(4)61歳、女性。(その4)

 昨年の暮れ12月14日も風邪で咳と痰が出てきた。
「この状態では駄目だから、少し入院をして喘息を治しなさい。体を休めなくては。」
と先生に言われたのですが、家の都合でとても入院はできないので、通院で点滴をして頂くようにお願いをした。その時は16日間続けてやっとピーピーがおさまって良かった。「私は薬が飲めないからやはりステロイドしかないのだ。」と感じた。
 しかし、この時完全によくなっていなかったのか1月10日頃からピークフローが上がらなくなって、自分でも「あれ?どうしたのか風邪も引いたようでもないが...。」と思っていた。だんだん下がって2日目頃からまた咳と痰が出るようになり、やっぱり風邪だったのだとわかった。ところが4日目の朝から熱が出て39度もあり、ざわざわとしてきた。今日は先生の診察日だと思い、フラフラしながらも病院まで送ってもらった。先生の診察を受けるなりすぐそのまま入院となった。
《先に言われた時に入院すればよかったのに...。》
といくら悔やんでも悔やみ切れなかった。入院は3週間におよんだ。入院中は、
《2年前薬害をおこし何も薬が飲めずあんなに苦しんでいたのを、やっといい先生に巡り会えて今ここまで良くなったのに...。》
と自分ながら自分のことを悔やんでいる始末。入院する前はこれほどステロイドとは喘息になくてはならない薬とは思えなかった。それが入院していろいろ反省をしてみると、これほど私にはステロイドという薬は切らされないのだと。点滴も先に2本ずつ、後から1本になり、退院する3日前からは点滴は何もせず家で使っていた吸入ステロイドだけになったが、ピークフローが1日1日と上がってゆく。今回の点滴では前のようなひどい湿疹も出なかった。少しはかゆみはあったが前のように我慢できないほどではなかった。

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