(1)奥様からの手紙。

 気管支喘息と診断を受けてから15年余り、完治治療を目指し、医師の指示通り気管支拡張剤等の服用をしていたものの、不規則な生活と病気の無知とで94年8月及び12月、大発作で入院2回、うち1回は呼吸が停止し救急車で運ばれ、蘇生術で一命を取り止めたこともありました。入院時に多量に使用されるステロイド剤で一時的に回復するが、ヒューヒュー、ゼイゼイ、ゼロゼロ、血痰の混じった咳は治まる事はなく、季節を問わず1年中風邪引き状態、現代医学の最高の治療法と思い医師を信じ、指示通り内服し続け15年余り、治ることなく深く静かに悪化の一途でした。
 先生と出会ってから1年2ヵ月、喘息とはどんな病気なのか、夫の体の中はどうなっているのか、今の状態は何をする事が良いのか、悪いのか等々、わかりやすく納得のできる説明で私達がいかに喘息というものに無知だったことが改めてわかりました。
 初めて耳にした吸入ステロイド剤やピークフローメーターの存在。一途の希望をかけ吸入ステロイド療法に切り替えることになった。
 ヒューヒュー、ゼロゼロ、ゼイゼイがなくなり効果が意外と早く現われた。しつこい咳と痰もほとんど出なくなるにはさほど時間がかからなかった。
 完治治療に希望が持てたことで規則正しい生活は基より、積極的に体力作り(ストレッチ運動、ジョギング等)、サークル活動のリーダーとして活躍をし、以前のような夫らしい生気が甦ってきました。
 この1年余りは夫も私も辛かった日々を忘れて希望ある夢のような日々を送っています。家族が健康であることの大切さをつくづく感じています。“己の病気を知る事”“正しい治療”“信頼できる医師に出会う事”が完治の掟だと思います。

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