岩手医科大学臨床検査医学講座

第5号 〜



患者サービスの向上 ◇

【1】 採血室における「臨床検査豆クイズ」の試み

自動分析室・石川  護  

 中央臨床検査部長の推進する「開かれた検査室」構想の一環として今年3月から採血室に臨床検査に関する豆クイズを掲載しています。患者様に採血待ち時間を有効に利用する事と、少しでも臨床検査を理解してもらう事、また出題する側の情報収集能力を養う等の狙いがあります。毎週新しい問題と解答を各部屋の輪番制で作成し、解答は患者様に自由に持ち帰って頂いています。患者様からは「毎週楽しみにしている」とか「採血室に来るのが楽しみだ」等の声も聞かれ、出題する側の励みにもなっています。ときにはかなり専門的な質問をされ、たじたじになる事もあり、とかく偏りがちな臨床検査の知識を初心に帰り幅広く見つめ直さなければと思い知らされています。
このシステムを継続することで、患者様に最新でかつ興味深いクイズを提供し、臨床検査の知名度を上げるとともに患者サービスの一助となれば幸いです。



【2】 検査部内見学の試み

「開かれた検査室」担当・村井 順子  

 人間ドック受診者を対象に、平成16年3月より検査部内見学を実施しています。参加者は受診者の70%と多く、あらためて検査に対する関心が強いことがわかりました。
 実際に採取された自分の検体の分析状況を、自動分析室・血液検査室・尿検査室・輸血検査室で見学し、病理検査室・細菌検査室も回ります。見学後のアンケート調査によると、見学前は検査技師の認識・仕事内容についてよく分からないという結果でしたが、見学後は現場を見たのは初めてでドックを受けた甲斐があったとか、皆さんで支え合って医療診断が行なわれている事が確認できたなどという感想が多数寄せられました。検査部も仕事内容を理解してもらおうとする意識が今まで以上に強くなりました。
ドック受診者だけでなく一般患者様・院内職員に対しても検査部内見学を早期に実現し、患者様を中心に医師・看護師・検査技師の連携をさらに深め、真の医療サービスを目指してゆきたいと考えています。




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