■研究テーマ

1. リンパ球の機能に関して最近えられている基礎的知見を臨床検査に導入し、医療に役立つようにするための研究を行なっている。
   
2. イムノアッセイのグローバルハーモナイゼイションが問題になっている。教室ではグローバルハーモナイゼイションの障害になっている特性要因の解析を進めつつ、イムノアッセイの精度管理や標準化について研究を行なっている。
   
3. DNAやテクノロジーを臨床検査に利用すべく基礎的手技の取得と研究を開始し、アンギオテンシン転換酵素の遺伝子多型やVCAM-1の発現などについて成果がえられつつある。

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■研究成果の発表状況

　　学術論文（和文）

1. 伊藤忠一
   ：免疫血清検査・定性が定量へ.
   臨床病理. 40. 1. 3 (1992)
2. 斎藤　篤、堀切順子、伊藤忠一
   ： 各種方法によってえられるRF定量法の検討.
   臨床病理. 40. 1. 16 (1992)
3. 三浦吉範、中村　悟、中居賢司、伊藤忠一
   ： CEDIA法によるジゴキシン血中濃度測定の検討.
   医学と薬学. 27. 2. 355 (1992)
4. 鈴木是光、伊藤忠一
   ： 血液・リンパ種と腫瘍マーカー.
   Modern Physician. 12. 7. 1003 (1992)
5. 金沢裕子、伊藤忠一、須藤守夫、駒ケ嶺正隆
   ： Flowcytometryによる末梢血Tγδ細胞の定量的解析.
   岩手医誌. 44. 4. 503 (1992)
6. 斎藤　篤、堀切順子、金沢裕子、伊藤忠一
   ： 微量アルブミン定量における非直線性検量線の適合性について.
   臨床化学東北支部会誌. 1. 1. 1 (1992)
7. 菊地正幸、中村　悟、中居恵子、中居賢司、平盛勝彦、佐藤倫郎、伊藤忠一
   ： EIAによる心筋ミオシン輕鎖I型測定の基礎的検討.
   日本臨床検査自動化学会誌. 17. 5. 633 (1992)
8. 小野幹子、松田琢磨、阿部弘一、伊藤忠一
   ： OK432刺激による末梢血単核球のサイトカイン産生.
   臨床病理. 40. 10. 1085 (1992)
9. 伊藤忠一
   ： 溶血性レンサ球菌感染症の血清学的診断法
   ―とくにantistreptolysin O 測定の現状と問題点.
   QAPNEWS. 45. 10. (1992)
10. 伊藤忠一、斎藤　篤
    ： 免疫化学的方法による血漿蛋白成分定量の現状と問題点.
    日本臨床検査自動化学会誌. 17. 6. 690 (1992)
11. 伊藤忠一、斎藤　篤
    ： 抗体蛋白の免疫化学的定量法の現状と問題点.
    日本臨床免疫学会誌. 15. 6. 622 (1992)
12. 森　和夫、鈴木是光、他
    ： 血友病HIV感染症に対するSNMC大量療法の効果（第4報）.
    臨床と研究. 69. 10. (1992)
13. 向井田英明、二宮一見、丸浜喜亮、他
    ： 糖尿病患者の糖代謝および脂量代謝に及ぼすLip PG E1 (Palux) の影響について.
    ホルモンと臨床. 40. 85. (1992)
14. 石田　弥、二宮一見、丸浜喜亮、他
    ： ガス壊疸を併発したtotal lipodystrophyの一例.
    Diabetes Journal. 20. 216. (1992)
15. 丸浜喜亮、二宮一見、佐々木正孝
    ： 食事性多価不飽和脂肪酸（植物油、魚油）とインスリン感受性.
    インスリン研究（年報）. 15-19. (1992)
    

　　 　　
　　学術論文（英文）

1. Maruhama, Y., Ninomiya, K., et al
   ：Long-term storage of fish oil fatty acids in the liver, not adipose tissue, in humans.
   J. clin. Biochem Nutr. 12. 51. (1992)
2. Sasaki, M., Ninomiya, K., Maruhama, Y., et al
   ：Multipotential effects of salt restriction in the prevention of atherosclerosis in NIDDM patients.
   Prevention and Treatment of NIDDM. 281. (1992)
3. Ninomiya, K., Maruhama, Y., et al
   ：Different effects of dietary unsaturated fatty acids between Japanese and British NIDDM patients.
   Prevention and Treatment of NIDDM. 431. (1992)

