(1)お父さんの手紙(その1)。

 妻の友人が息子の状態を聞いて、以前自分の息子を近くの国立病院で診てもらっていたので「一度行ってみたら?」と勧められその病院を受診した。
 診察は口答で応答するだけで家の人の病院の履歴等を主に聞かれる。1〜3ヵ月の短期の入院でよいということで施設および学校を本人と一緒に案内され入院を勧められる。本人が納得したので入院を決める。
 0歳児から中学生までの子供達30人〜40人ほどが入院しており、入院時は“指導員”と呼ばれる子供達の生活を取りまとめる人が、病院でのいろいろなきまりのほんのさわりの部分だけを教えてくれて、乾布まさつ用タオル、コップ、ハブラシ、爪切り、洗濯物入れ等の備品を揃えるよう言われる。なお、洗濯は自分でやらせるよう指導されており、洗濯機、物干し場が準備されてある。
 食事は皆食堂でいっしょにとるようになっていて大人の食事メニューとはちょっと違っているようだ。息子は最初はなんとか食べていたが日が経つにつれ化学調味料が気になって食べれないと言い出し、ほとんど食べなくなった。最初は死ななければ食べなくても良いとか言っていた先生も体重の減少に驚いて家に帰った方が良いと判断したようだ。
 おやつが14時頃に出る。パンと牛乳とか、レトルトラーメン等、また時々はみんなでお金を持って好きなものを一品、近くの店で買うことができた。差し入れは一切禁じられており子供達はいつも飢えている。外泊時にその反動でたくさん食べて帰ってくるので、病院へ帰ってすぐ吐く子供もいるそうだ。
 お風呂は月、水、金で、15:00〜16:00の間。この時間帯では後で風邪をひきそうだが..。
 生活指導は指導員が主体となって行われる。誕生会の計画、日常生活で困ったことを話し合う。5年生以上が持ち回りでリーダーとなる。リーダーの役割はゴミ箱の点検、ベッド整理、消灯台の上の整理等の点検をしてまわる。

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