喘息の薬は一生飲まなければいけないの?

 一度喘息になると現代医学では完治は望めません。従って、何らかの形で一生喘息とつきあわなければならないというのがその答えです。しかし、喘息だから一生薬をのまなければならないかというとそれは別問題です。発作を繰り返す状態が続いているなら薬剤を中止することは危険ですが、ある程度発作がなく安定した状態なら薬剤を最低限に減らすことは可能です。特に若い方や今後妊娠や出産を考えている方などは、積極的に薬剤からの離脱を考えるべきでしょう。その際に、大変有力な味方になるがピークフローメーターです。ピークフローは自覚症状出現より早く気道炎症の悪化を敏感に反映しますので、自己管理にはもってこいの道具なのです。(9)(17)では、ピークフローをつけながら、薬剤減量や離脱に成功した方を紹介しています。ピークフローをつけて厳格に自己管理ができるようになれば、“喘息の薬は一生飲まなければいけないの?”の答えは“ノー”となります。

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