　　プロシーディング

1. 二宮一見、向井田英明、丸浜喜亮、他
   ：肥満の家族発生と散発発生 ―119家系の検診による病態の比較検討.
   第12回日本肥満学会記録. 50-51. (1992)
2. 向井田英明、二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：家族性複合型高脂血症における肥満の合併について.
   第12回日本肥満学会記録. 135-136. (1992)

　　研究会報告書

1. 佐藤俊一、石川和克、千葉俊明、吉成　毅、黄　振基、渡辺珠夫、外村ミドリ、伊藤忠一
   ：C型慢性肝炎インターフェロン治療例におけるN-14抗体価の推移.
   厚生省非A非B肝炎研究班. 平成3年度研究報告書 101. (1992)
2. 丸浜喜亮、二宮一見
   ：ヒトにおける魚油脂肪酸の貯蔵、分布について.
   厚生省原発性高脂血症調査研究班. 平成3年度研究報告書 45. (1992)

　　全国学会発表

1. 三浦吉範、可児　茂、世良耕一郎、伊藤忠一
   ：PIXEによる血液微量元素分析の基礎的検討.
   第18回日本臨床化学会冬期セミナー. 新潟市. 2月17-19日. 1992.
2. 伊藤忠一
   ：イムノアッセイ標準化の現状と問題点.
   日本臨床検査自動化学会春季セミナー（シンポ）. 新潟市. 4月11日. 1992.
3. 二宮一見、佐々木正孝、丸浜喜亮
   ：家族肥満における血漿リポ蛋白の特徴.
   日本糖尿病学会総会. 熊本市. 5月14-16日. 1992.
4. 向井田英明、二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：家族性複合型高脂血症と散発性高脂血症との関係について−三世代家族検診の結果より.
   日本動脈硬化学会総会. 大阪市. 6月19-20日. 1992.
5. 横島孝雄、二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：Lp(a)の家系的検討.
   日本動脈硬化学会総会. 大阪市. 6月19-20日. 1992.
6. 伊藤忠一
   ：抗体蛋白の免疫化学的定量法の現状と問題点.
   日本臨床免疫学会総会（シンポ）. 大宮市. 9月10-12日. 1992.
7. 細野せい子、堀切順子、下平一憲、金沢裕子、伊藤忠一
   ：ISF法電解質測定装置の基礎的検討.
   日本臨床検査自動化学会総会. 神戸市. 9月11-12日. 1992.
8. 石川　譲、堀切順子、庄司麗子、紺野桂子、斎藤　篤、金沢裕子、伊藤忠一
   ：ACS180による甲状腺関連ホルモン測定の基礎的検討.
   日本臨床検査自動化学会総会. 神戸市. 9月11-12日. 1992.
9. 黄　振基、石川和克、渡辺珠夫、佐藤俊一、外村ミドリ、伊藤忠一
   ：IV-14抗体価の経時的観察によるC型慢性肝炎におけるIFN治療の効果.
   日本消化器病学会総会. 宇都宮市. 10月12-14日. 1992.
10. 伊藤忠一
    ：自己抗体検査の進歩と標準化.
    日本臨床病理学会総会（技術セミナー）. 長崎市. 10月14-16日. 1992.
11. 折坂美知子、佐藤元昭、伊藤忠一
    ：同一地域における学童成人病検診と一般住民検診の比較.
    日本臨床病理学会総会. 長崎市. 10月14-16日. 1992.
12. 小野幹子、伊藤忠一
    ：抗CD3抗体刺激による末梢血単核球のサイトカイン産生.
    日本臨床病理学会総会. 長崎市. 10月14-16日. 1992.
13. 伊藤忠一
    ：免疫血清検査の外部精度管理.
    日本臨床病理学会総会（フォーラム）. 長崎市. 10月14-16日. 1992.
14. 二宮一見、丸浜喜亮、他
    ：肥満の家族発生と散発発生（続報）：血漿遊離ラストステロンとコーチゾールからみた検討.
    日本肥満学会学術大学. 滋賀県. 10月22-23日. 1992.
15. 三浦吉範、伊藤忠一、世良耕一郎、可児　茂
    ：PIXEによる血液微量元素分析の基礎的検討.
    日本臨床化学会年会. 小樽市. 10月29-31日. 1992.
16. 丸浜喜亮、二宮一見、他
    ：魚油脂肪酸のヒト肝における貯蔵（続報）.
    日本臨床学長学会総会. 東京都. 11月27-28日. 1992.
17. 向井田英明、二宮一見、他
    ：近郊農村地区の名世代の肥満に対する運動、食事の影響について.
    日本臨床学長学会総会. 東京都. 11月27-28日. 1992.
18. 向井田英明、二宮一見、丸浜喜亮
    ：若年者高脂血症の背景因子に関する検討.
    日本動脈硬化学会平成4年度冬期大会. 金沢市. 12月3-4日. 1992.

