もうすでにご体験のように、喘息は発作が起きて病院で発作止めの点滴やネブライザーを行って楽になっても、またいずれ発作が起きてしまいます。これは発作が起こる原因となる気道の慢性炎症が持続しているためです。また、発作を繰り返すことで気道炎症そのものが悪化してしまいます。何度も発作で通院しているあなたに、いつも発作止めの処置しかせず、また飲み薬の量や種類を増やすだけの先生は、喘息に対して正しい理解を持っていないか、喘息に対する古い認識しか持っていないと判断して差し支えないと思います。喘息に対する認識は1990年頃から急速に変化しています。その主なものは、吸入ステロイドを中心とした予防の概念とピークフローによる徹底した自己管理です。喘息に明るい先生なら、これらの点を十分時間をかけてあなたに説明してくれるはずです。喘息は初期治療が非常に大切ですので、この点をかかりつけの医師の判断基準にしてみては如何でしょうか?またこの点は、大きい病院だからいいとか呼吸器専門医がいるからいいと考えるのは間違いです。(10)の方のように呼吸器専門医でも喘息治療に理解を示していない場合があることを覚えておいて下さい。このことは逆に専門医でなくても最新の喘息治療に積極的である場合もあります。病院の規模やドクターの肩書きのみで判断せず、あなたのことをどれだけ親身に考えてくれるかで判断して欲しいと思います。
戻る | 目次へ |
---|