病理検査室は、臨床病理部門の中村眞一教授、菅井有助教授、上杉憲幸助手、鈴木正通助手のもと臨床検査技師10
名(細胞検査士5名)で病理組織検査、病理組織迅速検査、細胞診検査、電子顕微鏡検査、免疫抗体法検査、病理解剖介助を行っております。
病理検査業務は、組織材料の切出し、染色標本の作製と他の検査室に比べ手作業による業務が多いのですが、現在では自動染色装置、自動封入装置を導入し、業務の省力化を図っております。更に今年は自動免疫染色装置を導入しました。業務の省力化と同時に業務のシステム化も行っており、平成11年には、病理検査室と各病理学教室(第一病理学教室、第二病理学教室、口腔病理学教室)をネットワークで結んだ岩手医科大学病理画像研究システムが完成しました。病理検査部門で扱う殆どのデータ(患者情報、病理診断、細胞診断、病理解剖)を登録し運用しております。従来のシステムでは、テキストが主体のデータベースでありましたが、このシステムでは、画像も登録できるようになり組織材料の肉眼像をハイビジョン撮影し登録しております。もちろん病理画像、細胞診画像等も登録可能であります。
今年の4 月から導入されるオーダーリングシステムに病理検査部門は参入することができませんでしたが、我々、病理側では病理診断、細胞診断が患者IDでデータベース化されておりますので、将来、オーダーリングシステムや電子カルテが導入された際には、今まで蓄積したデータが患者病歴等に活かされる事と思います。また、これまで蓄積した病理診断、細胞診断、組織材料の肉眼画像を臨床データベースの作成や研究、学会発表などに活用して頂きたいと思っ
ております。お気軽に申し出願います。
|