ピークフローメーターのすすめ(3)

◇ピークフローが下がったら以下の点に留意して下さい。
  1)元に戻るまで無理な生活を送らない。
     忙しい場合でも休息を多くとる、早く寝るなど極力体力を休める。
     ピークフロー値が下がっているのに無理をしたり、我慢したりしてはいけません。
  2)風邪を引いている場合は早目に予備の風邪薬を服用する。
     市販薬でも早目に服用すると効果があります。
     手持ちの風邪薬がなくなったら早目に補充しておきましょう。
  3)吸入ステロイドの回数を増やす。
     普段2パフ×2回なら4パフ×2回あるいは3パフ×3回などへ。
     吸入ステロイドは元に戻るまでの期間なら自己判断で増やしても構いません。
     値が元に戻ったら元の回数に戻しましょう。
  4)発作が起きそうな場合は早目にベロテックなどの発作止めを使用する。
      苦しくなってからの吸入は効き目が悪くなります。
  5)以上の努力を行ってもピークフロー値が回復しない場合は早目に来院する。
     これは重症化の現われですから点滴や投薬など医師の指導を仰いで下さい。

※ピークフロー値の低下は、自覚症状の出現よりも早く喘息症状の悪化を正直に反映します。早目の処置が早目の回復をもたらし、早く通常の生活に戻ることを可能にします。逆に、後手後手に回るほど喘息症状が悪化し、最悪の場合入院となってしまい、また我慢の程度が大きければ大きいほど入院期間が長くなります。以上の約束事をしっかり守って快適な日常生活が送れるように頑張りましょう。

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