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血液検査室・内田 妙子、佐々木淳子 |
従来、赤血球沈降速度(以下赤沈)は赤沈棒中の血球の沈み具合を観察するWestergren法の国際標準化法が主流に行われております。この方法での1時間値・2時間値の観察は、診療科にとって業務をより煩雑化する要因になっていることと思われます。 |
病理検査室・山田 範幸 |
病理検査室では、以前より放射線、耳鼻科、口腔外科には出向して細胞診の検体処理を行ってきましたが、2004年9月より第一内科の要請をうけて内視鏡室での細胞診の検体処理を始めました。対象となる疾患は、消化管の粘膜下腫瘍です。消化管粘膜下腫瘍は、粘膜内に腫瘍が露出している場合が少ないため内視鏡による組織生検診断が困難です。しかし、近年の医療の進歩で超音波内視鏡を用いて針を腫瘍内に穿刺することが可能になりました。その結果、目には見えない粘膜下の腫瘍細胞を採取して組織診断や細胞診断が行えるようになりました。検体処理は、細胞検査士という資格を持った臨床検査技師が行います。内視鏡室では、穿刺吸引された細胞を即座に簡単な染色を行って腫瘍細胞が採取されているか確認しています。細胞検査士が内視鏡室で検体処理するメリットは、検体不良による再検査が低くなることです。これらにより細胞診の正診率も高くなったように思います。病理検査室としては、今後も各診療科とのコミュニケーションをとりながら患者様のための医療に貢献したいと考えております。また、組織および細胞診で分からないことがありましたらお気軽に内線3610または3623までご連絡をお願いします。 |
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