(11)56歳、女性(その2)。

 平成8年3月、私の診察の日に、
「入院して治したいんですが...。」
と先生に言ってみようと思ったら、先生の方から、
「入院しましょう。」
と言われ、すぐその日入院しました。ベコタイトの吸入は前から1日3〜4回、ステロイドの内服薬や点滴を行い、入院後は1週間位で退院できるほどに回復したのです。全身性ステロイドの治療をしなかったらもとの苦しい日々を送っていたのかもしれません。
 ピークフローメーターのグラフは朝晩記帳することで自分の健康状態がわかります。悪い時は数字が250〜300位でしたが、今は450〜500位になりました。
 4月から少しずつ農作業を開始しましたが、本当の自分の健康体に戻ったのは7月末ごろからです。
「農家は作業が忙しくて休日も取れません。」
と言ったら、先生は、
「その忙しいのはどうにかならないの?」
と少し怒り気味でいいました。その意味は“仕事が大事か自分の体が大事か考えてみろ!”という意味だったと思います。今は体調がいいので食事もおいしいし4〜5kg位太りました。先生は、
「ステロイドの薬の副作用もありますよ。」
と言いましたが、食べ物に気を付けていれば大丈夫だと思います。個人差はありますが、私の気管支喘息は過労、睡眠不足、ストレスの三拍子が重なると風邪を引き悪くなるようです。自分の体をよく知り、気を付けて生活していれば喘息は防げると思います。

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