　　地方学会発表

1. 盛合直樹、中居賢司、伊藤忠一、千葉　誠、萩生直徳、安達季之、鎌田潤也、深見健一、平盛勝彦
   ：体性感覚誘発電位よりみた無症候性心筋虚血の発生要因.
   日本循環器学会第106回東北地方会. 仙台市. 2月28日 1992.
2. 清川哲丸、二宮一見、佐々木正孝、丸浜喜亮
   ：身体所見に乏しく糖尿病の悪化より診断しえたCushing症候群の一例.
   日本内科学会東北支部例会. 仙台市. 6月20日 1992.
3. 斎藤　篤、金沢裕子、伊藤忠一
   ：免疫比濁法によるCRP測定の比較検討.
   日本臨床化学会東北支部総会. 仙台市. 7月18日 1992.
4. 佐藤淑子、藤井喜栄子、菊地良枝、菊地智子、伊藤忠一
   ：自己抗体で抗C特異性を認めた自己免疫性溶血性貧血の1例.
   日本輸血学会東北支部例会. 盛岡市. 9月19日 1992.
5. 二宮一見、丸浜喜亮
   ：シンポジウム：各種疾患における検査値境界領域の問題点
   　―1. 高脂血症
   日本臨床病理学会東北支部例会. 仙台市. 11月7日 1992.
6. 石田　弥、二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：NIDDM患者の内臓脂肪と血漿TGケトン体の関係について
   日本糖尿病学会東北支部例会. 仙台市. 11月21日 1992.

　　研究会発表

1. 三浦吉範、伊藤忠一、世良耕一郎、可児　茂
   ：PIXEによる血液中微量元素分析の基礎的検討 -1-.
   第18回日本臨床化学会冬期セミナー. 湯沢. 2月17-18日 1992.
2. 遠藤幹也、高野長邦、鈴木是光、菅井　有、阿部　正、金浜誠巳
   ：白血化したB細胞性悪性リンパ腫の1例.
   岩手の臨床血液談話会. 盛岡市. 5月9日 1992.
3. 向井田英明、二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：糖尿病最小血管障害、特に腎症に及ぼすパルクスの影響について.
   東北MMC研究会. 仙台市. 7月15日 1992.
4. 澤田哲伸、二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：LDL粒子サイズと各種因子の関係 ―多変量解析.
   東北MMC研究会. 仙台市. 7月19日 1992.
5. 二宮一見、丸浜喜亮、他
   ：家族性肥満および散発性肥満における脂性代謝異常.
   東北リビット・フォーラム. 福島市. 12月5日 1992.

　　地方学会主催

1. 第15回 日本臨床病理学会東北支部例会.
   盛岡市. 1月25日 1992.
2. 第61回 日本輸血学会東北支部例会.
   盛岡市. 9月19日 1992.

　　研究会主催

1. 岩手医学会.
   盛岡市. 5月21日 1992

　　共同研究

1. 中居恵子、湯村和子、他
   IgA腎症の腎組織へのC3c C3dの決着様式.
   東京女子医大第4内科. 4月1988 〜 12月1992
2. 中居恵子、湯村和子、他
   腎組織におけるシオシン.
   東京女子医大第4内科. 4月1991 〜 12月1992　

1992(平成4)年度分