21年前、体調をこわし咳が止まらなくなりました。間もなく慢性病患者の仲間入りをして、その後人の勧めや自分の得た知識でいろいろな治療法を試しました。しかし、各々それなりの効果はあったように思いますが、完治に至るものには巡り会いませんでした。
現在行っている吸入ステロイドは始めてから1年3ヵ月になりますが画期的な治療であると感じております。これまでの恒常的に痰がからみ咳が出ていたことがまるで別の遠い世界のような気がします。これまで寝る時もそばから離さなかったティッシュペーパー、そしてハンドネブライザーも使用されなくなり、普通の人間に戻りました。
症状が改善したことはもちろん望外の喜びでありますが、それ以上に自分の体に自信を持つことで考え方や行動に積極性がでてきたことです。
病気はどのようなものでもつらいものですが、喘息の苦しさは他人には分からない忍耐を必要とします。吸入ステロイドによる治療法は、いつも半分首を絞められたまま生活しているような患者の症状を改善の方向に導くものであると思います。医師の指示に従って正しく用いれば副作用もなく、忘れていた健康の快適さを取り戻せるでしょう。
これからも先生の指導を受けながら、ピークフローメーターで自己管理をしながら、吸入を続けるつもりです。
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