(4)61歳、女性。(その3)
平成7年11月、退院の日に知り合いから、
「近くの病院に喘息に明るい先生が大学病院から週に1度だけおいでになって診て下さるよ。」
と聞かされ、翌日がその日だったので診察を受けた。それが今の先生でした。前の病院であったことをお話しし、自分ながらたぶん、《これは厄介な患者が来た。》と思ったのではとびくびくしながらもお世話になった。
初めての日も点滴をし、少し飲み薬もいただいたように思う。終って家へ帰ったのが7時頃。ところが夜9時過ぎ頃から湿疹が出てかゆみもあったので、すぐ病院に電話でお話ししたところ、今夜は先生が泊りでいるからすぐに来るようにと言われて、湿疹のでているところを診て頂いた。
この日から吸入ステロイドやピークフローを使い始めた。吸入ステロイドを使うようになって1週間目、だんだん体が楽になってピークフローも380〜400ぐらいまで上がるようになり、先生の診察の時、
「このまま良くなるといいね。」
と言われて安心して帰った。
ところが、しばらくした12月5日にまた風邪を引いてしまった。家族の誰かが風邪をひくと必ずうつってしまう。その日も先生の診察日なのだが、前の夜からヒーヒーいっていたので早目にと思って午前中にその病院の院長先生に診てもらい、点滴をしてもらい、また風邪薬を飲むようにと出してもらった。ところが、お昼頃家へ帰ってその薬を飲んで休んだところ、また湿疹が体中に出たので、午後からの先生の診察を受けた。
「もう薬は飲めないから点滴をするしかないね。」
と話され、1週間点滴を続け1日1日良くなっていった。こんな時はピークフローが一番確かではっきりする。その後は、良くなっては少しまた気を許し、疲れるぐらい仕事をすると風邪を引く、といった繰り返し繰り返し。先生にお世話になってから1年2ヵ月が過ぎた。
←本人の手紙→ | 主治医のコメントへ | 目次へ |
---|