ピークフローメーターのすすめ(2)
◇ピークフローメーターの特徴。
1)毎日起床時と就寝時の2回だけの記録でよい。
2)自分が今どの状態にあるかを客観的に判断できる。
→自覚症状によらない正確な判断。
3)最高値は人によって異なる。
→その値に応じて、各々青信号(正常)、黄色信号(前発作)、赤信号(発作)に分類できる。
4)青信号の状態では“ある程度の生活レベル”が保証される。
5)黄色信号の状態では青信号に戻すための努力が必要。
→安静、吸入増加、感染予防、早目の来院など。
6)赤信号の状態では測定すると苦しくなるので計測は控える。
→状態のいい時にこそ計測する。
◇気管支喘息とピークフローメーター
気管支喘息とは、発作的に気管支が細くなって呼吸が苦しくなる病気です(気管支喘息の病態)。しかし、毎日のように発作を起こす重症な患者さんでは、気管支に慢性の炎症が存在し、吸入ステロイド療法を主体とした慢性管理が必要になります。この際にピークフローメーターがあれば、より客観的で正確な自己管理が可能となります
←ピークフロー→ | 目次へ |
---|