>風邪予防のため、ビタミンCを長年服用している。
 <8>隣組の集まりとかは免除してもらっている。(大抵夜の集まり、また煙草に煙がこたえるから)

(6)ステロイドの副作用
手の皮膚が薄くなったような気がします。(ちょっとぶつけてもピッと切れる)

 余り上手に表現出来ませんが、自分が思っていること、自分が実行していることを書かせて頂きました。読んで頂ければ幸です。先生にお会いする以前に受けたの喘息の苦しみ、悩みなどは、思い出すだけで悲しくなります。克明に書いてみましたが、書ききれませんので、次の診察日にでもお持ちしたいと思います。

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