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神経・筋機能検査室。ちょっといかつい名称ですが俗に言う、脳波検査室です。当検査室で施行している検査は大きく二つに分けることができます。ひとつは脳波計を使用した脳波検査と誘発電位・筋電図検査装置を使用した各種誘発検査です。誘発電位とは一定の刺激によってそれに対応する中枢神経系に誘発される電位反応をいい、ポピュラーなものとしてはABR(聴性脳幹反応)、SEP(体性感覚誘発電位)、VEP(視覚誘発電位)などがあります。この装置はそのほかに筋電図検査、神経伝導検査等も可能です。 末梢神経障害は軸索変性と脱髄に分けられます。軸索変性は神経からの情報が筋に伝達されないためCMAPの振幅は低下しますが最大神経伝導速度は比較的軽度の障害に留まります。軸索変性を特徴とする疾患として、アルコール中毒症、尿毒症、多発性結節性動脈炎、糖尿病、悪性腫瘍などが挙げられます。脱髄の場合は、神経線維ごとに伝達遅延の程度が異なり、高度なものでは伝導遮断が生じます。そのためCMAPは波形が乱れ、振幅は低下し、明らかな伝導遅延が認められ、刺激閾値も上昇します。末梢神経にみられる脱髄疾患の主なものにはGuillan-Barre症候群、慢性炎症性脱髄性ポリニューロパチー、骨髄腫に伴うポリニューロパチー、遺伝性運動感覚性ニューロパチー沍^などが挙げられます。 |
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免疫化学検査室・豊巻 和司 |
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<RF測定の問題点> |
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