ステロイドが怖いのはなぜ?

 ステロイドには、点滴、内服、吸入、塗り薬などがあり、また作用持続時間が長く炎症を抑える強さなどによって種類も豊富です。一般的な副作用には、糖尿病、骨粗鬆症、白内障、肥満などがあります。ステロイドは、もともと体内にある副腎皮質ホルモンの働きを補助する薬剤ですから、あたかも“毒薬”のように恐れる必要はありません。ステロイドの副作用は、月や年の単位という長期間使用し続けた場合に現われてきます。従って、“ステロイドは絶対嫌だ!”と最初から受け付けないという姿勢は考えものだと思います。最近は、吸入ステロイドのように全身副作用がほとんどない剤型のものが広く使われるようになりました。また、(1)(2)(3)(4)(7)(8)(11)(12)の方々のように、全身性ステロイドでも短期間集中して使用すれば、気道炎症を鎮めて快適な日常生活が送れるようになっています。ステロイドの良い面を最大限に活用し副作用を最小限に抑えるのが、上手なステロイドの使い方だと思います。また、処方する側の医師にも様々な考え方があるので、色々と情報をえて自分の考えに近い医師を探してみるのも一つの方法であると思います。

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